1)先生方の指導力の格差は、なぜ埋まらないのか?
*指導力のある先生の指導法が浸透しない理由
*私が最悪だと思った出来事(2020/09/04)
*学校内で協力体制が見えない!
2)先生方は自身の指導力を正しく認識できている?
*私自身、「指導力がある」と思い上がっていました…
*先生の指導力を客観的に評価する仕組みがない!
3)先生方の指導力の格差を埋めるための方法?
*市の教育委員会へ出した私の提言と市の回答
2013年から〜
2020年コロナ時期で活用できる動画について
最後に、先生方にお願いしたいこと
メールやteacupの掲示板に投稿された教育関連の投稿と返信
指導力のある先生の指導法が浸透しない理由は?
《教員の方々から、こちらのサイトの掲示板やメールにお寄せいただいたご意見はこちら》
@教え方の下手な先生が、「自分に指導力がない」ことに気づいていない。 (偉そうに書いている私自身、「指導力がある」と思い上がっていた時期もありました。)
A先生方はプライドが高いから、他人の模倣をすることをためらう。
B他の先生方の教え方を見ることができない。または、教え方の上手な先生が、指導法を隠している。
C指導法について意見交換する機会がない。研修などで、機会はあっても、自由に意見交換をできる雰囲気にない。
D学校行事や部活、その他、生徒指導の諸々のことが忙し過ぎて、専門である英語の授業の準備や指導法の研究時間が十分取れない。
私は、以前、市の青少年相談員を務めたことがあり、ワカタネ市の生徒が来日した時、通訳ボランティアなどをしたことがある****と申します。現在は、千葉県の語学ボランティアをしております。
市内の塾で中高生に11年間英語を教えてきた中で、英語教育を改善頂きたく、2018年頃までは、毎年のように意見を書かせていただき、学校教育課指導室の方々にも意見をお聞きいただいてきました。
現在、コロナウイルスの影響で登校自粛が続き、生徒達の英語の学習について大変危惧しています。先生方も、本当に大変であろうと思います。特に気になったのが、以前から塾に来る「英語が苦手」という生徒の多くが、基本的な動詞の意味や読み方がわからないという傾向があったことです。教えることが多くあり、先生方も発音指導までは、なかなか手が回らないのかと思っておりました。そこで、この度、不規則動詞の活用などを覚えられるよう、YouTube動画を作成してみました。一度ご覧いただき、ご活用いただけないかと思いメールしております。
私は現在個人で、「英語を話せるようになるため」の、無料英語学習支援サイトを運営しています。
http://makki-english.moo.jp/
こちらのサイト内の「覚える時期別・動詞の活用」というページに、「不規則動詞の活用」を6本、「動詞の活用/3人称単数現在形と~ing形の一覧」7本のYouTube動画へのリンクを貼っています。
http://makki-english.moo.jp/4conjugation.html
生徒達の動画視聴環境などに違いがあり、個々の先生が特定の動画視聴を生徒に薦めることが出来ないこともあるというような話も聞いています。その場合は、自治体の教育委員会などでご検討いただき、推薦して頂いてはどうかというアドバイスを頂き、こちらにメールさせていただきました。今までの経験上、かなり役立つ動画が出来たと思っております。どうか、一度ご検討いただき、研修会などでご紹介いただけたらありがたいです。
いつも、市の小・中学生の英語力向上を願っております。どうぞよろしくお願いいたします。
《回答》
市長あてのeメールをいただき、ありがとうございます。
中学生向け無料英語教材の活用につきまして、教育委員会からの報告を踏まえ、以下のとおり回答いたします。
新型コロナウイルス感染症の影響で休校措置となっていた令和2年度の教育活動につきましては、6月からようやく学校再開の運びとなりました。感染拡大防止のために、できる活動が限られる中、学校でしかできない学習に重点をおいて授業時数の確保に努め、丁寧に授業を進めていけるよう各校で工夫を凝らした授業を展開しているところです。
授業における英語の音声指導につきましては、市内全中学校に1名ずつ常駐するALTを最大限に有効活用しております。音声の補助教材も各校に配布してはおりますが、ネイティブスピーカーによる生の会話のやり取りに勝るものはなく、ALTとのやり取りや音声を活用し、生徒の興味や関心を引き出し、文化や言語の違いを体験的に学習することにALTを役立てています。
今後、新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、再度臨時休業(休校)が余儀なくされた時のために、オンライン学習を念頭に置いたICT環境の整備も検討しております。
また、残念ではありますが、市教育委員会から個人作成の特定動画を推薦することはできませんので、その旨ご理解くださいますようお願い申し上げます。
【担当:学校教育課 指導室】
令和2年7月3日
《感想》
個人が時間を掛けて作り、役立つと思って無料提供を申し出ても、使ってもらうことは、かなりむずかしいと実感しました。「県の通訳ボランティア、全国通訳案内士の資格、長年のボランティアでの翻訳や通訳での市への貢献」これがあっても駄目で、くじけそうになります。(2020年8月24日)
《デジタル教科書について》(2020年8月24日、読売新聞より)
2019年度から、デジタル教科書(動画や音声機能を組み込んだもの)が小中高校などで紙の教科書と併用できるようになり、2024年度から本格導入を目指し 英語の教科書の会話などをネイティブスピーカーに朗読させたりすることが想定されているとのこと。使う場合は、パソコンやタブレットの1人1台配備が求められる。
*2019年度、デジタル教科書を小学校で導入した市町村は6.1%。端末の利用環境の整備。使用制限や費用負担の問題あり。
*今のところデジタル教科書は検定の対象外。
*最後に、先生方にお願いしたいこと;
「英語」は、日本に居る限り、教える側もずっと勉強し続ける必要がある教科であると思います。普段英語を使う機会の少ない日本では、努力を怠れば、どんどん英語力は落ちてしまいます。
そんな大変な教科だからこそ、先生方には、是非協力しあって頂きたいと思います。教科書は変わっても、英文法や英語の動詞の活用(動詞の活用表いつ覚える?)など、何十年間も、それほど変わるものではないはずです。副教材として使うプリントも、話し合って、協力して、皆で良いものを作り、その良いものを生徒に提供してはいかがでしょう。使い回しは悪いことではないはずです。「問題」と思われるところを微修正していけば、どんどん良いものができるはずです。
余裕ができた時間で、皆が気持ちよく意見を出しあえる、研修などの機会を増やしていただきたいと思います。生徒の英語の理解度の状況をしっかり見極め、良いところは褒め合い、良くないと思う指導法ははっきり指摘する。意見を出し合うことは、より良いものを作っていくための重要な過程なはずです。ただの誹謗中傷とは大きく違うのです。
英語ほど、生徒が先生の人間性や指導方法に影響を受けやすい教科はないと思います。なぜなら、英語はコミュニケーション・ツールなので、自習がむずかしい教科だからです。特に初期の段階が大事です。生徒が英語好きになるのも英語嫌いになるのも、先生次第です。生徒をしっかり見て、生徒がわかりにくいところに気付いてください。生徒がわかるまで、しっかり説明してください。英語ネイティブでない日本人の先生なら、生徒の質問にその場で答えられないこともあるかもしれません。わからなかったら素直に謝り、次回までに調べるなど、誠実に対応してください。生徒は敏感に先生の人間性を見極めています。生徒は自分を育ててくれる、大切な存在です。敬意を持って接してください。
日々、お忙しいことと思いますが、どうか、生徒の英語力向上のため、ご尽力いただけたらと思います。
以上