4)英文和訳と英作文の指導について
  (英文和訳・直訳→英作文) 
2017年8月改訂

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  @英文和訳の直訳を、しっかり指導する必要があるのでは?

  A英文和訳の指導自体、不十分な学校があるのでは?

      スラッシュリーディングの効力

  B英作文の指導が不十分では?

    B-1英作文指導における問題点

    B-2英作文指導における対策



@英文和訳の直訳を、しっかり指導する必要があるのでは?

 このホームページの 日本人が英語を話すために絶対覚えておきたい4箇条の中の、英文和訳は、必ず直訳を!そして音読しよう!でも書きましたが、英文をしっかり直訳出来るようにすること、さらに進んで、スラッシュリーディングができるようになることが、正しい英文を作り、正しい英語を話せるようになるための、一番の近道であると思います。しかし、中学生・高校生を教える中、学校の授業で、「直訳がとても軽く扱われている」と感じることが多いです。

 直訳すると、妙な日本語になるので、意訳だけをさせるという先生方がいます。また、参考書や文法書などにも、例文に直訳を付けずに意訳だけ付けているものも多いです。掲載可能な文字数に限りがあり仕方ないのかもしれませんが、私は、これが、日本人がいつまで経っても英語を話せない一因になっていると思います。

中学の教科書やテキストで、よく出てくる表現を例に挙げてみます。

例1:"I'm from China."と"I come from China."

 これをどちらも、「私は中国の出身です。」と、訳していることが多いのが気になります。なぜなら、前置詞fromをしっかり直訳していないからです。be動詞のamと一般動詞のcomeの明確な違いも判りません。

 直訳すれば、「私は中国からです。」「私は中国から来ています。」になるはずです。とりあえず、このように訳しておけば、生徒は一つ一つの英単語の意味を、正確に把握できます。そこから「出身」の意味が出ると教える方が、生徒には理解しやすい思うのですが、いかがでしょう。

 これらは中学1年の最初の頃に習う文法ですが、直訳を教えない学校が多いです。そして、生徒達は、直訳をしない習慣をつけてしまいます。fromの訳を「〜から」と覚えている生徒は、"I practice baseball from four to six everyday."という文を初めて聞いても、理解が早いです。応用が利きます。一般の生徒は、帰国子女とは違うのです。頭の中で、しっかり英文を組み立てられる訓練にもつながる直訳は、とても重要であると思うのですが、いかがでしょう。


例2:"I'll help him with his homework tonight."

 これは、中学2年の初めに、ある教科書に載っていた英文です。この訳を、「私は今晩、彼の宿題を手伝うつもりです。」と訳す先生が多いです。英語教材の訳も、そうなっているものが多いです。しかし、これは意訳です。

 もし、この意訳から英文を起こそうとすると、
"I'll help his homework tonight."
という文ができてしまいます。生徒たちは、どうしてこれが間違えか理解できません。先生方は、どのように説明されますか?

 私がとても役立つと感じているスラッシュリーディングをしてみます。

"I'll help him/with his homework/tonight."

「私は彼を手伝うつもりです。/彼の宿題で/今晩」

 このようにしておけば、helpの後に「手伝ってあげる相手」を、withの後に「仕事の内容」を入れ、便宜上withを「〜で」と訳すと、生徒に教えやすいです。そして、I'll help his homework…としてしまうと、homeworkという生き物(?)を手伝うような、とんでもない感じの文になってしまうと説明すると、生徒は納得してくれます。しかし、ここまで説明する先生は、私の知るかぎりではいませんでした。真面目な生徒に限って、混乱しています。そもそも、この難しい英文を、中学2年の1学期に教えること自体、問題があるとは思いますが…


例3:"May I help you?"

 ショッピング中のお客さんと店員の会話文で、"May I help you?" の訳を、「いらっしゃいませ」と書いてある教科書があります(2017年2月現在)。教科書に訳が載っているため、安心しているのか、読む練習だけやって、説明をしない先生がいます。また、授業時間が足りないのか、「ここは教科書を自分で読んで、そのまま覚えておいて!」とだけ、指示する先生もいます。これで生徒は、英語を正しく理解できるのでしょうか。

 もし、「私はあなたをお手伝いしてもよいですか。」と直訳を教えていれば、生徒は、この文が丁寧な表現であるとわかるはずです。助動詞を履修中なら、"Shall I help you?"にすると、「私があなたを手伝ってあげましょうか。」と、ちょっと上から目線になってしまうというニュアンスの違いも生徒に説明でき、より効率的な授業ができると思います。

 教科書だけでなく、単語・熟語集にも、"May I help you?"は「いらっしゃいませ」と書いているものも多く、独学もしている真面目な生徒ほど、そのまま覚えています。そんな生徒に、『お寿司屋さんで、「いらっしゃい!」は、"May I help you?"なんて言わないよ。』と説明すると、びっくりするのです。皆様、どう思われますか?

