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4)-1 英単語・熟語の覚え方、辞書の引き方

3)高校レベルの辞書の引き方/単熟語の覚え方
  (英検3級合格レベルの中学生〜大学受験に向けて…)

こちらのページでは、主に、大学受験に向けた長文読解をしていくために必要なことを説明していきます。英字新聞などを読みこなしたい社会人の方にも参考になるかと思います。
 ただし、「英会話を楽しむ」という観点から考えると、次のページの、英語を話せるようになるための近道は?
をご覧いただきたいと思います。


 ページ内リンク:

  中学英語と高校英語の大きな違い
    《英文を読む力をつけるために必要なこと》


  英単語の覚え方・単語集の選び方について


  英熟語の覚え方について 《文法と関連付けて覚える?》



辞書の引き方について

 中学レベルの英文法が理解でき、高校レベルの英語を勉強するようになったら、必ず辞書を引く力を身に着けてください。
(こちらのサイトでは、中学2〜3年の英文法が理解できるレベルの人が対象です。)

 中学までの英語は、どちらかというと、先生に教えてもらうという、受動的な勉強が中心だったと思います。英語の基本がわからないのに、自己流で勉強しても非効率なので、「学んだことを、復習して、しっかり覚えていく」というのは、とても効率的な勉強法です。しかし、
ある程度の英文法を理解できている高校生が英語を学んでいく上で大切なのは、「教科書の予習」です。そして、そのために重要なことが、「辞書を正しく引く能力」なのです。

 「辞書を引くなんて、誰でもできるのでは?」と思われる方、たくさんいると思います。しかし、「正しく辞書を引く」となると、実は結構むずかしいです。

次の文で確認してください。

"You should park your car here."
これは、どのように訳すかわかりますか?

 文法的には、中学2年生レベルの文です。しかし、「よくわからない」という人も多いのではないでしょうか。逆に、「あなたの車はここの公園にあるべきだ。」など、今まで知っている知識をかき集め、なんとなくわかった気になっている生徒もいました。
はっきりわからないのに、わかった気になってしまうことが一番問題です!

"You should park your car here."の訳し方

@英語には、必ず、主語Sと動詞Vがあることを思い出しましょう。

Aここでは、主語Sはyou、動詞Vは、助動詞shouldの後が「動詞の原形」なので、動詞になり得るのは、parkしかないとわかるはずです。

B動詞parkの後に名詞があるということは、この文型は「SVCの第2文型」か、「SVOの第3文型」であることがわかります。(ただし、英語の文型については、中学3年でしっかり教える学校と教えない学校があるようで、習ってないとわからないかもしれません。知らない人はこちらのサイト内の基本5文型へ。)

Cここで初めて、「parkを辞書で引かないと、この文は訳せない。」と気が付きます。

Dparkを辞書で引くと、「名詞・公園」の後に、「動詞・〜を駐車させる」と出ています。《ジーニアス英和大辞典では、「park=〔SVO〕(人が)(車・自転車など)を駐車させる」と出ています。》

Eつまりこの英文の構造は、SVOの第3文型で、意味は、
「あなたは、ここにあなたの車を駐車させるべきです。」⇒意訳「ここに車を止めたらいいよ。」です。


 parkを辞書を正しく引けましたか?
    


 実は、高校入学時から大学入試に向けて、
「自分がどの文がわからないか。その文の意味を理解するために、どの単語を辞書で引けばよいか。その単語の文の中での役割は何か(例えば、名詞なのか動詞なのか)など」理解できるようになることが大切です

  もう少し単純な辞書の引き方についてはこちら



なお、文法レベルが「高校レベル」と言っても、高校生になったら誰でも「高校レベル」というわけではありません。高校生になっても、「中学レベル・英検3級レベル」の文法がよくわかっていない人、語彙力が不十分な人は多いです。(本人の責任でなく、学校や教師の責任ということも多々ありますが…)

 ここで、悲観することはありません。英語は勉強すれば誰でもできるようになる教科です。わからなければ、それを謙虚に受け止め、自分がわかるレベルまで戻ってやり直せば良いだけの話です。
自分の実力を謙虚に評価し、やり直す勇気を持つことが大切です。

 繰り返しになりますが、中学などで基本5文型を学んでこなかった人は、こちらのサイト内の基本5文型 を学習し、「自動詞」と「他動詞」の違いなども、理解できるようにしてください。辞書を正しく引けるようになるためにも、とても大切なところです。


   


中学英語と高校英語の大きな違い
   
《英文を読む力をつけるために必要なこと》

先ほども、書きましたが、中学と違って、高校レベルの英語で大切なのは、「教科書の予習」です。なぜ、「予習」が大事かというと、学校を卒業してから、自分で英語を聞いたり、読んだりしなくてはならない状況で、誰かに教わらなくても、英語が理解できる力を身に着ける必要があるからです。自立への一歩と考えてください。


*絶対必要な予習のやり方は?

