2) 大学受験レベル

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英文を読みこなすために、必要なこととは?
  1語彙力 2文法の知識 3英文の多読 4英文の速読力

長文読解を練習する際、気を付けるべきことは?

英文を正確に読むためのポイントは?

  1.単語力、熟語力と読解問題

  2.前から読んでいく速読法(スラッシュリーディング)


  3.文の構造をしっかり見極める

  4.長文の中で出てくると、わかりにくいitthat

  5.絶対押さえておきたい、接続詞asの訳し方

  6.パラグラフリーディング

  7.
長文読解・練習問題

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 とにかく読解問題で点数を上げていく方法

 スラッシュリーディングを練習できるページへのリンク集


大学受験レベルの長文が読めるようになれば、英字新聞などを読む力も付いてきます。それくらい 「日本の学校で教える英文法のレベルは高く素晴らしい!」 です。しかし、英字新聞をすらすら読める日本人は実際少ないです。私が感じるのは、「学校で習う英文法が、文法問題を解くための文法になってしまっているのでは?」ということです。

 文法は、英文を読んだり作ったりするために、わかっていると、とても便利です。しかし、「長文読解は嫌いだけど、文法問題は好き!」などと言う生徒さんもいます。文法は、テストの点数を上げるためのものと考えているようです。


 2018年現在、中学でも高校でも、長文読解の授業で、直訳の指導をしっかりしない先生が多く、「意訳のプリントを生徒に渡すだけ」という先生さえいます。これでは、生徒は文の構造を把握できないまま、意訳を丸暗記して、分かった気になってしまいます。英語を正しく読む力も、速読力もつきません。翻訳家になるためには「意訳力」も必要ですが、本当の英語力を上げるのに必要なのは「直訳力」なのです。

 参考:スラッシュリーディング/直訳と音読が大切!

     読解教材は必ず予習が必要。予習のやり方は?

 ここでは、長文読解力、英文の速読力を上げていくヒントを書いていきます。



英文を読みこなすために、必要なこととは?
  1. 語彙力/単語や熟語の知識
    「英文を読む」と言っても、語彙力がない中、英文をいちいち辞書を引きながら読むというのでは、嫌になってしまいます。ただし、語彙力と言っても必要なものは、単語のつづり(スペリング)を正しく書ける能力ではなく、
    「単語を正しく発音でき、意味がわかるか」ということが重要です。単語のつづりを正しく書けなくても、正しく発音でき、意味がわかれば、英語を理解するのに大きく役立ちます。
    詳しくは、下をご覧ください。


  2. 文法の知識
    当たり前のことですが、これがないと、もちろん英文は読みこなせません。ただし、
    文法は、本来、文法問題を解くためではなく、英文を書いたり、英文を理解するのに必要な知識です。そこを間違えないでください。
    ある程度の英文法が理解できたら、英文を多読する中で、「あ!これはこの文法が使われているんだ!だから、このような意味になるんだ!」と気づくことが大切です。これは、慣れないうちは、むずかしいかもしれませんが、しっかり英文を読む癖をつけると、わかるようになり、長文を読むことが得意になってくると思います。なお、中学3年~高校の英文法内の分詞構文は、苦手な人が多いので、しっかり確認してください。



  3. 英文の多読
    英語に日常、触れる機会の少ない日本では、多読で英語に触れる機会を増やすことが大切です。
    英語の長文を多読することで初めて、語彙力や文法の知識も定着してくるのです。そして、この多読を可能にするのが英文の速読力です。


  4. 英文の速読力
    多読に必要なのが、英文の速読力であり、その速読に必要なのが、スラッシュリーディングの能力です。これは、頭に「直訳」を思い浮かべながら、英文を前から順番に読み進めていく能力です。
    英語と日本語が大きく違うのは、英語は主語のすぐ後に動詞が来ることです。動詞が文の最後に来る日本語のように、意訳しながら読んでいては、速読することは不可能です。スラッシュリーディングに慣れてくると、英語を日本語に変換しなくても理解できるようになるのです。



長文読解を練習する際、気を付けるべきことは?
  1. 初めから、速読を意識し、斜め読みしないでください。適当に読んでいると、結局いつまで経っても上達しません。斜め読みが必要となるのは、試験の時に、どうしても十分な英語力がつけられなかった場合だけです。
    なお、正しく文を理解するためには、正しく辞書を引けるようになることが重要です。この技術は、社会人になってからも必要となります。
    正しい辞書の引き方についてを、是非ご覧ください。



  2. スラッシュリーディングをしながら読み進め、むずかしい文が出てきた時に、文章を正確に直訳できるようにしてください。これができるようになると、正しく文を理解しながら速読できるようになります。
    辞書を引いても正確に直訳できなければ、辞書の引き方が間違っているか、文法知識が不足していると思ってください。



  3. 「なんとなくわかった」というのは、「わかっていないと同じ」という意識を持って下さい。ある程度読めるようになったら、「どこがわからないか」を自分で把握できることが重要なのです。曖昧なところを、正確に読めるようになって初めて、本当の英語力が身に着くのです。