 日本語が乱れていると言われる中、妙な日本語になってしまう可能性もある直訳を容認できず、「意訳」にこだわるという考え方もわかります。それならば、せめて生徒には、まず直訳をしてから、意訳に直すよう、ご指導頂きたいのです。すぐ意訳できるというのは、同時通訳レベルです。

 世間一般で、知らない人も多いと思いますが、翻訳はできるのに通訳ができない人は意外と多いです。私も一時「意訳」へのこだわりがありましたが、翻訳の仕事をする上では役立っても、英語を話す上では、却って障害になりました。

 普段英語を使わない日本で、他国と同じような方法で英語を話せるように指導することは、かなり難しいことと思います。
まず、直訳しながら、英文の構造を頭に入れ、今度は、その直訳から英文を起こしていくことで、英語を話す力がついてくるというのが、留学や海外生活の経験がない中で、英語を習得してきた私の考えです。

 参考:
スラッシュリーディングの効力




A英文和訳の指導自体が不十分な学校があるのでは?


 もう一つ問題だと思われることは、「教科書の英文和訳自体をほとんどやらない学校がある」ということです。これは大変衝撃的なことでした。英文和訳をきっちりやっている学校とそうでない学校で、生徒の英文の理解度に、大きな差が出ているのを目の当たりにしました。さらに、びっくりしたことは、同じ学校の同じ学年でも、指導する先生によって、英文和訳をしっかりやっているクラスとやっていないクラスがあるということです。

 確かに、英文和訳を丁寧に教えるには、相当時間がかかります。英会話重視になって、リスニングや会話練習もしなくてはならず、「あとは文法指導だけで精一杯」というような雰囲気の先生もいます。和訳を重視していないのか、教科書の英文の意訳を書いたプリントを、生徒に渡すだけで済ます先生もいます。もっとひどいのは、授業で和訳せず、意訳のプリントすら配らない先生もいることです。このような授業で、本当に、生徒の英語力を上げることができるのでしょうか。

 実際、小さい頃から英会話を習っていて、かなり英語が得意と思われる生徒でも、少し英文が難しくなる中2の後半くらいになると、全く和訳ができなくなってしまう、つまりしっかり長文を理解できなくなってしまう生徒を、何人も見てきました。

 他の教科と違い、しっかりした直訳を、生徒が自習でできるようにすることは難しいと思います。逐次訳をやらないと、「なぜ、こういう訳になるのだろう。」と、生徒が理解できないことも出てきます。訳をやらず意訳のプリントも配らないのもどうかと思いますが、意訳のプリントだけを配っているところでは、訳を丸暗記して、できる気になっている生徒もいます。これで、英語力を向上させることができるのでしょうか。

 いつも英語の理解は「なんとなく」。文法の穴埋め問題は出来るのに、問題文となった短い英文すら英文和訳(直訳)できない。中学・高校問わず、そのような生徒が多いことがわかり、衝撃を受けました。

 「会話重視」がこのような事態を引き起こしているのかもしれませんが、
英語を使う機会の少ない日本では、英文和訳(直訳)が「なんとなく」なら、和文英訳も「なんとなく」になり、結局、英語力は向上しないと思います。


スラッシュリーディングの効力  
   スラッシュリーディング


 塾で英語を教えるようになってから、学校や予備校の教材の中に、「前から直訳していくスラッシュリーディング」を見かけるようになりました。これは、昔から、無意識にはやっていたことかもしれませんが、私自身、直訳を念頭に置き、意識的にスラッシュを入れていくことで、英字新聞を読んだり、英語ニュースを聞いたりする事が、以前よりもスムーズにできるようになりました。(リスニングの際は、頭の中でスラッシュを入れていく感じです。)

 実際、生徒にこのやり方を教えてみると、効果は一目瞭然でした。「英語ができる」と言われていた生徒でも、この方法を取り入れることで、速読のスピードが格段に上がり、「今までは何だったんだろう」と思うほど違いが出ました。英語が苦手な生徒でも、文の構造が複雑になってくる、接続詞thatや不定詞が出てくるあたりから教えると、英文の構造の理解が進み、「単語や熟語の意味さえ分かれば、長文の意味が理解できる」ようになりました。さらに、1つの文(sentence)がより長い長文を読まなければならない高校生には、効果てきめんでした。


