4)-1 英単語・熟語の覚え方、辞書の引き方 戻る
2)中学2年〜3年レベルでの単語・熟語の覚え方 
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@単語集・熟語集の選び方(中学1〜2年の文法習得後)
 *中学受験用単熟語集を購入する時のおすすめポイント

A単語集・熟語集を覚える時の注意点

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辞書を引き始める時期と辞書の引き方について

品詞とは?品詞のまとめと英語表記はこちら

中学1年〜2年レベルの英語の英文法がわかってくると、簡単な英会話ができるようになります。ただ、会話を楽しむには、ある程度の単語や熟語がわかる、語彙力が必要になります。

 ここで言う
語彙力というのは、「英単語を書ける」ということではなく、
「英単語を読めて、日本語の意味がわかる」
ということです。

 日本の学校の英語の授業は、単語のスペリング(つづり)を書かせることに重点が置かれ過ぎていて、生徒の語彙力低下の一因になっているように感じます。単語の読み方と意味がわかれば、多くの英文を読む基礎になるし、英語の読本をスラスラ読めるようになれば、もっと楽しく、英語を学習できるはずです。


 
中学1〜2年レベルの文法がわかってきたら、中学卒業程度と言われている、英検3級レベルの単語集・熟語集を購入すると良いと思います。英検3級程度の語彙力と文法力がつけば、日常会話はもちろん、海外旅行でも英語を使えるレベルになると思います。


 今は、パソコン用教材やスマホのアプリなどで、英単語を覚えるのに良いものもあるようです。利用可能な環境がある場合、役に立つかもしれません。
 ただ、英語は繰り返し覚える努力をしなければすぐに忘れてしまいます。
「繰り返し学習には、やはり紙に書いてある教材も必要!」というのが、10年以上塾で中高生を教えて、強く思うことです。





@単語集・熟語集の選び方(中学1〜2年の文法習得後)

中学1〜2年レベルの文法が理解できるようになったら、購入した方が良いと思われる、単語集・熟語集の特徴と選び方をご紹介します。
(2015年1月現在)


 本屋さんに行くと、今はいろいろな単語・熟語集が出ています。できれば、
自分の目で見て、「やる気」が出るようなものを購入してください。

 ただし、初歩レベルでも、単語の発音を、発音記号だけで表記している単語集があります。発音記号は、最近、学校では教えていないのが実情です。よって、発音記号がわからない人は、必ずカタカナ表記がついたものを購入してください。

 
カタカナ表記を否定する人もいますが、このサイトのL、F、V、N、Thの発音ができれば大丈夫!をしっかり学習してくれた生徒は、カタカナ表記しても、十分通じる発音をしています。中には、全く海外経験がないのに、「帰国子女」と間違われるくらい、素晴らしい発音をする生徒も出てきました。基本的なフォニックスがわかれば、発音について心配することは全くありません。それより、「英単語を読めない」ことが問題になります。


《例》旺文社の「英検Pass単熟語3級」 (2017年3月現在)
↑何を買ったらよいか、全く見当がつかない方のために、1つ教材例を挙げておきます。
英検3級を受けるための教材ですが、公立中学の3年生までが学ぶには、ちょうど良いレベルですし、とても使いやすいと思います。これを全てしっかり覚えられるのならば、語彙力的には英検準2級にも、対応できます。
 英検Pass単は、準2級以上も出ていますが、英検3級に合格した人や高校生で大学受験を目指している人は、高校レベルの辞書の引き方/単熟語の覚え方を参考に、自分に合った教材を購入することをお薦めします。英検対策と大学受験対策で、別の単語集・熟語集を購入必要はないです。とりあえず1冊を集中してやってください。

 以下、「英検Pass単熟語3級」を選んだ理由と、教材を選ぶ際に考えて欲しいおすすめのポイントをまとめました。色々な単語集が出版されていると思うので、
このおすすめポイントを参考に、自分が気に入った教材を、必ず自分の目で見て選んでください。気に入らない教材は、やる気がなくなってしまうものです。
中学受験用単熟語集を購入する時のおすすめポイント

