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5)第5文型SVOC主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+補語(C)
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例文11
  第5文型SVOCとは?

  第5文型を作る動詞の例(call/make/keep) 

  例文11の構成要素と直訳

  第5文型を受動態にするとどうなるの?

  第4文型と第5文型の見分け方のヒント

例文12 /SVOC文の応用編
  例文12の構成要素とスラッシュリーディング

  例文12-7,8…不定詞の入った文

  

文型のまとめ問題と辞書を引く練習

例文13/ find, leave, getを使った文
  文型によって意味の変わるfind/leave/get

  例文13の構成要素とスラッシュリーディング

例文14/ think+OC文

長文読解のポイント 


☆関連ページへのリンク☆
SVO+to doの文は第5文型/SVOC文

SVO+原形不定詞は第5文型/SVOCの文


11.以下の文では、文の構成要素がどのようになっているか考え、直訳してみてください。
   例文 11
 1 Please call me Mao.
 2 We named the cat Tama.
 3 The news made me happy.
  
news=ニューズ〈発音はニュースではない〉=ニュース《単数扱い》
 4 He always keeps his room warm.
 5 《→4を受動態にした場合…》
His room is always kept warm (by himself).

第5文型SVOCとは?

 S(主語)とV(動詞)の後に、O(目的語)と、C(補語)が入ります。
C(補語)がないと意味が通じない文です。 

 第5文型は、5文型の中で、日本人には一番むずかしいと思います。ただし、第5文型でよく使う動詞は限られているので、例文を何度も音読し、暗唱できるようにしてしまうと、英語らしい表現を身につけられます。
(標準的には、中学3年の1学期頃に学びます。)

   第5文型を作る
動詞の例
訳し方
  call O C OをCと呼ぶ
  name O C OをCと名づける
  make O C OをCにする
  keep O C OをCに保つ
leave O C 例文はこちら OをCのままにしておく
find O C 例文はこちら OがCとわかる
think O C 例文はこちら OがCと思う


   例文 11  直訳と解説
 1 Please call me Mao.
 x  v  o  c
私をマオと呼んでください。

*命令形なので、Sのyouは省略
 2 We named the cat Tama.
s  v   o    c
私達は、そのねこを、タマと名付けました。
 3 The news made me happy.
  s   v  o  c
そのニュースは私を幸せにしました。
 4 He always keeps his room warm.
 s x   v   o    c
彼はいつも彼の部屋を暖かく保っています

5
第5文型の文を受動態にすると、SVCの第2文型になります。
詳しくは、受動態の文型はどうなるの? をご覧ください。 
His room is always kept warm
(by himself.)
 s  v  x  c
 (x)
彼の部屋はいつも(彼自身によって)暖かく保たれています

第4文型と第5文型の見分け方のヒント

 第4文型と第5文型は、どちらも文の構成要素が4つになります。
見分ける方法は、次のように覚えておくと、わかりやすいです。
    第4文型ではO≠O 
    第5文型ではO=C



12.以下の文では、文の構成要素がどのようになっているか考え、スラッシュリーディングしてみてください。
  例文 12 
 1 What do you call this animal in English?
We call it zebra.
 
  (zebra=ズィーブラ=シマウマ)
 2 What made you so excited?
Today's morning news did.  He won the world title.
  
 (title=イトる=選手権)
 3 Q) What usually makes you relaxed?
(relax=リックスゥ=~をくつろがせる
、relaxed=くつろいだ   relaxの使い方)


relaxed→happy(うれしい), sad(悲しい), excited(ワクワクした)
などに代えられます
A1) Reading books does.
A2) Dancing with my friends does.
Dancing with my friends always makes me excited.
 4 Please keep your room clean.
 5
Please make yourself at home.
よく使う、成句のような表現ですが、文法的には?
 6
New technology made it possible for us to access the Internet anywhere.

×New technology made us possible to access the Internet anywhere. 

下の文は、実は間違った文です。どうして間違っているかわかりますか?
7  He asked me to close the door.
8
I had my brother fix my bike yesterday.
原形不定詞を使ったパターン
9
This makes your experience of life more interesting.
  ↓
  ↓
疑問文は倒置が起きていて、文型を考えるのはむずかしいので、答えになる肯定文を考えると、わかりやすいです。
  ↓
  ↓
   例文 12  訳
(スラッシュリーディング)
 1 What do you call this animal /in English?
c  x  s   v  o  x

We call it zebra.
s  v  o   c  
あなた達は、この動物を何呼びますか/英語で。

私達は、それを、ズィブラと呼びます。
 2 What made you so excited?
s  v  o  x  c
Today's morning news did.

He won the world title.
s  v    o    
何が、あなたを、そんなにワクワクさせたのですか。

今日の朝のニュースでした。
過去形の動詞madeの代わりに、過去形の助動詞didを使います。

彼は世界選手権を勝ち取りました
→優勝しました。


excitedとexciting、どちらを使う?はこちらへ
 3 Q)What usually makes you relaxed?
 s   x    v  o  c

A1)
Reading books does.