 ある程度、文法が理解できて来た生徒に、是非、スラッシュリーディングを教えてあげてください。読むスピードが格段に上がりますし、英語の理解も深まります。英語が得意な生徒でも、不得意な生徒でも、関係ありません。私の経験上、みな同様に効果がありました。スラッシュリーディングで
英文の構造が頭に入ったら、今度はその直訳から英文を起こす練習をすることで、和文英訳(英作文)の能力が向上し、英会話力アップにもつながります。良いことずくめです。


 速読を行うのに役立つスラッシュリーディング。これを正しく行うためにも、英文和訳・直訳の能力は不可欠で
あると考えますが、どうでしょう。

 以下は、英文和訳について、英語力のレベル別の和訳方法へつながるページです。参考にして頂けたらありがたいです。

 長文読解…英文和訳から英文速読へ 




B英作文の指導が不十分では?

 英作文の指導が不十分な学校が、とても多いと感じます。高校受験対策などをしていると、英作の部分を全く書けない生徒、穴埋めなどの文法問題は解けるのに、自分で作った英文の文法が、めちゃくちゃになってしまいう生徒も多くいます。

 ただし、私は、英作文で英語の綴りを正しく書く能力はそれほど重視していません。最近では、PCやスマホの普及の影響か、ネイティブでも正しい綴りを書けない生徒が増えているという話も聞きました。しかし、彼らはもちろん、英語を話せるのです。私は、英作文を書く時に、辞書の持ち込みを奨励したいくらいです。「多少綴りを間違えていても、正しい文法で英作文を書ければ、自信を持って英語を話せる力が付く」とというのが私の考えです。それでは、正しい文法で英作文を書けるようにするには、どうすれば良いのでしょう。


B-1 英作文指導における問題点

  1. 英作文指導の時間が少なすぎるのでは?

     お忙しい先生方が、多くの生徒の英作文を添削するのは負担も大きいでしょう。実際、色々な学校の様子を見ていると、英作文を書かせる授業や宿題を出している先生の数は、本当に少ないです。
     しかし、林間学校や修学旅行の思い出、部活動、自分の好きな漫画や歌手について、生徒自身が興味があることを英語で書き、書いたものを暗唱してクラスで発表できるようになれば、英語を話す自信もついてくると思います。本当の意味での英会話力向上にも、つながるのではないでしょうか。実際、そのような指導をしている学校では、生徒のやる気も上がっているようです。

     英作文を書かせる宿題の代わりと思われているのか定かではありませんが、教科書の英文をただ書き写させたり、同じ文を何十回も書かせる宿題を出す先生がいます。先生方はどのような意図で、そのような宿題を課されるのでしょうか。「生徒がたくさん英文を書けば、英語を覚えられる。」と思っていらっしゃるのでしょうか。確かに、書けば覚えられる生徒もいるようですが、私が見てきた生徒の多くは、ただただ書く作業になっていて、英単語を覚えるならともかく、英文をいくら書いても全く覚えられませんでした。それどころか、書いている英文の意味さえ、よく分かっていない生徒もいました。先生は義務として生徒に課題を与え、生徒は義務として作業をして、作業をしたことで満足する。生徒の英語力向上を真剣に考えると、とても空しく感じます。どうしても必要ならば、せめて、英会話をする時に役立つような英文を書かせる宿題を出していただきたいと思います。


     参考マイノートを作ろう!


  2. 英作文の採点や添削方法に問題があるのでは?

     英作文を宿題に出しても、まじめに取り組まない生徒でも、英作文に絶対取り組まざるを得ない機会は、「テスト」ではないでしょうか。その際の採点や添削方法に、いろいろ問題を感じます。

     実際、平成27年の千葉県立高校入試の直前の実力テストでは、模範解答例以外の答案には、0点を付けている印象の学校がありました。添削もされていませんでした。これが、一部の学校だけで起こっている問題なのか、私にはわかりません。しかし、生徒にとっては大問題です。詳しくは以下のページをご覧ください。

    記述式の解答に部分点を与えない。(1箇所でも間違えたら、0点!?)

     「英作文では点数が取れないから、英作文の勉強はしなくていいや」と思う生徒がいます。そのため、英作文の答案を白紙で出すのです。さらに、せっかく添削がなされていても、説明不足で、生徒が納得いくような添削がされていない例も見かけます。このようなテストの採点が、英文作成能力(→英語を話す力)を上げる最大のチャンスを、生徒から摘み取っているように感じます。

     記述式問題の採点には、採点者の能力が大きくかかわってくると思います。そのような中、千葉県の公立高校入試では、実際、その採点基準さえ公開していません。(2017年2月現在)、採点基準が明確でないのに、各学校の先生方は、生徒達に的確な指導ができるのかと、大きな不安を覚えます。

     参考:採点基準を公開している埼玉県


  3. 英作文に代わる整序問題の出し方に問題があるのでは?

