2)英検各級の「合格の秘訣」「受けるのに良い時期」など
           (2015年1月現在の状況です。)

ここでは、英検5級、4級、3級、準2級、2級の、
「英検を合格するための学習法」や「各級を受けるのに良い時期」
などを書いていきます。

①技能別学習法 ②級別学習法 英検2次について

英検の公式ページ;
英検のホームページ http://www.eiken.or.jp/eiken/ から、

「試験内容・過去問」
をクリックし、自分の受けたい級をクリックすることで、過去問などを見ることができます。難易度のチェックなどに利用すると良いでしょう。


① 技能別学習法

①Litening(聞く力)…とても重要

 英検は、高校受験や大学受験のようなテストと比べ、
かなりリスニング問題の割合が高いです。つまり、どの級も、リスニングが得意になれば、合格率が上がってきます。

 リスニングの力を付けるには、やはり
生きた英語を聞くことが大切です。今は、昔と違い、ラジオやテレビだけでなく、インターネットなどでも、簡単に英語を聞くことができます。安価で、レベルに合ったCDも購入できます。「少しだけむずかしいかな?」くらいのレベルの音源を見つけると良いと思います。

 また、英検3級程度の実力がついたら、是非やって欲しいのはシャドーイングです。シャドーイングとは、聞こえてくる英語を、影のように後について、同じよう自分で声に出していく学習方法です。(詳しくは、初めのシャドーイングの文字をクリックしてください。) シャドーイングをすることで、英語の発音をする口の動きと、英語特有のイントネーション(抑揚)がつかめてきます。英検の2次試験対策としても有効です。

 なお、テストで緊張してしまう人は、まず、問題用紙を、あらかじめしっかり見てみてください。選択肢などから、どのような問題が出るか、想像できると思います。例えば、選択肢に、「学校」とか「図書館」などあったら、質問文の出だしは、「where どこ」が来るのかな?など、想像しておくのです。 実際に問題文が読み上げられたら、必ず、
読み上げらる問題文の「出だしの言葉」と「主語」に注意しましょう。

 なお、アンドロイド搭載のスマートフォンやタブレット、Windows搭載のPCをお持ちの方は、無料音声読み上げアプリを使って、当サイト内の英語をネイティブの発音で聞くことができます。リスニングの練習にとても役立ちますので、以下のページを是非ご覧ください。

 当サイトの英語を音声で聞く方法



②Reaading(読む力)…級が上がるほど語彙力を付けることが大事 

 
読む力には、文法力と語彙力が必要です。文法力については、以下の各級の所で詳しく書きますが、どの程度の語彙力があれば良いかは、筆記テストの1番目の問題(短文の語句空所補充問題)を、やってみることで確かめられます。この1番目の問題を、6~7割程度正答できる力をつけることで、その級の合格に近づけます。(英検合格の正答率は60%で良いため)

 日常会話で使われる単語や熟語を中心に、しっかり覚えていく必要があります。ただし、英検はすべてマークシート形式なので、英語スペリング(つづり)を覚える必要はありません。正しく発音できて、意味が理解できれば良いのです。ここが、学校英語との大きな違いです。

 また、英検3級以上の長文問題では、スラッシュリーディングができるようになるとよいです。スラッシュ(区切り)を入れるところは、英文を読むときに間をあけるところとほぼ一致します。(スラッシュ・リスニングという言葉もあるようです。)スラッシュリーディングの力が付くことは、リスニング力向上にも役立ちます。

 参考:長文読解…英文和訳から英文速読へ



③Writing(書く力)…実は英検では、英作文力はあまり重視されない

 英検の場合、書く力を確かめるため、整序問題(あらかじめ用意された単語の並び替え)が用意されています。ただし、各級とも、数が少なく、はっきり言ってしまえば、
整序問題が全くできなくても、合格は可能です。英検の個人成績表に「作文」という分野別得点が記載されていますが、英検の作文評価は並び替えだけなので、あまり当てにならないと私は思っています。もちろん、英文法が理解できているかを確認するうえでの参考にはなりますが…。
逆に言えば、英検2級を持っていても、その人の英語を書く力は、判断できません。はっきり言えば、英作文能力が低くても、合格できるのが英検です。