@
単語と熟語が難易度別になっている
 絶対覚えておくべき基礎単語はA、少し難しい単語はB、さらに難しい単語はC
のように、学習する人の実力に合った使い方ができるようなものがおすすめです。「覚えるのが苦手な人は、とりあえずAの単語と熟語だけでも頑張って覚えてみる。」など、効率的な使い方ができます。

A
発音がカタカナ表記で書いてある
 最近、発音記号を学校で教えないのか、発音記号を読めない人も多いです。発音記号が読めない人は、必ずカタカナで発音が書かれた教材を選ぶようにしてください。

B高校受験を控えた中学生が覚えるべき単熟語である
 
レベル的に、ちょうど高校受験で必要な単熟語がまとまっているものを選びましょう。英検3級レベルですと、英検だけでなく、高校受験用にも使えるものが多いです。「英検Pass単熟語3級」は、1冊をしっかり覚えることができていれば、「英検準2級」を受けられるくらいの語彙力が付きます。

どんなに良いと思われる単熟語集でも、覚えるべきだと思われる単語が抜けていることがあります。完璧な単熟語集など、見たことがありません。その場合は、購入した教材内に、自分で必要だと思われることを書き込んで、覚えてください。また、「英検Pass単熟語3級」レベルの教材がむずかしすぎると感じる人もいると思います。その場合は無理をせず、まず、こちらのサイトの中学1年〜2年レベルでの単語・熟語の覚え方で示されたページの単語を覚えてください。

 ちなみに、同じ旺文社の「英検Pass単熟語準2級」については、カタカナ表記もなく、大学受験のことなど考えると、あまり使い勝手が良いとは思えません。必ず「おすすめポイント」を参考に、自分の目で見て、「理解できそうでやる気の出る教材」を選んでください。


覚えにくい単語などは、個人個人で違うと思います。市販の教材では、なかなか覚えられない人は、
自分のお気に入りのメモ帳に、覚えられない単語や熟語を書き写し、何度も何度も繰り返し見返して、覚えるようにしてください。余裕のある人は、中学生のうちにできるだけ多くの単熟語を覚えてください。高校生になって、絶対に役立ちます。

 単語帳の作り方の参考はこちら
 …「英単語・読み方・品詞(わかる人だけ)・意味」という風に、書きましょう。


英検3級に合格し、英検準2級以上の合格を目指す人は、次のページの高校レベルの辞書の引き方/単熟語の覚え方もお読みください。

 参考:
英検対策などはこちら





A単語集・熟語集を覚える時の注意点

こちらのサイト・雑記の「記憶について」にも書きましたが、
単語は覚えたと思っても、忘れてしまうのが当たり前です。是非、購入した単語集・熟語集を、繰り返し繰り返し学習してください。

 また、ある程度の単語を覚えたら、
「中学の教科書レベルで読める簡単な読本を、どんどん読んでいく」ようにしてください。どんどん読んでいくことで、覚えた単語や熟語を何度も目にでき、しっかり覚えられるのです。

 個人的に、長文読解の練習をするのであれば、Oxford Bookworms Libraryなど、主要語の数が決まっているものがお勧めです。あまりにも知らない単語が多いと、読む気がしなくなってしまいますから…

 注意して欲しいことは、「もう英検3級取れたから、英検3級用の単語なんて、見直さなくても大丈夫」のような生徒も見受けられますが、
「英検3級に合格したからと言って、英検3級レベルの語彙力が身についていない人が多い!」ということです。
               

 合格した人は、もう一度、単語集を見てください。すべての英単語を、見て、すぐ日本語の意味が出てきますか?見慣れない単語は、意外と忘れているのでは?

 また、
単語集の日本語を見て、英単語がすぐ浮かびますか?英会話をするというのは、選択肢から単語を選ぶわけではありません。英語の意味を覚えたら、今度は、逆に、日本語を見てすぐ英語が出てくるくらい、何度も音読してください。


 自分の語彙力のレベルをしっかり把握し、出来なかった時は謙虚に受け止め、繰り返し学習してください。そうすることが、その後の効率的な勉強につながるのです。


 参考:動詞の活用、形容詞の活用…「いつ覚えるの?」




 語彙力アップ⇒英語の楽しさアップ!
 単語や熟語を覚えるのは、本当に面倒ですが、もう少しの辛抱です!