《2021年2月24日 改訂》
@時制という概念
1)基本的な時制は4つ:現在形・過去形・未来形・完了形
2)現在形と未来形について
3)現在形と過去形について
A文の種類について
…覚えるべき文の種類は3つ:肯定文・疑問文・否定文
Yes/ Noだけで答えてはいけない理由はこちら
B当サイトの活用方法と勉強の進め方
@時制という概念
「英語には必ず主語があり、すぐ後に動詞が来る」と書きましたが、英語では、動詞を表したい時制によって変化させる必要があります。さらに助動詞を伴うこともあります。
この時制による動詞の変化の規則さえ覚えてしまえば、英語がかなりわかってきます。あとは、自分の話したい言葉の英単語を覚えてしまえば、そこそこ、英語を喋れるようになります。英語の文法は、日本語より、ずっと規則的でわかりやすいです。
参考:基本5文型
ただし、日本人だからこそわかりにくいのが、「時制という概念」です。
1)基本的な時制は4つ;
@今現在の状況や普段の習慣を表すのが;
「現在形」
be動詞の説明はこちら 一般動詞の説明はこちら
A過去にやったこと、起きたことを表すのが;
「過去形」
be動詞の説明はこちら 一般動詞の説明はこちら
Bこれからやること、将来についてを表すのが;
「未来形」 詳しい説明はこちら
C過去から今につながること、経験などを表すのが;
「(現在)完了形」 詳しい説明はこちら
英語を教えるようになってから気づいたのは、
「日本語は、英語に比べて、時制という概念がとてもあいまいな言語」
ということです。もっと早くに気づいていれば、私も、もっと早くに英語を話せるようになっていたのに…などと、後悔するほどです。
時制の概念がよくわからないまま英語学習を進めると、大きな混乱が生じます。以下、日本人が「時制」について、間違いやすい例をあげます。
《例文は、中2レベルの文も入っているので、まだ習っていない人は、
文の種類についてへ進んでください。》
2)現在形と未来形について
@「私は毎週金曜日に、英会話学校に行きます。」
(現在の習慣)
A「私は来週、英会話学校に行きます。」
(未来のこと)
…日本語では、述語(動詞)を同じにしても、おかしくありません。
しかし、これを英語にすると、
@"I go to the English Conversation School every Friday."
(現在形)
A"I will go to the English Conversation School next week."
(未来形)
この、goか、will goにするかが、小さいようで大きな違いになってきます。来週という、未来の話をする時は、「未来形」ということをはっきりさせるため、慣れないうちは、必ず「will」の意味を考えて直訳する習慣をつけると、英会話にも役立ちます。以下のように訳します。
A「私は来週、英会話学校に行く予定です。」
3)現在形と過去形について
B「わかりましたか。」(先生が生徒達に向かって)
(現在のこと)
C「あなたは、昨日勉強しましたか。」
(過去のこと)
…日本語では、どちらも「〜ましたか」で終わりますが、これを、英語に直す時は、しっかり時制を考えなくてはなりません。
B"Do you understand?"
(現在形)
C"Did you study yesterday?"
(過去形)
もし、Bで、先生が生徒に"Did you understand?"と言えば、「あなた達は(あの時)わかっていましたか。」という意味になるので、ここではおかしな英語になってしまいます。ノートなどにまとめる時は、時制がわかるように、主語も加えて、以下のように直訳しておきましょう。
B「あなた達はわかっているのですか。」
↑このように、時制がわかるように直訳しておくと、ここから英文を作ったり、英語で話したりする時に間違えにくくなり、便利です。
自分の生活習慣や好きなことについて話したり書いたりするならば「現在形」、学園祭や部活の思い出いついてなら「過去形」、旅行の計画ならば「未来形」を使うのが基本です。英語を話す時や英文を書く時は、まず、どの時制を使うかを考えることが大切です。
A文の種類について
「時制の概念」ができたところで、考えなくてはならないのが、自分がどのような種類の文を作りたいかです。
@肯定文…「〜です。〜します。」のような、普通の文。
A疑問文…「〜ですか?〜しますか?」という尋ねる文。
*「はい」「いいえ」で答えることができるもの
→Yes/No Question (イエス/ノウ クエスチョン)
*「はい」「いいえ」で答えられないもの
(WhatやHowなど、WかHのつく疑問詞から始まる文)
→WH Question (ダブル・エイチ クエスチョン)
B否定文…「〜ではない。〜しない。」のような否定する文。
すべての「時制」において、以下の文を作れるようにしましょう。
1)肯定文
2)Yes/Noで答えられる疑問文
3)その疑問文に対する、Yes/Noの答え方
(会話では、Yes. No.だけで答える場合も多いですが、省略しないで答える練習をしてください。そうしないと、正式な答え方を聞かれた時、わからなくなってしまいます。後から省略することは、簡単ですから…)
4)Noで答えた場合の後に続く、否定文
たとえば、一般動詞の現在形ならば、次のようになります。
1)肯定文: like English.
2)疑問文: Do you like English?
3)答え方: Yes, I do. / No, I don't.
4)否定文: I don't like Englsih.
勉強相手がいれば、2人1組で、以下のような文を、スラスラ噛まずに言えるまで練習し、最終的に何も見ないで暗唱できれば、英会話力もついてきます。もし、練習相手がいなければ、「演劇」の1人2役のように、役になりきって練習してはどうでしょう。英会話の練習に、羞恥心は禁物です。決して恥ずかしがらずに、大きな声を出して行うことが。上達の近道です
《ちなみに、英会話を習っている、幼児や小学生ならば、保護者の方も一緒に英語を学び、できれば毎日相手をしてあげると、子供の英語力アップと維持につながると言われています。英語は使わないと、すぐ忘れてしまうものなので…》
A) I like soccer.
Do you like soccer?
B) Yes, I do. I like soccer.
または
B) No, I don't. I don't like soccer.
I like baseball.
B当サイトの活用方法と勉強の進め方
次の章の「中学1〜2年の英文法」からは、文法説明になります。
文法が理解できたら、是非、基本例文をスラスラ言えるようにしてください。この時、「時制」と「文の種類」も確認しておくと良いです。
基本例文は、何度何度も、音読してください。書けることより、スラスラ読めることが重要です。最終的には、日本語を見ただけで、すぐに英語が出てくるようにしてください。英語力がついてくると思います。
高校や大学受験、英検、英会話など、目的が決まっている人は、以下のページから、ご自分に合ったページを見つけてください。
目的別、当サイトの活用方法はこちら:
当サイトでは、マイノート(my note=私のノート)と呼んでいるノートの作成を奨励しています。これは、重要な基本例文の英文とその直訳を、新しく習う文法ごとに、自分でまとめておくノートです。
普段の生活で英語を使わない日本では、新しい英文法を覚えても、すぐに忘れてしまいます。忘れないように、毎日繰り返し読み返せるように、重要な文法表現をまとめておけば、知識が定着します。面倒なようで、とても効率的な学習方法です。
役立ちそうな英語表現を、繰り返し音読して覚えてしまえば、英会話をする時も役立ちますし、英作文も得意になってくると思います。
中学生レベルの英語の勉強をしている人は、是非、マイノートを作ってみてください。
詳しくは、マイノートの作り方と活用法をご覧ください。