A2)Dancing with my friends does.

Dancing with my friends /always
  s           x
makes me relaxed.
 v  o  c
Q)何が、いつもあなたをリラックスさせてくれますか。

A1)本を読むことです。

A2)
友達とダンスをすることです。
3人称単数現在形の動詞makesの代わりに、3単現の助動詞doesを使います。

友達とダンスをすることは/いつも私をリラックスさせてくれますか。

relaxedとrelaxing、どちらを使う?はこちらへ
 4 Please keep your room clean.
 x   v    o    c
あなたの部屋をきれいに保って下さい。
*命令形なので、Sのyouは省略
 5
Please make yourself at home.
 x  v   o   c
どうぞ、あなた自身を家にいる感じにしてください。
どうぞおくつろぎください。
at homeは前置詞句(形容詞)になって、1かたまりで補語と考えます。make人at homeは熟語。
 6
 
New technology made it possible/
 s    v  o  c
for us/
to access the Internet anywhere.



×
New technology made us possible
 s    v  o  c
to access the Internet anywhere.
新技術は次のことを可能にしました/私達にとって(→私達が)/どこでもインターネットにアクセスすることを。
→《意訳》新技術のおかげで、私達は、どこでもインターネットを利用できます。

形式目的語のitの説明はこちら

《解説》
下の文は日本語に訳すと、正しい文に見えますが、O=Cが成り立たず、間違えです。possibleが補語Cなので、目的語Oは人ではなく物でなくてはいけません。
上の文は、目的語O=形式目的語のitです。it=to access the Internet anywhereですから、O=Cの関係が成り立ちます。
参考:WorldReverence.com
7 He asked me to close the door.
s v  o   c
 

     s'   v'   o'
彼は私にドアを閉めてくれるように頼みました

《解説》
SVO+to do文
*私(O)=ドアを閉める(C)と解釈する。
*Cの部分は、me→I=S'にして、close=V'/ the door=O'
  8

I had my brother fix my bike.
s v  o   c

     s'   v'   o'

…この文は、SVOCとS'V'O'の組み合わせ文
私は私の兄に私の自転車を修理してもらいました。

《解説》
SVO+原形不定詞
*makeは原形不定詞(fix)を取る使役動詞。
*私の兄(O)=私の自転車を修理する(C)と解釈する。
*Cの部分は、my brother=S'にして、fix=V'/ my bike=O'


学問的に、7,8のような不定詞の形を第5文型としない人もいるようです。文の構造と意味がわかればいい話なので、文型を気にし過ぎないようにしてください。
9
This makes your experience of life/
s  v  o   
 
more interesting.
    c 
 
これががあなたの人生(の)経験を(次のように)します/よりおもしろく(します)。

your experience of lifeは、目的語になる名詞句なので、ofの前で切ってしまうと意味がわからなくなってしまいます。1箇所切るならば、moreの前で切りましょう。




 


以下は、高校レベルですので、中学生の方や英語が苦手な方は、飛ばして次にお進みください。

文型のまとめ問題と辞書を引く練習

13.以下は、すこしむずかしい文です。第何文型で、どのような意味になるでしょう。わからない場合は、文の構成要素を考えてから、動詞を辞書で引き、最適な訳語を探してみてください。

 慣れていないと大変かもしれませんが、これができるようになると、英字新聞などでわからない文が出てきた時にも正しく辞書を引け、英文を読み込めるようになります。頑張ってください



動詞  例文13 
find   1 I found an interesting book yesterday.
 2 I found the book very interesting.
 3 応用
I found him (to be) a kind man.
 
*to beは省略可能
leave    4 She left Tokyo for Kyoto last night.
 5 She left me a message. 
 6 "Don't leave the door open."
Leave the door closed.
get  7 This morning I got to the station at five.
8 Matters are getting worse and worse.
 (mattters=マターズ=事態、worse=ワースゥ=badの比較級)
 9 I got some fresh air and sunshine.
 (fresh air=新鮮な空気)
 10 応用He got his hands warm.
 11 応用Can I get this gift wrapped? 
(wrap=ラップゥ=~を包む、ここでは「過去分詞」で「包まれた」という受け身的な意味が加わります。getを辞書で引くと、文の構成要素として「done」と書かれている場合もあります。)

「leave」や「get」は、かなり複雑な用法を持つ多義語(いろいろな意味のある単語)です。このような単語については、電子辞書よりも、紙の辞書を引いて、しっかり用法を確認した方が、わかりやすいかもしれません。

 以下は、それぞれの単語を、文型を考えながら辞書を引いた結果得られた、最適と思われる意味です。文型がわからないと、適切な意味を見つける事が困難です。

 動詞  文型
(辞書より)
動詞の種類   辞書に載っている意味
 find 1 [SVO] 他(他動詞) ~を見つける
5 [SVO(to be)C] 他(他動詞) Oが~とわかる
 leave 4 [SVO(M)] 他(他動詞) ~を去る、出発する
5 [SVOO] 他(他動詞) O(人)にO(伝言など)を残す
6 [SVOC] 他(他動詞) O(人・物)を~のままにしておく
 get 7 [SV(M)]  自(自動詞) (場所に)着く [to]
8 [SVC] 自(自動詞) ~(の状態)になる
(Cは名詞不可)
9 [SVO] 他(他動詞) (物・事)を得る
10 [SVOC] 他(他動詞) Oを~(の状態)にする
(Cは形容詞)
11 [SVOdone] 他(他動詞) O(人・物)を~してもらう、させる