④Speaking(話す力)…中学3年生程度の英語力があれば
                2級まで対応できる


 Speakingのテストは、いわゆる英検2次というものですが、これは3級以上のレベルにのみ課せられ、4級と5級にはありません

英検2次試験について

 Speakingというと、むずかしいと感じる方もいるかもしれませんが、このホームページの趣旨そのまま、
「中学生1~2年生程度の英文法が分かれば話せます!」です。ただし、ある程度の単語がわからなければ、話を作れませんし、助動詞や不定詞などがわかると、さらに英語を話す幅が高まるので、「中学3年生程度の英語力があれば、英検2級の2次さえ合格可能!」としました。

 とても文法ができ、むずかしい英文を読む力がある人にありがちな失敗があります。それは、むずかしい文法やむずかしい単語を使い過ぎて、相手に伝えたいことが伝わらない失敗です。
一番大事なことは、「簡単な語句と文法を使い、簡潔な文を作ること」です。中学生でも、英検2級に受かる人がいますが、むずかしい単語や文法を使えたから合格するのではなく、相手とコミュニケーションが取れているから合格するのです。

 このために必要なのが、このホームページのいろいろなところで書いている、
基本例文を何度も音読し、スラスラ言えるようになるまで、練習することです。また、このサイトで紹介している例文を参考に、単語を入れ替えるなどして、自分の言いたい事をあらかじめ英文でまとめておきましょう。まとめた英文を何度も音読して覚えてしまうと、本当に英語が話せる力がついてきます。


 実際の試験では、各級とも、短い文の音読が課されます。日本人は、平たんに読んでしまう傾向があるので、慣れないうちは、わざとらしいくらい抑揚を付けて、読む方が良いでしょう。あわてないで、ピリオドやカンマがあるところは一呼吸置いてください。スラッシュリーディングができる人は、スラッシュを入れるところで、しっかり間を取りましょう。
 日本語にない発音・F, V, L, N, thの発音も、もう一度押さえておくと良いでしょう。

 各級とも、試験官の英語の質問に、英語で答えることが課されます。テクニック的に需要なのは、
質問の意味がわからなかったり、答えの準備が出来ていない時など、必ず、
"Pardon?↗(パードゥンㇴ)"
または"I beg your pardon.↗"
と言って、もう一度言ってもらうようにしましょう。
2度、場合によっては3度聞き返しても大丈夫です。間違って答えたり、どんなに流ちょうに答えても、質問されたことと違うことを答えてしまえば、大きな減点になってしまいます。

 質問を聞く時に焦ってしまう人は、まず、試験官の言う最初の単語に注目してください。当たり前の事ですが、Do, Didやbe動詞から始まる質問なら、Yes, Noで答えますし、WHから始まるWH Questionならば、具体的に答えなければならないので、何を聞かれたか良く考えて答えましょう。

 焦る必要はありません。試験官の顔をしっかり見て、しっかりコミュニケーションを取ることを意識しましょう。






② 級別学習法

英検5級…合格の秘訣、受けるのに良い時期など

「Can understand and use basic words, phrases, and simple sentences.
→基本的な単語、熟語と簡単な文を理解し、使うことができる。」

 レベルは、中学初級程度と言われていますが、文法については、be動詞・一般動詞の現在形を学習してから、受けると良いと思います。

 英会話などで、英語に触れたことがある小学生が合格したりしていますが、簡単なbe動詞と一般動詞の使い分けができなくても「なんとなく」または「まぐれ」で合格することはよくあります。「英検4級の練習」ということで、受ける意味はあるかもしれませんが、「合格したからと言って、ほとんど意味がない」と思った方が良いと感じます。「友達が合格したのに自分だけ不合格だから、英語苦手!」などは、全く思う必要もありません。



英検4級…合格の秘訣、受けるのに良い時期など

「Can understand and use simple words, phrases, and short sentences.
→簡単な単語、熟語と短い文を理解し、使うことができる。」

 レベルは、中学中級程度(中学2年生終了程度)と言われていて、不定詞や動名詞、比較などの文法知識が必要な問題も出されています。ただ、実際には、文法に関しては、be動詞、一般動詞の現在形・過去形・未来形などがしっかりわかっていれば、合格できるレベルと思います。
 語彙力については、「中学1年~2年レベルでの単語・熟語の覚え方」を、参考にしてください。

  この程度のレベルなのに、
正解率60%で合格を出しているので、受検後、問題となることがあります。つまり、英検4級レベルの英語力がなくても、合格する人もいますし、そんな合格者と同程度の英語力があっても落ちる人もいます。このあたりの事情が、受検する生徒や保護者にあまり理解されず、一喜一憂されていることがあり、問題に感じます。

 英検4級の合否など、大した問題ではないので、それよりも、英検結果を通知する、個人成績表の分野別正答率がどのくらいであるか、しっかり確認し、弱点を克服してください。




英検3級…合格の秘訣、受けるのに良い時期など

「Can understand and use language concerning familiar, everyday topics such as likes and dislikes and basic personal and family information.

