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4)英語を話せるようになるための近道は?

 (英検3級以上の語彙力・文法力を持つ方〜社会人の方へ)
英語を話せるようになるための近道は?
 @自分が興味のある分野に関する語彙力を身につける。

 A中学レベルの簡単な文法を使い、言いたい英文を書いてみる。

 B書いた英文を何度も音読練習して、スラスラ言えるようにする。

☆ページ内リンク☆
 1.カテゴリー別、語彙力アップとは?

 2.英語を話せるようになるための英作文のポイント

 3.英会話特有の言い回しは文法より役に立つ?

☆関連ページへのリンク☆
L,F,V,N,th…これが日本人が苦手な発音
↑発音が苦手な人、リスニングも勉強したい人は必見


カテゴリー別、英語のまとめ
↑本気で英会話をしたい人必見


楽しく英語が学べるYouTube動画などへのリンク集
↑レベル別におすすめ動画をご紹介。英語を話せるようになるためには、毎日、少しでも英語に触れて欲しい。発音が苦手な人向け動画などもあるので、ご自分に合った動画を見つけてください。

1. カテゴリー別語彙力アップとは?

英検3級程度の語彙力・文法力があれば、日常会話は十分話せるはずです。しかし、実際話すとなると、なかなか英語が出てこないということはありませんか?

 自分の趣味を1つ思い浮かべてください。例えば、絵を書くことが好きな場合、次のような内容を自己紹介に入れたいと思います。どのように英語にしたらよいか、考えてみてください。
   


 趣味は絵を書くことで、特に風景画の油絵に思い入れが深いです。
  印象派の巨匠の1人、モネの絵にはまっていて、作品を見るたびに
  感動してしまいます。
   

 簡単そうな文ですが、いざ英語に翻訳しようとすると、意外とむずかしいと感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。なぜなら、ここには、普段あまり使わないような単語が入っているからです。

 そこで、まず、
「自分が言いたい言葉や英語表現を、あらかじめ、和英辞典やネットの翻訳サイト等で調べ、自分のための、自分だけの単語帳やノートを作っておく」のです。動詞などは《用例》を見て、使い方も調べておくと便利です。
   

  調べた単語:

   風景画 (landscape=名詞・ンドスケイプゥ)
      当サイトの発音表記に「ひらがな」が混ざっている理由はこちら
   油絵 (oil painting, painting in oils=名詞)
   モネ (Mo-net=固有名詞・モイ)
   印象派 (impressionist=名詞・インプショニストゥ))
   作品 (works=名詞)
   〜の心を動かす、〜を感動させる (move=他動)
   
*感動する (be moved・受動態)
   
…和英辞書でmoveを見つけたら、今度は英和辞書でmoveを調べます
    《用例》を見ると、使えそうな文があるはず!

   

 
英単語がわかったら、英文にしていきますが、ここで大事なのが、考えた日本語を、中学で習ったような簡単な英文法を使って表現できるように、簡単な短文の日本語を考えます。この時、必ず、主語を入れるように、文を考えます。
 実はこれに近い作業は、日本語から英語に通訳する時も行っています。
   

 私の趣味は絵を描くことです。

  特に私は油絵で風景画を描くのが好きです。

  私のお気に入りは、有名な印象派画家の1人であるモネです。

  私は彼の作品を見ると、私はいつも感動してしまいます。
   

 作成した英文

My hobby is painting.

Especially I like painting landscapes in oils.

My favorite is Mo-net, one of the famous impressionists.

I'm always moved when I see his works.

His works always make me impressed.