  例文13
(スラッシュリーディング)
文型
 1 I found an interesting book/yesterday.
s  v   o     x
私はおもしろい本を見つけました/昨日。 3
 2 I found the book very interesting.
s v   o    c
私はその本がとてもおもしろいとわかりました。 5
 3 I found him (to be) a kind man.
s  v  o  c
私は彼が親切な男性(である)とわかりました。
 4 She left Tokyo/for Kyoto /last night.
 s  v  o  x    x 
彼女は東京を発ちました/京都に向けて/昨夜。
 5 She left me a message
 s  v o  o
彼女は私に伝言を残していました。 
 6 "Don't leave the door open."
    v   o    c


"Leave the door closed."
    v   o    c
ドアを開けたままにしておいてはいけません。

ドアを閉められた(→閉めた)ままにしておいて。
5
closedは過去分詞(=閉められた)
過去分詞の使い方
openについても、opened(開かれた)としたいところですが、openは形容詞「開いている」という使い方があるので、普通、openedにしません。
7 This morning/I got to the station/at five.
  ×  s  v  x  x
今朝/私は駅に着きました/5時に。
(get toを熟語のようなものなので、toの前で切らない方がわかりやすいと思います。)
 8 Matters are getting worse and worse.
  s    v       c  
事態はますます悪くなってきています
 9 I got some fresh air and sunshine.
s v   o
私は新鮮な空気と日光を得ました
→空気を吸って、日光を浴びた。
 10 He got his hands warm.
s  v   o    c
彼は(彼の)手を暖めました 5
 11 Can I get this gift wrapped? 
  s v  o     c
私はこの贈り物を包んでもらっても良いですか
→この贈り物を包装してもらえますか。
5




  例文14 think O C 文  訳と解説
1 I thougt it wrong to tell her.  
2 I think it important where you were at that time.  
3 He was thought to be lost.
←I thought him lost. 
 (注:下の文は便宜上作った文)
 
 1 I thought it wrong /to tell her.
s  v  o   c  
私はそれ(次の事)を間違っていると思いました/彼女に話すことを。

itは形式目的語で、to以下が本当の目的語になります。
 2 I think it important/
s
  v  o   c  
/where you were at that time.
私はそれ(次の事)を重要であると思います/あなたがあの時どこにいたかということを。

itは形式目的語で、where以下が本当の目的語になります。
 3 He was thought to be lost.

I
thought him lost.
s
 v  o c  
彼は迷ったと考えられました。

私は彼を迷ったと考えました。

think+O+(to be) C
この形の場合、能動態は通例to be を省略。受動態ではto beを入れることが多いようです。



長文読解のポイント

 最後の問題を、単語の意味がわからず、辞書を引きながら解くとなると、かなりむずかしいと思います。よくわからなくても、それほど心配する必要はありません。

 
いちいち辞書を引くのは本当に面倒です。そうしなくて済むために必要なことが、語彙力アップなのです。このホームページの、
中学2年~3年レベル…英検3級レベルの英単・熟語集を購入して活用しよう 
で紹介しているように、市販されている単語集・熟語集には、多義語であっても、よく使う意味や用法が載っています。
まず、覚えてしまって、語彙力を付けることが、英語力アップの近道です。

 単語を覚える作業は誰でも面倒ですが、
どうせ覚えなければならないものならば、早めに覚える方が効率的な勉強法です。特に高校生以上の方は、絶対です。

参考中学3年~高校レベル…辞書の引き方、英単語・熟語の習得法


 「短時間で覚えたものは、忘れるのも早いけれど、時間をかけて苦労して覚えたものは忘れにくい!」 もし、暗記が苦手と思っていらっしゃる方がいたら、こう思って、とにかく語彙力を付けましょう。高校時代、英語学習で死ぬほど苦労をしたマッキーの、心から言いたい事です。

 
語彙力を付ける努力をしながら、どんどん長文を読む練習をして下さい。多読すれば、語彙力の定着にも役立ちます。
社会人の方ならば、英字新聞などで、気になる記事を読むようにしてください。その際、
必ず知らない単語に出会うと思います。その時、ここで学んだ、「辞書を適切に引ける力」が、必ず役立つと思います。

 語彙力を付けることと、長文読解。2つのことがあいまって、英語力アップにつながって行くのです。「文法ができる」という能力は、大切ではありますが、その一助になるものに過ぎません。

 なお、長文読解については、以下のページも参考にしてください。

  長文読解…英文和訳から英文速読へ

  高校受験に必要な長文読解のポイント

  大学受験に必要な長文読解のポイント