→好きな事や嫌いな事や、基本的な個人や家族の情報のような、気楽な日常的な話題に関する言葉を理解し、使うことができる。」

 レベルは、中学卒業程度と言われています。つまり、文法に関しては、分詞や関係代名詞、間接疑問文など、かなり面倒な文法知識も必要ということになっていますが、実際には、受動態や現在完了までの文法力がしっかり身に付いていれば、合格できることが多いです。

 ただし、英検3級以上は、語彙力がものを言います。このあたりで、単語集・熟語集などを購入して、語彙力を増やしていくと良いでしょう。詳しくは、「中学2年~3年レベルでの単語・熟語の覚え方」を、参考にしてください。

 なお、英検3級に合格したから、中学卒業レベルの英語力がついたと考えるのは大間違いです。何度も書きますが、英検は、60%の正答率で合格できるのです。「まぐれで合格」もありなのです。特に語彙力に関してが問題です。
例えば、旺文社の「英検Pass単熟語3級」などは難易度別に
絶対覚えておいて欲しい単熟語が出ていますが、簡単なAレベル程度の単語を覚えていれば、合格できてしまうのです。
英検3級に合格すると、「自分は英語ができる」と思ってしまい、その後の勉強がおろそかになり、結局英語ができなくなってしまうような生徒も実際います。本当に残念です。

 英検3級の問題を、80%の正答率で合格できば、日常会話を話せるレベルの知識が身についたと言えます。しかし、英検3級に合格したからと言って、決して慢心しないでください。日常的に英語を使わない日本では、英語力など、あっという間に落ちてしまうのです。
新しく覚えた単語など、1週間使わなければ、覚えたことの半分は忘れ、1ヶ月使わなければ、ほとんど忘れてしまうと思ってください。


《説明の例に、旺文社の教材を挙げましたが、あくまで目安です。似たような教材も多くあると思うので、ご自分の気に入ったものを使ってください。》


3級2次試験

 一次試験のレスニングができるレベルであれば、それほどむずかしくありません。
be動詞の現在形 一般動詞の現在形 の、肯定文・否定文の、簡単な文が作れれば大丈夫です。自信がない人、試験で上がってしまう人は、こちらのサイトの
基本例文を何度も何度も音読してみてください。暗唱できるくらいになったら、絶対合格できます。また、現在進行形の簡単な肯定文も作れると良いです。

 参考:英検2次試験について



英検準2級…合格の秘訣、受けるのに良い時期

「Can understand and use English at a level sufficient to allow him/her to take part in general aspects of daily life.

→彼/彼女(受検者)が、毎日の生活の一般的な局面に参加することを許す(可能にする)のに十分なレベルで、英語を理解し、使うことができる。」

 レベルは、高校中級程度と言われています。ただし、
文法に関しては、分詞や関係代名詞が理解できている、中学卒業程度の能力があれば合格できるレベルです。
準2級あたりからは、リスニング力がある人が、合格にとても有利です。

 また、語彙力に関しては、上の英検3級のところで書いた、旺文社の「英検Pass単熟語3級」程度の単熟語をしっかり覚えておけば、合格できるレベルです。
ただし、英検3級に合格して、英検準2級を受ける時に壁を感じる人の中で多く見かけるのは、実は英検3級レベルの語彙力がないのに英検3級に合格してしまい、いきなり難しい「英検Pass単熟語準2級」レベルの単熟語を覚えようとして失敗する例です。
簡単なレベルの単熟語を覚えきれていないのに、難しいレベルに進んでしまえば、勉強するのが嫌になってしまいます。

 私立中学などで、「中学のうちに英検準2級を取るように」というような学校があります。こういう学校の、準2級合格に苦労している生徒の共通点は、語彙力不足です。以下は、そんな生徒に、実際効果があった、手っ取り早く合格できる対策の例を挙げてみます。

