4)-5 長文読解・・英文和訳から英文速読へ戻る

2)中学2年から3年レベル (不定詞・5文型履修後) 
…前から区切りながら読むスラッシュリーディングの練習を!
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 スラッシュリーディングとは何か?

 スラッシュリーディングを始める時期

 スラッシュリーディングを正しく行うヒント(まとめ)

 
初歩のスラッシュリーディングの練習問題
    練習1 練習2 練習3

 She sings well.…「彼女は歌が上手です」と訳してはダメ?

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 「基本5文型」の解説はこちら
  ↑こちらでも文型別にスラッシュリーディングの練習ができます。

 中3-高校レベルの練習問題・4と5

 読解/和訳から速読へ

 読解/スラッシュリーディングの練習用ページのまとめ
スラッシュリーディングとは何か?

 英語は、日本語に比べて、しっかり間合いを取りながら話すのが自然です。逆に、間合いを取らないと、何を言っているか、わからなくなってしまうことも多いです。英文を読む時も、話す時同様に、この間合いの部分でしっかり区切り、意味を理解しながら読むようにすると速読できるようになります。これがスラッシュリーディングの考え方です。

 スラッシュリーディングを正しくできるようになるために必要なのが、正しく直訳できることです。初めのうちは、
スラッシュで区切ったまとまりごとに、前から順番に直訳しながら理解していきます。上達すると、いちいちスラッシュを入れて日本語に訳さなくても、英文を理解できるようになるので、リスニングにも、スピーキングにも役立ちます。

 
日本人が英語を読む時、いちいちきれいな日本語に和訳〔翻訳〕していたのでは、ものすごく時間がかかってしまいます。英語は、結論となる動詞が主語のすぐ後に来ますが、日本語では文章の最後に来るので、倒置しながら訳さないときれいな日本語にできないからです。くれぐれも、スラッシュリーディングと、きれいな日本語に訳す意訳〔翻訳〕と混同しないように、学習していってください。

 スラッシュリーディングは、現在(2020年)、一部の中学や高校でも取り入れられている方法です。ただ、なかなかスラッシュリーディングを正しくできない生徒も多いです。問題は、どこにスラッシュを入れると、正しくスラッシュリーディングをできるかです。
英文を読むのが苦手ならば、以下のスラッシュリーディングを正しく行うヒントを参考に、しっかりスラッシュを入れて読んでいきましょう。慣れてくると、スラッシュを入れる数を減らしても、速く正確に英文を読めるようになります。
 スラッシュリーディングを正しくできる生徒は、速読力が高いので、英語力がどんどん上がってきます。こちらの章を読んで、是非、正しいスラッシュリーディングをできるようになってください。


《余談1》
 私の生徒で、中学2年生で英検準2級を取得した生徒がいます。長文読解も得意でしたが、速読力が足りませんでした。中学3年生になってからスラッシュリーディングの方法を教えたところ、速読力が格段に上がりました。同じ英検準2級でも、中2と中3の彼女の英語力には、雲泥の差が出来たのです。この時から、「スラッシュリーディングを教えなくては…」と思うようになりました。

《余談2》
 中学2年生で、「長文読解が全然できない」という生徒が塾に来ました。その生徒にスラッシュリーディングを教えたところ、徐々に長文読解ができるようになり、中学3年生になるころには、長文読解への苦手意識がなくなりました。この時、スラッシュリーディングは英語ができる生徒だけでなく、英語が苦手な生徒にも有効な方法であると気づきました。

《余談3》
 英検3級に近い実力のある小学6年生が塾に来ました。その生徒に聞いた話ですが、小さい頃から入っている英会話スクールでは、読本を見ながらリスニングをする際、息継ぎなど「間があるところ」でスラッシュを入れる、「スラッシュ・リスニング」というのをやっているとのことでした。私が推奨するスラッシュリーディングと、全く同じ考え方です。その生徒は中学1年生に上がる頃には英検3級の実力がありました。スラッシュリーディングは、小学生にも有効と、強く思いました。




スラッシュリーディングを始める時期は?