@読もうと決めた範囲の英文を、辞書を引かずに読み、大体の内容を把握する。

Aわからない単語や熟語にチェックを入れながら読む。

Bチェックを入れた単語や熟語を辞書で引く。

C単語や熟語の意味を調べても、わからなかった部分にチェックを入れる。

 ここまでやっておけば、授業で自分が理解できなかったところを、しっかり勉強出来ます。
予習せず、授業で先生の解説を聞いているようでは、いつまで経っても自分で英文を読む力など付きません。

実践的な英語力を身に着けるためか、「英語の予習はしなくていい」などと言う高校の先生がいます。びっくりです。相当の英語力の持ち主が生徒ならば、問題ないですが、本当にそのような先生の言うことが正しいか、考えてみてください。学校の先生の多くは、効率的な学習方法を教えてくれません。
 一方、あらかじめ、「主要単語や熟語の意味」を生徒に配る先生もいらっしゃいます。実は、そのような指導には大賛成です。生徒の語彙力には大きな開きがあり、例えば、「1ページに知らない単語が30個」なんてことになったら、予習どころではありません。このような場合、先生のサポートに感謝し、必ず予習してください。



*同じ高校の生徒でも、英語力に大きな差がある?

 ただし、高校の教材は、中学の教材と違い、難易度は、学校によって大きく違ってきます。
「予習をするようにしましょう。」と一言で言っても、これがとても簡単な生徒と、ものすごく大変な生徒が出てきます。なぜ、そのようなことが起こるのでしょう。

@同じ高校生でも、語彙力が大きく違う

 例えば、中学の時、英語の成績が5段階評価の5を取っていた生徒がいるとします。一般的に、その生徒は、「英語が得意」と評価されるでしょう。しかし、同じ5でも、「英検3級程度の語彙力がある」人と、「英検2級合格の実力がある」人がいるのです。特に公立高校の受験では、英検2級レベルの問題など出ないので、生徒の本当の英語力というのは、ものすごい開きがあります。

偏差値の高い高校に入学したのに、英語が全くついていけなくなってしまう生徒も実際多くいます。それは、生徒自身の責任だけではなく、中学校での英語指導方法の問題でもあります。ただ、英語は「できるようになりたい」と思いさえすれば、いつでもやり直せる教科です。
 
語彙力不足で、予習もままならないという人は、是非、以下をご覧ください。

     英単語の覚え方・単語集の選び方について


A長文を読むスピードが大きく違う

 こちらのサイトでは、度々スラッシュリーディングの話を書いています。帰国子女など、ネイティブに近い環境で英語を勉強した人は、これが自然と身についています。
スラッシュリーディングができれば、速読がスムーズになりますが、中学でも高校でも、指導している学校は限られています。(早く教育改革していただきたいところですが…)
 皆さんは、スラッシュリーディングをやったことがありますか?やったことがない人は、
是非、このサイトのスラッシュリーディングのページを読んでみてください。英文を読むスピードが、速くなるだけではなく、リスニング力向上にも必ず役立ちます。


B急に英語ができなくなることはある?


 普段の生活の中で英語を使う機会の少ない日本では、英語に触れる機会を無理やり作らなければ、英語などすぐに忘れてしまいます。「帰国子女や海外勤務のある人は、日本に帰国しても、ずっと英語がぺらぺらだ」と思っている人も多いようですが、そんなことは絶対にありえません。
日本に帰国してからも、継続的に英語に触れたり勉強していなければ、英語力などすぐに落ちてくるのです。

 ただし、今まで、英語が得意だった人が、急にできなくなるということはありません。それでも、
「高校英語は全然ダメ」という人は、実は、中学レベルの英語の覚え方が曖昧であったのではないでしょうか。
 中学2〜3年の英文法を見直してみてください。基本例文の英文の意味が、すぐにわかりますか?また、日本語を見て、すぐに英語が出てきますか?この辺の知識があやふやだと、高校英語がますますわからなくなってしまいます。
語彙力と同じくらい大事なのが、基本的な英文法の知識です。中学英語を復習することは、決して恥ずかしいことではありません。


   


英単語の覚え方・単語集の選び方について

大学受験をする人は、早めに、(できれば高1で)志望校に合わせたレベルの単語集を1冊、必ず学ぶようにしてください。
なぜなら、単語力は、早くつければつけるほど、英語の勉強が楽になるからです。