     入試でよく見かける整序問題、英作文の採点方法などに問題が多い中、それに代わるものとして多用されてきたのではないかと思います。センター試験や英検などでは、まさにそうです。しかし、実際に問題を見てみると、英語が母国語の人でも簡単に解けないような、クイズのような問題もたびたび見かけます。整序問題は、英文作成能力より、クイズ解答能力(?)が高い生徒ほど、正答率が高くなるのが実情です。難解な整序問題の練習ばかりやっている生徒の英作文能力が向上しているとは、とても考えられません。ただ、私は、整序問題の出し方次第で、英作文の能力を測るだけでない、英語力向上にもつながる方法を考えました。これについては、以下B-2-3をご覧ください。



B-2 英作文指導における対策

 英作文は、創造的な作業と思われている人が多いのですが、私は、自分で考えた日本語から英文を作っていくと、英語らしい英文を作れないと、身を持って体験してきました。日本語的発想で作成した英文は、英語的に奇妙な文になりがちなのです。最近は改善されてきたと聞きますが、和文英訳の翻訳機が役立たないことが多かったのも、このためかと思います。元の日本語文とはかなり違う言い回しの英文を書いた方が、相手に伝わりやすいことも多いのです。

 翻訳や通訳の経験から得た教訓は、
「英語の基本例文」を参考に、例文を多少修正するような形で英文を作っていく事が、英語らしい英文を作る近道」ということです。そして、英語らしい英文とは、上で書いた「直訳」の、日本語としては少し妙な日本文から英文を起こすことで、初めて作れる文なのです。

  1. 効率的な英作文の指導法

    @文法の単元ごとに、やって頂きたい英作文指導;


     英作文指導を、時間を掛けずに効率的に行うため、私自身が行っている対策を、ここに紹介します。ただし、目新しい物ではありません。

     マイノートの作り方のところでも書いていますが、
    新しい文法学習の度に、自分に当てはまるような文に直して、ノートにまとめさせます。それぞれ、肯定文、疑問文、答え方、否定文を書かせます。必要な場合は、WH-Questionも、同じページに書かせます。あまり長くなると、生徒のやる気を損ねるので、1つの文法を見開き1ページ、左ページに英文、右ページに日本語訳(直訳)を書いてまとめます。覚えたての文法を、何度も何度も音読させます。最後に、左ページを隠し、右ページの日本語訳(直訳)を見ただけで、英文が出てくるようにします。こうすることで、英作文ができるようになります。中学3年間で、薄いノート1〜2冊で、すべての英文法をまとめられます。

     重要な文法をノートにまとめさせるなど、多くの先生方がやっていらっしゃることと思いますが、練習問題や単語学習などと一緒のノートを作らせると、書いてあることが多くなりすぎ、繰り返し学習に不便です。私のやり方の良い点は、このように、覚えておくべき重要な文だけをまとめておくと、繰り返し繰り返し、覚え直す機会を生徒が得られるということです。どんなに頭の良い生徒でも、しばらく見なければ、ほとんど忘れてしまうのが英語です。簡単な現在進行形やthere isの文を忘れてしまう生徒が多いのは、それだけ使う機会が少ないからでしょう。しかし、すぐに見直せるようにしておき、毎日コツコツ読むように指導すると、驚くほど知識は定着します。自分に関係があるような文に直してあるので、そのまま、英作文力や英会話力につながっていきます。

    余談これが現実となったエピソードを1つ紹介します。高校1年の生徒が、マレーシアに修学旅行に行った時(2014年12月)に、「勉強のできる子が英語で言えない時に、私の英語が通じたの。マイノートがとても役に立ったよ!」と言われました。彼女は、私が、中学1年から塾で教え、中学3年分、文法単元ごとにマイノートを作りました。合計2冊です。海外に行く話を聞いたので、「マイノートの中学2年生までの所を復習しておくと良いよ」と、アドバイスをすると、彼女は繰り返しノートを音読したと言うことです。中学の頃から、ずっと「マイノートの音読が英会話に役に立つ」と教えてきましたが、本当に役に立ったと聞け、「私の指導は正しかった」と、自信が深まりました。


    A大きな行事についてなど、長文の英作文指導;