 スラッシュリーディングが役立つと言っても、
あまり早くから練習し始めると、日本語も英語も、どちらもおかしくなってしまうこともあります。初級クラスの英文は、それほど複雑でないので、中学1年~2年レベル(前のページ)の英語を、しっかり和訳〔直訳〕できるようになってからで良いと思います。この時期、直訳をしっかりできると、後でスラッシュリーディングを習得する時、役立ちます。

 一般的に、不定詞を学習する頃に、スラッシュリーディングができるようになると良いと思います。ただし、直訳がしっかりできている人は、もっと早く、There is~の文を学習する頃から始めても良いかもしれません。

 さらに、
基本5文型 を理解できていると、正しい位置にスラッシュを入れるのに役立ちます。こでは、5文型を学習していることを前提に、説明していきます。



スラッシュリーディングを正しく行うヒント(まとめ)
1.スラッシュリーディングのヒント・1/3
前置詞の前と副詞句の前では、区切りを入れる (ただし、熟語となっている前置詞や、「の」の意味になる「of」の場合は区切らない。)

不定詞の副詞的用法と形容詞的用法の前では、不定詞の直前に区切りを入れる (名詞的用法の前では、区切らない方がわかりやすいことが多い。)

2.スラッシュリーディングのヒント・2/3
英文を読む時に息継ぎのように「間をとるところ」で区切る (区切り過ぎると、かえってわかりにくくなることもあります。上達してくると、区切る数を減らしても、意味がわかるようになってきます。)

3.スラッシュリーディングのヒント・3/3
文中の接続詞の前には、必ず区切りを入れる

カンマでは必ず区切る

主語が長くなる場合は、長い主語の後で区切る

4.スラッシュリーディングのヒント(上級編)
  ↑こちらは次のページになります。

分詞や関係代名詞の前では、スラッシュを入れる

主語となる部分がかなり長くなる時も、その主語に対する動詞を捜し、その前にスラッシュを入れる。
 (=長い主語の後で区切る)


スラッシュリーディングの練習問題
練習1
以下、スラッシュリーディングのヒント・1/3を読んでから、実際に英文にスラッシュを入れ、スラッシュで区切った部分ごとに直訳する練習をしてみてください。答えは下にスクロールしたところにあります。

1.スラッシュリーディングのヒント・1/3
①前置詞の前と副詞句の前では、区切りを入れる
 (ただし、熟語となっている前置詞の前や、「の」の意味になる「of」の場合は区切らない。)

②不定詞の副詞的用法と形容詞的用法の前では、不定詞の直前に区切りを入れる (ただし、名詞的用法の前では、区切らない方がわかりやすいことが多い。)
   例文1
スラッシュリーディングと直訳をしてみましょう! 
解答1-1(細かい区切り) 解答1-2(自然な区切り)
 1 I go to the park.
 2 I go to the park with my friends.
 3 I went to the the park with one of my friends last Sunday.
 4 During the summer vacation I went to the park with my friends to play baseball almost every day. 
*almost=るモウストゥ=ほとんど
 5  She sings a song very well.
 ↓
 ↓
 ↓
以下、5文型で説明した文の構成要素SVに注目して区切ってみました。 4の文は、副詞句が文頭に来る形で、慣れないとむずかしいと思います。 前置詞は緑字しています。
 ↓
 ↓
 ↓
  例文1/解答/スラッシュリーディング1 訳 (前から訳す直訳)
 1 I go /to the park.
s v 
私は行きます。/公園に
 2 I go /to the park /with my friends.
s v
私は、行きます。/公園に/私の友達と一緒に。
 3  I went /to the park /
s v 
with one of my friends /
last Sunday.
私は、行きました。/公園に/ 私の友達の1人と、/ 先週日曜日に。
 ↑前置詞「of~」は「~の」の意味なので、切らない方がわかりやすい
 4  During the summer vacation /
I went /to the park/with my friends /
s v
to play baseball/almost every day.
夏休みの間、/ 私は、行きました。/公園に/私の友達と一緒に、/ 野球をするために、/ほとんど毎日。
↑to playは、不定詞の副詞的用法
 5 She sings a song /very well.
s   v   o  
彼女は、歌を歌います。/
とても上手に



練習2
上の1~5の区切り方は、あくまで一例です。「go to」などは、「~に行く」と熟語的に考えて、間をとらずに読み進めた方がわかりやすいと思います。以下、スラッシュリーディングのヒント・2/3を読んでから、1~5はもう一度、さらに6~10の英文に、スラッシュを入れて直訳する練習をしてみてください。
2.スラッシュリーディングのヒント・2/3 
③英文を読む時に息継ぎのように「間をとるところ」で区切る (区切り過ぎると、かえってわかりにくくなることもあります。上達してくると、区切る数を減らしても、意味がわかるようになってきます。)