    どうしてもわからない時は、トップページにある掲示板かメールから、質問してください。できるだけ、回答したいと思っています。



英文を正確に読むためのポイントは?
  1. 単語力、熟語力と読解問題

     いざ、長文読解の練習をしようとして、
    まず、確認して欲しいのが、「自分の語彙力のレベル」です。いくら英文法がわかっていても、「ほとんどの単語の意味がわからない」では、読めるはずがありません。

     受験生を見てきて気になるのは、「
    語彙力のなさ」です。なぜ、語彙力がないのか。それは、勉強法を間違えているからです。普段使わない単語など、一度覚えたと思っても、すぐ忘れてしまって当然。何度も何度も繰り返し覚える努力をすれば、自然と語彙力が付いてきます

     
    読解問題内に出てくる単語の難易度は、大学によって大きく異なります。自分の志望大学の出題傾向を見て、どのくらいの語彙力を必要となるか、あらかじめ把握しておくことが大切です。特に、語彙力に自信のない場合は、むやみにむずかしいレベルの単語集に手を出すのではなく、まず、難易度の低い単語集や、「出る順」「レベル別」の項目がついているものを1冊購入し、覚えていくようにしましょう。単語集などの選び方は、以下のページに詳しく書いていますので参考にして下さい。

      参考:英単語の覚え方と教材の選び方

     そもそも、長文読解問題で、数行の1段落に10個以上わからない単語があるような教材では、勉強するのが嫌になってしまいます。まず、少し低いレベルの教材を選び、しっかり学習した方が、効率的に勉強できます。また、単語や熟語の意味を、注釈で確認できるような教材を選び、その中で、語彙力を高めていく方法もあります。


    試験本番では…
    本番の試験になり、英単語がどうしてもわからない場合、自分勝手に単語の意味を解釈して、わかった気になって読み進めるのは危険です。(←こういう人は意外と多いです。)

     たとえば、She suggested that he should go alone.の文で、
    suggestの意味を忘れてしまったら 「彼女は、彼は一人で行くべきであるとサジェストした。」と、suggestを日本語に置き換えずに読み進めます。こうしておくと、本文を読み進める中で、本当の意味「控えめに提案した」とわかってくることも多いです。

     ただ、もし初めからsuggestedを「考えた」などのように、自分勝手に適当な訳を付けてしまうと、結局、本当の意味にはたどり着けず、長文全体の意味を取り違えてしまうということも起こります


     意味のわからない単語があった場合、自分勝手に適当に日本語に置き換えたりせず、英語のまま、全体の意味を把握しながら読み進めていくことが大切
    です。普段、英文を読む時でも、このような方法で練習しておくと、試験の練習にもなります。


    ②大文字から始まる固有名詞に苦戦している生徒を見かけます。
    固有名詞はもちろん読めると良いのですが、必然ではありません。例えば、Association of Southeast Asian Nationsが出てきて、よくわからなかったら、「このアソシエーションは・・・」、などと、何となく、読み進めてください。この意味はアセアン(東南アジア諸国連合)ですが、単語の意味がわからなくても、問題を読み進めたり答えたりするのに、さほど影響がない場合も多いです。


    ほとんどの人が知らないような、難解の単語が出てくることがあります。その場合は、前後の文から想像できることも多いので、無理に日本語に直そうとせず、英単語のまま読み進めましょう。出題者側(大学側)は、意図的にそのような単語を使って、受験者の力を測っていることも多いのです。



  2. 前から読んでいく速読法(スラッシュ・リーディング)

     英語を習い始めの頃は、英文和訳は、まず主語を訳し、次に後ろから訳していき、最後に動詞を訳すというようにすると、うまく和訳ができたと思います。ただしそのやり方では、英文を即座に理解することは不可能です。なぜならば、「英語は、結論を述べる動詞が文の最後にくる日本語と違って、基本、主語のすぐ後に動詞が来る」というように、文法が全く違うからです。

     一部の私立中学などは、かなり早期に、前から読んでいくを速読法を教えている学校もあります。これがスラッシュリーディングです。
     英文を、前から順に理解していくスラッシュリーディングを習得できれば、英文速読だけでなく、リスニングにもスピーキングにも必ず役立ちます。

     「英語の5文型」がわかってきたら、是非、以下を参考にして、スラッシュリーディングの練習をしてみてください。

      
    基本5文型

      英文和訳は、必ず直訳を!そして音読をしよう! 