     最近、日本語での作文も苦手という生徒を目にします。そんな中、長文の英作文など、なかなか難しく感じるかもしれません。しかし、英語には必ず主語があり、中2になれば、"I think that 〜"など、自分の意見を言いやすい英文法を習います。英語のネイティブスピーカーにプレゼンテーションが得意な人が多いのは、練習機会も多いのでしょうが、このような「英語は主語を絶対に置く文法」という特徴が関係しているのかもしれません。


     話が逸れましたが、体育祭、合唱祭、修学旅行など、大きな行事の前後に是非、英作文指導をしていただきたいです。生徒が長文を書きやすくするため、
    課題に対し、生徒が作りそうな文を予め予想し、英語の「文例や単語一覧」を作っておいてはどうでしょう。生徒には、そこから、自分に当てはまりそうな文や単語を選択し、英作文をしてもらいます。「生徒がどうしても、選択肢以外のことを書きたい」という場合にだけ、個別に対応すれば、先生の英文添削時間も大幅に短縮できるはずです。何度も書きますが、英作文を創造的な作業と考えると失敗します。

     たとえば、部活動についての英作文であったら、部活の名称の一覧を予め作っておき、日本人には分かりにくい、「play」や「do」の使い分けなども例示しておくなどです。以下のページを参考にしてみてください。

    −参考−

     良く使う一般動詞を覚えよう!(playとdoの使い分け)
     教科一覧、スポーツ一覧

     英語を話せるようになるための英作文


  2. テストの採点時間の短縮化と、適切な採点

    @定期テストや自校で作成する実力テストなどでは;


     英作文のテスト問題は、既に生徒に指導済みの英作文を、生徒がしっかり書けていれば、点数を取れるような問題を作りましょう。「良い問題」を作るためにも、普段からの英作文指導の頻度と質が問われますが、生徒の英語力向上のために、必要なことでしょう。そして、普段の適切な指導が、生徒側だけでなく、先生側にも、メリットがあるはずです。なぜなら、一度指導したものならば、先生方の添削時間が大幅に減るからです。

     何度も書きますが、初歩の段階では英作文に創造性は必要ないのです。「自分で考えた英作文」→「先生による添削」→「
    完璧な英作文の丸暗記」・・・この作業が、実は、英語を話せるようになるための第一歩なのです。

    余談国際会議の同時通訳者でさえ、議題となる分野に関する単語や文例は、毎回会議の前に調べてまとめておき、しっかり覚えてから会議に臨むと聞きました。最高レベルの通訳でさえ、そんな作業が必要なのです。まして、英語漬けの毎日を送っているわけではない日本人(中学生も含む)が、文例をまとめ、繰り返し復習することなしに、英語を思うように話せるはずがないでしょう。

     どうしても英語が苦手な生徒への対策: テスト中、「単語を忘れてしまったところは、英語ではなく、日本語(ローマ字)で書き、わかるところだけでも、英語で書けば点数を与える。」「白紙ではなく、ある程度形になっていれば、1点以上」などとしておけば、「英作文問題を解いてみよう」という意欲の向上につながるのではないでしょうか。実際の英会話でも、文法さえわかっていれば、わからない英単語の部分だけを、身振りなどで表現してコミュニケーションをとるなど、よくあることです。すべての生徒が、英作文に前向きになれる取り組みを考えていただきたいです。


    A業者作成の実力テストや実際の入試では;

     これについては、本当に難しい問題です。再度、以下のページをご覧いただき、考えていただければと思います。
     採点基準を公開している埼玉県
     記述式の解答に、部分点を与えない。(1箇所でも間違えたら、0点!?)



  3. 英作文に代わる、序列問題について

     序列問題は、高校・大学入試とも、
    難問を少数出す傾向にあると思います。英会話が得意な大人でも、じっくり考えないとなかなか解けないようなものも多いです。しかし、実際に英語を話す時は、英文がスラスラ出てこなくては会話が成り立ちません。そして、実際必要なのは、中学レベルの簡単な文法力です。英検の面接試験でも、通訳案内士の2次試験でも、中学レベルの英文法をしっかり理解できていることが大切なのです。

     こう考えると、私は、
    ≪日本語に英文の直訳も付け、文法の基礎が分かっていれば、すらすら解けるような序列問題を「多数」出す≫というのが、難しいパズルを解く、クイズのような序列問題を「少数」出すより、ずっと実用的で、会話力向上にも貢献すると思います。そのような問題がどんどん解けるようになることで、本当の英作文力、英語力がついてくると思うのですが、いかがでしょう。


     長文読解(中学2年から3年レベル)・前から訳していく直訳



                                   以上




                      


  
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