I'm moved whenever I see his works.
  ↑高校レベルの文法/whenever=〜する時はいつでも

   

英語にする時は、日本語から直訳するのではなく、今まで学んだ英語らしい基本例文を思い出しながら英文を考えます。
「私は彼の作品を見ると、いつも感動してしまいます。」と言いたい時、「私は彼の作品を見る時、いつも心を動かされます。」というように、受け身 使って文を作ることができます。また、

「彼の作品はいつも私の心を動かします。」という、英語らしい表現であるSVOC文を使って、文を作ることもできます。
   

 上記で使用したのは、ほぼ中学レベル(英検3級レベル)の文法です。英単語さえわかれば、自分の言いたい事を十分表現できるのです。自分が興味のあることならば、言いたいことはたくさんあるはずですし、英単語や表現を調べるのも、楽しくできるのではないでしょうか。これが、カテゴリー別語彙力アップの意味です。

 カテゴリー別の英語については、以下にまとめています。是非、参考にしてみてください。

  
カテゴリー別、英語のまとめ…本気で英会話をしたい人必見!





2. 英語を話せるようになるための英作文のポイント

  
中学3年までで学習した、簡単な文法を使う!
 
 大学受験向けに覚える面倒な文法や、面倒な言い回しは、英作文の時もそうですが、かえって伝わらなくなってしまうことが多いです。

  
Simple is the best! (単純なのが最高!)

 まず、この気持ちで取り組んでください。間違っても、自分で作った、日本語的言い回しの和文(英語の意訳のようなもの)を、そのまま翻訳ソフトにかけて、英文を作ろうとしないでください。とんでもない文が出来上がってしまうことが多いです。ただし、シンプルな日本語ならば、正しく翻訳してくれるソフトも出てきています。使い慣れると便利ですよ!(2018年7月現在)

  スラスラ言えるまでひたすら音読練習を!

 
言いたい英文の書き出しができたら、何度も何度も音読して、スラスラ言えるようにしましょう。英語を話せるようになる秘訣は、勉強というより練習です。野球・サッカー・テニス…うまくなるために練習するのと同じです。また、英語を話す時の口の動かし方は、日本語と違います。必ず声に出して練習してください!

 参考:和文英訳…英語を話せるようになるための英作文

     当サイトの英語を音声で聞く方法 (翻訳アプリの紹介もこちら)

     英語のリスニングを勉強したい方




3. 英会話特有の言い回しは文法より役に立つの?

 
幼児向け英会話スクールなどでは、英会話でよく使う表現をどんどん覚えて、「英語が話せる気分にさせる」ところも多いです。実際、幼児の様子を見ても、発音が良くて、びっくりすることもしばしばです。しかし、結局それだけでは、普通の会話ができるようにはなりません。中学2年で不定詞を習うようになる頃、「今まであんなに英語が得意だったのに、全くできなくなってしまった〜」というような生徒を度々目撃しました。

 
小学校高学年以上になったら、やはり、基本的な文法力を身につけることが非常に大事であると痛感しました。よく使う会話特有の表現を覚えておくと、話せるようになった気にはなります。でも、本当の意味での英会話には、つながっていきません。基本的な英文法を身につけてから、会話特有の表現を覚えていけば、話すことがずっと楽しくなるはずです

余談です

 あるボーイスカウトの活動中、日本語がわからないアメリカ人の小学生スカウトに、「全く英語を話せない日本人の小学生スカウトに英語で話しかけ、会話してみて。」と頼みました。日本人の小学生スカウトには、「会話の途中に、適当に次の言葉を言ってみて!」と頼みました。
   「Really?(本当に? / まじで?)」
   「No way.(まさか)」
 すると、この2つをところどころ会話にはさむだけで、他人が聞くと、本当に会話が成立しているように見えたのです。周りの人は、「すご〜〜い!」と、びっくりしていて、ある意味怖いほどでした 
 しかし、これは、イベントとしては楽しいかもしれないけれど、結局お芝居のようなもの。会話の中身は全くありません




 こちらで紹介した「英語を話せるようになるための近道」は、初めは、面倒に思われる方もいると思いますが、本当に近道です。慣れてくると、自然に簡単な英文が浮かんできます。
日本語で考えるより、英語で考えた方が楽に感じるようになります。是非是非、英語を話せる人になってください!