区切り過ぎると、かえって速読出来なくなることもあるので、スラスラ意味を理解できるなら、区切る必要はありません。英語が上達してくれば、いちいち区切らなくても、英文がすっと理解できるようになります。逆に、理解しながらスラスラ読めない場合は、細かく区切りましょう。これが大原則です。
   例文2
スラッシュリーディングと直訳をしてみましょう! 
解答2
 1' I go to the park.
 2' I go to the park with my friends.
 3' I went to the the park with one of my friends last Sunday.
 4' During the summer vacation I went to the park with my friends to play baseball almost every day. 
*almost=るモウストゥ=ほとんど
 5' She sings a song very well.
6 What are you going to buy for your mother's birthday?
7 She wants to be a singer in the future.
8 We have to talk about cutting down the tress in that park.
9 There are many interesting places to visit in Kyoto.
 10 From the bookstore, he saw his friend Jane across the street, in front of an English language school.
 
 ↓
 ↓
短い文は区切らなくても大丈夫です。長ければ、1~3か所、区切りを入れてみましょう。
 ↓
 ↓
 ↓

   例文1/解答/スラッシュリーディング2 訳 (前から訳す直訳)
 1' I go to the park. 私は公園に行きます。
 2' I go to the park /with my friends. 私は公園に行きます。/私の友達と一緒に。
 3'  I went to the park /
s v 
with one of my friends last Sunday.
私は公園に行きました。//先週の日曜日に私の友達の1人と。
↑friendsとlastとの間では区切りを入れても良いですが、oneとofの間は区切るとわからなくなってしまいます。 
 4' During the summer vacation/
I went to the park with my friends/
to play baseball almost every day.
夏休みの間、
/私は、私の友達と一緒に、公園に行きました
/
ほとんど毎日野球をするために。
↑During~vacation は副詞句なので、vacation の後は、区切りましょう。withの前は区切っても区切らなくても、どちらでもいいです。to playは不定詞の副詞的用法なので、to playの前で必ず区切りましょう。
 5' She sings a song /very well. 
彼女は、歌を歌います。/
とても上手に
↑短い文なので、区切らずにも読めますが、"very well"を強調する読み方もあるので、短くても区切りを入れておきましょう。
×「彼女はとても歌がうまいです。(意訳)」は日本語として自然ですが、直訳しないとSVが何かわからなくなってしまうので、初めは必ず直訳してください。翻訳家になるために必要なのは意訳する能力ですが、翻訳家が必ずしも英語を話せるわけではないのです。英語を話せるようになりたい人や速読に興味がある人は、直訳してください。
 参考:英語らしい英文を書くのに必要なこと
6 What are you going to buy/ for your mother's birthday? あなたは、何を買うつもりですか/あなたのお母さんの誕生日(のため)に。
be going to 文
7 She wants to be a singer/ in the future.  彼女は、歌手になりたいと思っています/将来。
↑want to beは不定詞の名詞的用法なので、toの前で区切りを入れない方がわかりやすいです。singerの後は、意味がすぐわかれば区切りを入れなくても大丈夫です。 
8 We have to talk/ about cutting down the trees in that park. 私達は、話さなければなりません/あの公園の(中の)木を切り倒すことについて。 
have to 文。talk aboutを熟語的に捉えて、aboutとcuttingの間で区切ってもよいかもしれません。
9 There are many interesting places/ to visit in Kyoto.  多くのおもしろい場所があります/京都には訪れるべき(場所が)。
There is文There is~文のスラッシュリーディングはこちら
to visitはplacesを修飾する不定詞の形容詞用法なので、toの前で区切りを入れるとわかりやすくなります。
 10 From the bookstore, /he saw his friend Jane/ across the street,/ in front of an English language school.  その本屋から/彼は、彼の友達のジェーンを見ました/通りの向こう側に/英語の語学学校の前で。
↑his friendとJaneは同格です。前置詞が多く出てきてわかりにくいかもしれませんが、カンマがある場合は、以下のヒントのように、必ず区切りを入れると理解しやすいです。

ここで示した
区切りの入れ方は、あくまで原則です。速読できる人は区切り箇所は、もっと少ない場合もあるでしょう。ただ、音読する時は、必ず区切らないと聞き手に理解されにくくなる箇所もあります。スラッシュリーディングの練習をしていくと、そのような箇所も自然とわかってきます。基本5文型 の知識は理解を助けてくれます。

 英語は日本語と違って、平坦に読まず、区切りを入れた箇所で間をとりながら抑揚をつけて読むと、英語らしく聞こえます。初めのうちはむずかしいかもしれませんが、是非練習してみてください。



