4)-6 和文英訳・・英作文から翻訳、通訳へ 戻る

3)プロ(?)の翻訳 (日本語→英語)
  
…日本語をそのまま英文に直訳するのはNG!
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 私の和文英訳の翻訳歴と翻訳力の判断

 和文英訳で注意すべき点

 実際の和文英訳の翻訳の例


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 当サイトの英語を音声で聞く方法
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 通訳の基本と訓練方法


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「英文を和訳する」という翻訳は、日本人には比較的簡単ですが、「和文を英訳する」という翻訳は、外国生活の経験がない日本人には、どちらかというとむずかしい作業になると思います。最近(2020年12月現在)は、自動翻訳機だけでなく、スマホの機能を使っても、そこそこの翻訳はできるようになってきましたが、まだまだ十分とは言えません。ここでは、本格的な和文英訳について、どのように行えばよいか、書いていきたいと思います。


私の和文英訳の翻訳歴と翻訳力の判断:

 初めにでも書きましたが、私は、海外生活の経験はありません。そんな中、私が最初に和文英訳の翻訳の仕事を受けたのは、高校を卒業して1年ほどしたころ、ビジネス英語の専門学校の掲示板で見つけた、音楽関連会社でのアルバイトでした。仕事の流れは
《上司の日本語の殴り書き文の和文英訳をする→上司のチェックを受ける→訂正を入れる→タイプして郵送する》こんな感じでした。

 「上司は英語ができるのに、なぜ私などに翻訳を依頼しているのか?」と、当時の私の翻訳レベルはひどいものでしたが、まあ、猫の手よりはましと思われたのでしょう。時給は安かったのですが、「勉強になるのにお金がもらえるなんて、超ラッキー!」などと、能天気な当時の自分って…若いって、本当に怖いもの知らずです

 今、翻訳の仕事を受けるのは、ほとんど地域のボランティアとしてです。ただ、お金を受け取ったから良い翻訳、お金を受け取らないから、ひどい翻訳などと区別できるものではなく、結局、
翻訳の善し悪しは、翻訳者の実力次第になります。
また、英文和訳ならばともかく、和文英訳になると、翻訳の良し悪しの判断には、かなりの英語力が求められます。翻訳を依頼する側が、翻訳者の実力を正当に判断するこは、かなりむずかしいです。大手の翻訳会社であれば、ネイティブのチェックが入り、正当に判断されますが、ボランティアなどの場合、
推敲を重ねてうまく翻訳できても、今一つの翻訳であったとしても、評価が変わらないというような自体もしばしばあり、悲しいところです。

 なお、私は「英文和訳」の仕事は、対価を頂いてやっておりました。この時感じたのは、フリーランスで翻訳の依頼を受けるには、
信用が第一ということ。「顧客が満足いくような翻訳をする」ということも大事ですが、何より大切なのは「期限を守る」ということです。これが出来なければ、次の仕事は来ません。さらに、仕事がいつ来るかはクライアント次第で、自分の予定通りに仕事の計画を立てられませんでした。副業やアルバイトならばともかく、生計を立てる仕事と考えると、私の場合、かなり厳しいと感じました。


和文英訳で注意すべき点:

 和文英訳の翻訳で、まず注意しておくことは、「日本語文をそのまま直訳にするような英文を作っては、絶対にうまくいかない」ということです。このページでは、英文をそのまま直訳することを推奨してきましたが、英文を直訳すると、妙な日本語文になってしまうこともあったように、「日本語文をそのまま英文にすれば、妙な英文になってしまうことがある」ということです。

 翻訳依頼者は、英語にしやすい日本語文など、考えていません。依頼者の日本語に惑わされず、英語らしい英語を使うように、心がけましょう。 英語には必ず主語と動詞があるを思い出してください。依頼の日本語文に主語がない時は、必ず、
何を主語にすべきかよく考えながら英文を作っていきましょう。こちらのサイトで紹介している「基本例文」のような簡潔な英文を作るように心掛けましょう。

 英会話が得意になってくると、日本語で考えるのではなく、英語で考えて英文を作ると思いますが、和文英訳の翻訳も似た面が必要です。例えば、ビジネスの世界で、商談に入る前の日本語の典型的な言い回しなど、英語の世界でほとんど使わないものであれば、そこを翻訳しても、英文として、妙なものになってしまいます。
「翻訳された出来上がった英文だけを見た時に、英語として読む相手に内容が伝わりやすいものになっているか。」を考えることが一番肝心なのです。

  和文英訳を終えたら、必ず、「作成した英文だけを、じっくり見直し」してください。大手の翻訳会社などは、普通(?)ネイティブのチェックが入りますが、ネイティブが、日本語の依頼文と翻訳英文を、見比べることは、あまりないと思います。多少、原文の日本語と違っていても、ポイントになる内容が間違っていなければ、出来上がった英文の善し悪しだけが、翻訳の出来を左右するのです。


実際の和文英訳の翻訳の例

 以下から、実際の私が行った、和文英訳の翻訳のページに移動できます。私は、英文和訳の翻訳の仕事は、お金を頂いてやっていましたが、和文英訳の翻訳は、学生時代のアルバイト以外では、ボランティアでやっているだけです。「プロではない人の意見なんて、参考にならない。」と思われる方もいるかもしれませんが、「和文英訳の翻訳とはどういうものか」の、参考にはなるかと思います。興味がある方は、是非、ご覧ください。