 前にも書きましたが、高校英語を勉強するのに、語彙力がある人とない人では、英語学習の容易さに、ものすごい格差が出ます。
 実は私も、語彙力が大幅にない高校生でした。高校入学当初、教科書1ページにわからない単語が30個もあるということもありました。その時、同級生の一人は、知らない単語が3個だけ。結局、格差は開くばかりで、高校の英語の成績は赤点すれすれでした。「もっと早くから、単語力アップの努力をしていれば、あんな辛い高校時代ではなかったのに…」というのが、今の思いです。

 単語力アップと言っても、むやみやたらに覚えても時間の無駄です。ABC順に覚えるなど、相当な記憶力の持ち主でない限り、非効率です。
 市販の単語集は、よく試験に出る単語などを、コンパクトにまとめています。1つの単語で多数の意味がある多義語でも、覚えるべき意味が書いてあります。
「どの単語の、どの意味を覚えるべきか」がわかる単語集を活用してください。

 学校指定の単語集があるならば、まず、それをきちんと覚えましょう。ただし、単語テストなどある時、テスト前の2〜3日で覚えて、テストが終わるとすっかり忘れてしまう人を多く見かけます。これでは、時間の無駄です。新出単語など、1度覚えたと思っても、1週間も見なければ、ほとんどの人は忘れてしまいます。単語は長期間かけて覚えるのが、定着するコツです。

 「記憶について」にも書きましたが、
長く覚えておくためには、繰り返し、繰り返し、見直すことが大切です。面倒なようですが、これが、結局、効率的な勉強になるのです。
 なお、単語は「書ける」ことより、「意味」と「読み方」をしっかり覚えましょう。


高校受験とは違い、大学受験では、必要となる英語レベルは、大学ごとに千差万別、驚くほど違います。学校指定の単語集が自分に合わないと感じている人、学校指定の単語集がない人は、以下を参考に、単語集を購入してください。

単語集の例を挙げましたが、私は、すべての単語集をチェックしたわけではありません。また、単語集の見やすさの印象などは、個人によって全く違うと思います。
 
単語集を購入する時は、人の意見に惑わされず、自分の実力に合った、自分がやる気が出そうな単語集をまず1冊選んでください。英語の成績が上がらないからと、色々な単語集に手を付けるのは、もっての外です。

 また、以下のようなものが載ってリるものを選ぶと、語彙力アップにとても役立つのですが、すべての点において、満足ができる単語集に、まだ出会っていません。
そこで、お勧めしたいのは、
自分が購入した単語集に、必要だと思われる事柄をメモしておくことです。

 「類義語」(suitable≒appropriateなど)
 「反対語」(import⇔exportなど)
 「派生語」(attract-attraction-attractiveなど)
 「似た意味の熟語」(abolish=do away withなど)




英熟語の覚え方について

単語をよく覚えている生徒の中に、熟語をあまり知らず、英文を読めない生徒がいます。これも、困ったことです。ただ、熟語の覚える方法として、何が一番良いかというのは、なかなかむずかしい問題です。以下の@〜Bを参考に、自分に合ったものを1冊見つけて、勉強するようにしてください。
 

@熟語集を購入する (アルクの「ユメジュク」など)

 熟語集に関しては、高校でも、単語集ほど、指示を出していないようです。私自信も、あまり詳しくなく、「これが良い!」というものがあったら、メールなどでご連絡ください。
 ただ、むずかしい単語を、簡単な単語を合わせた熟語も多いので、
「bring about=cause=〜を引き起こす」、「look for=seek=〜を捜す」など、熟語と単語の言い換えの仕方がわかるようのものがあれば、より役立ちそうです。大学受験の際、そのような問題を出す学校もあります。もし載っていない場合は、熟語集に自分でメモをしておくと良いと思います。


A単語・熟語が一緒の載った単・熟語集を購入する
 (
桐原書店のデータベース 3000 基本英単語・熟語
 
アイシーピー(ICP corporation)のDUO(デュオ)3.0など)

 単語・熟語が一緒になっているものは、便利かもしれません。ただ、見やすさの点で好みが分かれると思います。
 桐原書店は、中学3〜高校1年向きの「
データベース 1700 使える英単語・熟語」も出しているので、3000でむずかしいは1700から始めると良いでしょう。こちらは、英語の発音記号とカタカナ表記の両方が記載されているので、発音記号を覚えたい人にも良いと思います。