練習3
次は接続詞を含む長めの文です。スラッシュリーディングのヒント・3/3を読んでから、英文にスラッシュを入れ、スラッシュで区切った部分ごとに直訳する練習をしてみてください。答えは下にスクロールしたところにあります。
3.スラッシュリーディングのヒント・3/3 
④文中の接続詞の前には、必ず区切りを入れる

⑤カンマでは必ず区切る

⑥主語が長くなる場合は、長い主語の後(=動詞の直前)で切る

   例文3
スラッシュリーディングと直訳をしてみましょう!
解答3
 11 When my father came home last night, I was playing video games.
 12 I was playing vedeo games when my father came home last night.
 13 I usually do my homework after I eat dinner.
 14 I think (that) baseball is a very popular sport in Japan.
15 I know (that) playing video games at home is a lot of fun for you, but you should play outside with your friends if it is sunny tomorrow.
 16 To study English in foreign countries like the U.S.A., Canada and Australia was interesting for him.
17 It was interesting for him to study English in foreign countries like the U.S.A., Canada and Australia.
 ↓
 ↓
 ↓
以下、接続詞は緑字にしてあります。接続詞の前に区切りを入れることは、特に大事なことなので、注目してみてください。1文が長いので基本5文型を頭に入れながら考えるとわかりやすいとです。5文型がわからない人は「基本5文型」の解説はこちらのページから、わからない文型の解説をご覧ください。
 ↓
 ↓
 ↓
   例文2/解答/スラッシュリーディング3 訳 (前から訳す直訳)
 11 When my father came home /
last night, /
接続詞   s'      v'   
I was playing video games.
 
s   v   o
私の父が、家に帰ってきた時、
/昨夜
/私は、
テレビゲームをしていました。
 12 I was playing video games/
s   v    o     
when my father came home/
接続詞
 s'   v' 

last night.
私は、テレビゲームをしていました。
/私の父が、家に帰ってきた時、
/昨夜
 13 I usually do my homework /
s     v     o
after I eat dinner.
接続詞 s' v'
o'
私は普通(私の)宿題をします。
/
私が夕食を食べた後に。
 14  I think/ (that) baseball is
s    接続詞 s'  v'
a very popular sport/in Japan.

 
 c'            
私は、思います。[何を?]/
野球は
とても人気のあるスポーツである(ということを)/日本で。
I thinkの後のthat以下 Japan までが目的語「O」になる第3文型SVOです。さらに、接続詞thatに導かれる文は第2文型S'V'C'で、SVOの第3文型と、S'V'C'の第2文型の組み合わせの文になります。
sportとinの間は区切らなくても大丈夫ですが、thinkの後は必ず区切りましょう。
15  I know /
    
(that) playing video games at home/
接   
s'
(動名詞から導かれる長い主語) 
is
a lot of fun/ for you, /
v'  c' 
but you should play outside/
接   s  v
(助動詞+動詞)
with your friends/
if
it is sunny tomorrow.
接 s'
v'  c'
私は、知っています。[何を?]
/
家でテレビゲームをすることは
/
多くの楽しみである[→とても楽しい](ということを)/あなたにとって
/
しかしあなたは外で遊ぶべきです(→遊んだ方が良いですよ。)
/
あなたの友達と/
もし
明日晴れたら。
前半は、I knowの後のthat以下 for you までが目的語「O」になる第3文型SVOです。さらに、接続詞thatに導かれる文は第2文型S'V'C'で、SVOの第3文型と、S'V'C'の第2文型の組み合わせの文になります。
 16  To study English in foreign countries/
like the U.S.A., Canada and Australia
/
 s
was interesting for him.
 v c


外国で英語を勉強することは/アメリカ、カナダ、オーストラリアのような(外国で)/彼にとって面白かったです。
↑like~Australiaはcountriesの説明なので省略して考えるとわかりやすいです。これがあるために主語が超長いです。主語の名詞的用法の不定詞単数扱いです。
↓17は、超長い主語の部分をitの仮主語にしたものです。
17 It was interesting for him/
 
s c   
to study English in foreign countries/

like the U.S.A., Canada and Australia
次の事(←It)は、彼にとって、興味深かったです/外国で英語を勉強することは/アメリカ、カナダ、オーストラリアのような(外国で)。

これは不定詞のit-to構文です。


 「I think that~」や「I know that~」の文が分かりにくい時は、「私は思います。何を~?」「私は知っています。何を~?」のように、目的語Oの部分を「何を~?」と言ってみる癖をつけると、わかりやすいです。 文法的に考えることが苦手な生徒は、このように自問自答するようなやり方で、かなり英文の意味がわかるようになりました。英語が苦手な人は、是非試してみてください。