 まず、旺文社の7日間完成 英検準2級予想問題ドリルなどの1番の問題だけを7日分、やってみるのです。初見で7割解ければ、かなり語彙力があると言えるでしょう。解けない生徒のなかでよく見かけるのは、3~4行の問題文の中に、いくつもわからない単語があるのに、無理やり解こうとするのです。この場合は、明らかに語彙力不足なので、必ず意味調べをし、問題文の日本語訳がしっかりできるようにします。そのうえで、7日分の問題を繰り返しやって正答率をあげていきます。7日分だけでも、7割くらい解けるようになった生徒は、かなりの確率で合格しました。7×14ページ、よく出る文法や語彙がコンパクトに入っているので、良い勉強になると思います。
《私は、旺文社の関係者では勿論なく、たまたま使った教材が手ごたえがあったので、引き合いに出しました。似たような問題集で良いものもあるかもしれません。他にお勧めがあれば、メールや掲示板でお知らせいただけると幸いです。》



準2級2次試験

 特に注目したいのは、状況描写で、「現在進行形」をきちんと使う必要があることです。
"A girl is standing in front of a tree." などです。 現在進行形は、中1の英文法レベル。簡単なはずですが、慣れていないと思わぬ苦戦をしてしまうので、しっかり復習し、自分で的確に状況描写ができるように練習をしておくと良いでしょう。

英語を話すことに自信がない人は、今まで習った文法の基本例文を何度も音読し、暗唱してしまうと良いです。その基本例文を自分の状況に当てはめて覚えられれば、なお良いでしょう。

 質疑応答では、中学1~2年レベルの簡単な文法を使って、短い文を羅列して答えるようにしましょう。無理をして、むずかしい文法や単語を使うと、かえって相手に伝わりにくい文になり、減点対象になってしまいます。練習教材の模範解答も、結構むずかしい文になっていることもありますが、気にする必要はありません。とにかく、相手に伝わるように答えることを、一番に考えましょう。
 参考:英検2次試験について



英検2級…合格の秘訣、受けるのに良い時期など

「Can understand and use English at a level sufficient to allow him/her to take part in social, professional, and educational situations.
→彼/彼女(受検者)が、社会生活、職場、学校生活に参加することを許す(可能にする)のに十分なレベルで、英語を理解し、使うことができる。」

 レベルは、高校卒業程度と言われています。やはり、
リスニングが得意であると、かなり合格に有利です。英検準2級レベルの文法力や語彙力でも、リスニングが得意であれば十分合格可能です。

 リスニング及び英検2次対策として、シャドーイング(shadowing)などは、かなり有効と思います。

 語彙力・文法力に関しては、大学受験と同様な取り組みで良いと思います。

参考:中学3年~高校レベルの辞書の引き方/単熟語の覚え方

   
大学受験に必要な長文読解ポイント


2級2次試験


 特に注目したいのは、状況描写で、「過去進行形」や「過去形」を使う必要があることです。"A girl was standing in front of a tree." などです。 簡単ですが、心配ならば、少し練習をしておくと良いでしょう。

さらに、状況描写では、次の2つの用法を覚えていおくと良いでしょう。

①"He told her to do something."
彼は彼女に、何かをするように言った
 「SVO+不定詞」の言い方(toldの代わりに askedなど)

②"She suggested that he (should) do something."
→彼女は彼が何かをすると良いと提案した

 「SV+that名詞節」の言い方。
(アメリカ英語では、suggestに続く名詞節内のshouldを省略することも多いので注意が必要です。例文の場合heが主語なのにdoesでなくdoになります。助動詞の省略だかれです。)

 何かのテーマに対して、「賛成」「反対」の意見を述べる課題もあります。さらに、そう考えた理由を、2~3述べていきます。この時、注意して欲しいのは、
英検2級とは言え、あまり難しく考えず、中学1~2年程度の簡単な英文法を使い、短い文を重ね、簡潔に答えるようにしましょう。その方が、自分の言いたいことを、相手に伝えやすいです。面接官に自分の考えが伝われば良いのです。

"I agree because~"
・・・私は賛成です。なぜならば~
"I disagree because~"
・・・私は反対です。なぜならば~

「think(thought)」などは、名詞節を続けて自分の意見を言うのに適しているので、練習しておくと良いでしょう。
"I think that cell phones are ~"
私は、携帯電話は~であると思います。 など

 参考:英検2次試験について




 日本人は、外国人に比べ、自分の意見をしっかり言うことに慣れていない気がします。普段から、身近なテーマについて自分の考えを簡潔にまとめておき、英語に直して、書き留めておくと良いでしょう。
 実際、そんな練習を重ねると、"I think~"などで書き出す英語は、日本語に比べ、かなり自分の意見を言いやすいと感じます。また、「限られた語彙力で簡潔に!」を心がけると、日本語で話すより、「英語の方が自分の意見を言いやすい」と感じてきます。
 是非、英語を使って、いろいろな国の人と、意見交換を楽しめるようになってください。




                 
  
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