①関係代名詞の種類/先行詞や使い方まとめ
②それぞれの関係代名詞/例文と解説
③関係代名詞thatが好まれる場合の条件まとめ
④先行詞に不定冠詞(a, an)/定冠詞(the)どちらをつける?
関係詞・関係代名詞・関係副詞とは?
関係代名詞/口語体・文語体、書き方の違いは?
関係代名詞を含む文のスラッシュリーディング
関係代名詞 の種類 |
先行詞 | 関係代名詞 | 関係代名詞の 後に来る語句 |
主格 | 人 | who /that *省略不可 |
動詞 V' |
物 (動物含む) |
which /that *省略不可 |
||
目的格 | 人 | whom(文章体) who(口語体)/that *省略可能 |
主語S'+動詞V' |
物 (動物含む) |
which /that *省略可能 |
||
所有格 |
人・物 (区別なし) |
whose *省略不可 |
冠詞のない名詞 +動詞 V' または 冠詞のない名詞+主語S'+動詞 V' |
what |
先行詞なし | what *省略不可 =the thing(s) which |
主語S'+動詞V' または 動詞 V' |
補足1 | 関係代名詞thatが好まれる場合 | ||
補足2 | 先行詞に冠詞 a, an/the どちらをつける? |
関係代名詞は、文中の「ある名詞」を別の文で修飾する時に使う文法です。
この修飾される「ある名詞」は「先行詞」と呼ばれ、その先行詞が人の場合と物の場合で、使われる関係代名詞も違ってきます。
関係代名詞には、who, which, that, whom, whoseがあります。疑問詞と混同してしまいそうですが、関係代名詞の前には、必ず先行詞があるので、区別できると思います。特に、間接疑問文との見分けられない人は、「間接疑問文には先行詞がない!」と覚えておくと、区別できると思います。
ただし、高校で習うwhatは、先行詞を含む関係代名詞なので、先行詞はありません。
関係代名詞に導かれる文「関係詞節」は、あくまで先行詞の修飾文なので、省略しても、文の構造に全く影響はありません。関係詞節を省略して残った文は、基本5文型に当てはまることを忘れないでください。
参考:基本5文型の章
②それぞれの関係代名詞/例文と解説
関係 代名詞 種類 |
先行詞 | 関係 代名詞 |
《解説》 先行詞= 青字 関係代名詞=赤字 関係詞節=下線を引いた部分 |
関係 代名詞 主格 |
人 | who that *どちらも省略不可 |
*先行詞が関係詞節の主語(~は)にあたる場合 →関係代名詞の主格を使って、先行詞と関係詞節をつなぎます。 《例1》 I have a friend who lives in Hong Kong. =私には香港に住んでいる友達がいます。 *次の2つの文がつながったと考えてください。 1. I have a friend.→SVOの文、主節 =私は友達を持っています。(どんな?) 2. He lives in Hong Kong.→SVの文 =彼は香港に住んでいます。 1+2にするため、主語のHeを関係詞whoに換え、 →a friend who lives in Hong Kong =香港に住んでいる友達 関係代名詞主格whoはHeの代わりなので、後に来る動詞はlivesになります。もし先行詞がfriendsになれば、後に来る動詞はliveになります。 |
物 |
which that *どちらも省略不可 |
||
関係 代名詞 目的格 |
人 | whom *文章体 who *口語体 that *どの関係詞も 省略可能 |
*先行詞が関係詞節の目的語(~を)にあたる場合 →関係代名詞の目的格を使って、先行詞と関係詞節をつなぎます。 《例2》 This is the book which I bought yesterday. =これは、私が昨日買った本です。 *次の2つの文がつながったと考えてください。 1. This is a book.→SVCの文、主節 =これは本です。(どんな?) 2. I bought it yesterday.→SVOの文 =私は、昨日それを買いました。 1+2にするため、目的語のitとbook をつなぐために、itを関係詞whichに換えて、bookのすぐ後に持ってきたと考えます。 →the book which I bought yesterday =私が昨日買った本 関係代名詞目的格whichの後は、I boughtとS'V'が来ます。the book=whichとすぐわかるので、関係代名詞の目的格はしばしば省略されます。 〇This is the book I bought yesterday. 《例2'》関係詞節自体が主節(主語と考えられる部分)になる場合もあります。これが長文読解などで出てくるとわかりにくいので、しっかり覚えてください。 The book which I bought yesterday is this one. =私が昨日買った本は、これです。 *この文は、The book which I bought yesterday が主語S、isが動詞V、this oneが補語CのSVCの第2文型です。主節の動詞がこの小さなisと見つけられるかがポイントです。あとは、「動詞(is)の前は全部主語」と考えて、簡単に訳せます。boughtは関係詞節内の動詞V'なので、主節の動詞にはなれません。 |
物 | which that *どちらの関係詞も 省略可能 |
||
関係 代名詞 所有格 |
人 物 区別なし |
whose *省略は 不可能 |
*先行詞の所有格(~の)に続く単語が関係詞節の主語になる場合 →関係代名詞の所有格を使って、先行詞と関係詞節をつなぎます。 《例3》 He is a boy whose mother is a famous pianist. =彼は(その)お母さんが有名なピアニストである少年です。 *次の2つの文がつながったと考えてください。 1. He is a boy.←SVCの文、主節 =彼は少年です。 2. His mother is a famous pianist. ↑所有格+名詞が主語S、SVCの文 =彼のお母さんは有名なピアニストです。 1+2にするため、Hisを関係詞whoseに換え、 →a boy whose mother is a famous pianist =(その)お母さんが有名なピアニストである少年 関係代名詞の所有格の後は、冠詞のない名詞が来ます。また、先行詞が物の場合もwhoseを使うので、ご注意下さい。 |
特別な 関係 代名詞 what |
先行詞 なし |
what *省略は 不可能 what =the thing(s) which |
*whatは先行詞thing(s)を含んでいると考えます。つまり、what=the thing(s) whichと考えるとわかりやすいです。 《例4》 What you need is some rest. =The thing which you need is some rest. ↑ここのwhichは関係代名詞目的格 =あなたが必要なものは、いくらかの休憩です。 →君には休憩が必要だ。(←意訳) 《例5》 What are needed are books. =The things which are needed are books. ↑ここのwhichは関係代名詞主格 =必要とされているものは、本です。 →必要なのは本です。(←意訳) |