 DUO(デュオ)は、短い文の中に覚えるべき単語や熟語が入っているので、文(センテンス)ごとに覚えたい人には、とても覚えやすい教材と思います。
例:On the whole, the elite are noto sensitive to criticism.
 概して、エリートたちは批判に対して鈍感だ。
on the whole, elite, sensitive, criticismが新出単熟語で、説明があります。
また、be sensitive to, sensitivity, sensibleなど、一緒に覚えておくべき語法や派生語も載っているので便利です。(発音記号とカタカナ表記の両方が記載。)
 ただし、例文が比較的むずかしいので、例文がよくわからないという人には不向きです。高校2〜3年になり、ある程度の力がついてから取り組んでも、よいかもしれません。


B熟語が多く載った文法書でまとめる
 (桐原書店の「Next Stage 英文法・語法問題」など)


 Next Stageは、偏差値の高い高校の生徒によく使われています。大学受験向けに良くまとまっています。ただし、内容がむずかしいので、高校2〜3年から取り組んでも、よいかもしれません。



*桐原書店の「総合英語Forest」について

 多くの高校で取り上げれれている文法書(問題集は別売)です。中学・高校で学ぶべき文法が、コンパクトにまとめられています。しかし、かなり分厚いので、高校生がこの文法書を全て読んで覚えるのは大変です。

 
 「Forest」は、ある程度学校で文法を覚えた人が、文法の問題集をやったり、英作文を作ったりする時に、わからないところを確認するくらいの使い方が、良いと思います。また、自分なりに気が付いたことや、重要なポイントを、「Forest」内に書き込んでおくと、後々とても役立ちます。(私も色々書き込みながら、塾で生徒を教えるのに、ずいぶん活用させてもらいました。)

 「Forest」添付の「暗唱文例集」は、覚えてしまうと、英語力向上に必ず役立ちます。例文を丸暗記して、英作文力、英会話力を上げた生徒を見てきました。
ただし、訳が、かなり意訳になっていることもあり、注意が必要です。(これは、他の文法書にも言えることですが…)

《例》
"What you need is some rest."
「Forest」内の訳は、かなり意訳の「君にはちょっと休憩が必要だ」でした。
ここから英文を作ると、"You need some rest. "になってしまいます。
「君が必要とすることは、いくらかの休憩です。」と、直訳しておくと、ここから英文を起こすことは簡単です。意訳の問題点について、ご理解いただけましたか。



 使える基本英文を暗唱することは、大変重要です。ただ、その英文を、必ず直訳するようにしてください。
 テキストの和訳が意訳ならば、直訳も書き込んでおき、その直訳を見て、英文が出てくるようになると、英語を話せる力のアップにつながります。


 参考:
英文和訳は、必ず直訳を!そして音読をしよう!





単語集にしろ、熟語・文法書にしろ、その本がわかりやすいかどうかは、個人差が大きいです。
先生などの意見は、一応、参考にしつつ、必ず自分の目で確認し、自分に合ったものを選んでください。

 また、うまく覚えられないからと言って、色々なものに、手を出し過ぎないでください。結局、失敗する例が多いです

 1つの単語集・熟語集に絞って、何度も学習する事が、語彙力アップにつながります。

1冊学んだだけでは不安という方もいるかもしれません。同じレベルの単語集でも、「こちらには出ていて、こちらには出ていない」という、単語があるからです。
例えば「whisper」(ささやく)という言葉ですが、類義語の「mumble」(ぶつぶつ言う)、「murmur」(ささやく、ぶつぶつ不平を言う)を載せているものと載せていないものがあります。私が見たところ、「載せている方が良いのか」というと、そうではない。
 どうしても不安ならば、
1つと決めた単語集に、必要と思われる単語を書き足し、自分仕様にしてください。

 また、なかなか覚えられないという人は、やはり、
覚えるべき単語を手帳サイズの単語帳にまとめ、自分の単語帳を作ってください。それを常に持ち歩き、毎日音読すれば、必ず覚えられるはずです。

 他の教材に進みたい人は、少なくとも、1冊の8割は覚えきったと確信してから、次の教材に手を出してください。


 英語の学習が進んでくると、覚えなければ英単語が無限にあるような感覚に陥ってしまうことがあります。ただ、実際は、ビジネスの世界などでさえ、よく使う単語は案外限られているのです。

 基本さえしっかりできていれば、自分が必要な分野の英単語を覚えていけば、英語でコミュニケーションが取れるのです。

 大学受験に向けて勉強している時は、本当に語彙力を伸ばす最大のチャンス!ぜひ頑張って欲しいです。



   参考:カテゴリー別・英語のまとめ