      長文読解・スラッシュリーディングのやり方



  3. 文の構造を、しっかり見極める

    ≪1つの文がとても長く、難解な場合の注意点≫

    ①まず、
    主節の主語を見つける。わからない時は、「主節の動詞が何か」を考える。

    動詞が見つかったら、その前が、全部主語に当たる部分になる。(従属節の主語と動詞の考え方も同様です。)

    「カンマやダッシュ(-)で囲まれた部分」「コロン(:)やセミコロン(;)のあと」は説明に当たる部分なので、一文が長くて、読み切れない時は、カッコで括って除外してしまいましょう。大事な主節の文の構造が見えてきます。
    主語が非常に長くて、主節の動詞が「 is 」などと、小さい時、苦戦している人が多いように見えます。動詞が何かわかれば、その前は全部主語だと思って訳すと、かなり分かり易いです。

    関係代名詞や分詞から導かれる文は、修飾語的な説明文になるので、文の構造上重要ではありません。1文が長くて、良くわからなくなってしまったら、思い切って「カッコで括って除外」してしまうと、主節の主語と動詞が何かはっきりわかって来るので、理解の助けになると思います。



  4. 長文の中で出てくると、わかりにくい it と that

     文の意味がわからなくなったら、以下をヒントに、どの用法か考えてみると、文の構造を把握しやすくなります。

    *「it」の場合…

    事前に出てきた単数名詞を指す it
    …因みにthey 複数名詞を指す。

    ②形式主語のit。 it-toの文。it-thatの文
    中学範囲のit-toの文はこちら /  SVOC文で、形式目的語となるit。 

    ③強調構文の it。 it-thatなど。

    強調する名詞が人の場合はthatの代わりにwho、物の場合はthat の代わりにwhichも使えるので、長文読解問題では、かなりわかりにくく、見落とさないように注意!


    気候、時間(がかかる…It takes~)漠然とした状況などを表す時の主語の it


    *「that」の場合…

    事前に出てきた句や文の内容を示す。

    関係代名詞のthat  
    関係副詞的なthat
    省略されることも多いので、文中のどこで省略されているか、しっかり把握しよう!

    名詞節を導いて、~すること
    *that節が、think, know, hope, say, believe, seeなどの動詞の目的語となる。
    *形式主語の itに対しての本当の主語thatit-thatの文
    中学範囲のit-thatの文はこちら

    *同格のthat…[名]+that節で、直前の名詞の内容をthat節で示すこともある。
    名詞には、news(知らせ)、rumor(ルーマァ・うわさ)、opinion(意見)、idea(考え)、fact(事実)などが入る 


    強調構文の that。  it-thatなど。

    so-that…, such-tha…文 that →とても-なので…だろう

     so that~文that →~するように

    間違いやすい成句
    -, that is, →つまり、-、and that~→しかも~
     …前の文を受け、それを強調
    He began to learn English when he was twelve years old, that is (to say), when he entered junior high school.
    彼は12歳の時に英語を学び始めました。すなわち、彼が中学校に入った時です。



  5. 絶対押さえておきたい、接続詞asの訳し方
     →
    「as=時に、つれて、なので、のように」と覚えよう!

    ~の時に (=when)、 ~の間に (=while)
    As I entered the room, they applauded. 私が部屋に入って行ったとき、彼らは拍手をした。

    ~につれて (・・・比較級が入った文の時)
    As it grew darker, it became colder.
     暗くなるにつれて、より寒くなった。

    ~なので (=because, since, (for))
    As I was late, I took a bus.
    私は遅くなったので、私はバスに乗った。

    ~のように
    Do as I do.
     私がするようにしなさい。

    前置詞のasの説明はこちら

    as far as / as long as の使い分け



  6. パラグラフリーディング

     上記の事に慣れてきたら、最終的に、
    段落(paragraphラグラふごとにどのようなことが書かれているか、要約(summarizeマライズ)しながら読み進めていくと良いでしょう。これを、パラグラフリーディングと言います。

     とても長い長文では、内容的に重要な段落、その重要な段落の説明にすぎない段落もあります。パラグラフリーディングに慣れてくると、あまり需要でない段落などは、さらっと読み流すこともできてきて、さらに速読につながるでしょう。

     大学受験問題の傾向として感じるのは、
    一番目の段落(1st paragraph)に、難解な文があることが多いということです。抽象的で何を言いたいのかわからないとか、やたらに難しい英単語を使って、受験生をわざと混乱させるようなものです。このような場合、後の段落を読み進めていと、具体的な内容が書いてあり、理解できることが多いので、焦らず、2番目の段落以降を読み進めていくと良いと思います。




  7. 長文読解・練習問題

     長文読解の練習の問題集を購入すると良いです。英文の構造の説明がしっかりされているものを選んでください。スラッシュリーディングのやり方が一目でわかるものも出ています。また、語彙力に自信のない人は、本文の単語や熟語の意味と読み方が書いてあるものを購入すると良いです。

     こちらのサイトでも、大学受験の長文読解問題の抜粋や、英字新聞などについて、スラッシュリーディングのやり方、文法解説、単語説明、英文の直訳のやり方を示したページもいくつかあります。
     中学3年レベルの難易度の低いものから、かなり難しいものまで、練習できるように作っていますので、参考にしてみてください。

    スラッシュリーディングを練習できるページへのリンク集





               


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5)-3 長文読解、速読のポイント