2)-5 日本人には分かりにくい文や語句 戻る

3)日本人にはわかりにくい動詞の使い方

少しむずかしいので、気になるところだけ、読んでみてください。

☆ページ内リンク☆ 以下、中学2~3年の内容もあります。

goとcome、takeとbringの使い方
 
「go 場所/come 場所」になる場合

see・watch・look at、hearとlisten toの使い方

 《関連ページ》wearとput on の違いはこちら

findとlook forの使い方

動詞 「have」 の使い方
  have cold と catch coldの違いをわかりますか?

WhatとHowの使い分け 

☆関連ページへのリンク☆
自動詞? 他動詞? わかりにくい動詞
 approach /discuss /agree/ lead/ locate

受動態と間違いやすい自動詞を使った表現
  《能動受動態》 sell, wash, lock, cut, ship, drive, ride
 consist of/be composed of , broadcast/air など


goとcome、takeとbringの使い方

とてもよく使う動詞ですが、日本人には、使い分けがとてもむずかしい!学校では、「go」→「行く」、「come」→「来る」、「take」→「連れて行く」、「bring」→「持って来る」とまず習うのですが、話し手と聞き手が違う場所にいる時、日本語と真逆になることがあります

1.話し手→特定の場所

 特定の場所に「行く」         →「go」

 特定の場所に「持っ行く・連れて行く」 「take」


2.特定の場所→話し手

 特定の場所から、話し手の方に「来る」 →「come」

 特定の場所から、話し手の方に
        「持って来る・連れて来る」「bring」


3.話し手と聞き手が違う場所にいる時、
  話し手→聞き手のいる場所

ここが、日本語と英語の全く違うところで、《話し手が聞き手のいる場所に行く、または持って行く場合は、英語では、聞き手の立場に立って考えます。》日本人は、ここだけ押さえておけば大丈夫!

*話し手と聞き手が違う場所にいて、

 話し手が、聞き手の所に向かう場合
 
行く come
持って行く
連れて行く
bring

理論的には、こんな感じですが、頭だけで分かっていても、実際話そうとすると、意外と簡単にはいきません。そこで、例文で覚えてしまいましょう。習うより慣れろ!何度も音読して、暗唱できるくらいになれば、使える英語のなるはずです!
 とりあえず、だけ覚えましょう。余裕のある人は、その他の文にも挑戦してみてください!

1例文:話し手→特定の場所    和訳 (直訳を基本とします)
I go to school on weekdays. 私は平日は学校に行きます。
You should take an umbrella with you. あなたは、あなたと一緒に傘を持っていく方がいい。
→傘を持ってった方がいいよ。

《with youは、付けて覚えましょう》
This steet will take you to the park.  この道があなたを公園に連れて行くでしょう。
→この道を行けば公園に出るよ。
 
2例文:特定の場所→話し手    和訳 (直訳を基本とします)
Come downstairs.
Dinner is ready.
《母から子供への会話など》
下へ降りて来て。
夕食の用意ができてるよ。 
Come to my office. 私のオフィスに来なさい。
Bring him here. ここに彼を連れて来なさい。
What brought you here?

≒Why did you
come here?
《「なぜ、ここに来たの?」と聞きたい時の表現》

何があなたをここへ連れて来たのですか。
←英語らしい表現です。

≒なぜ(あなたは)ここに来たのですか。
What brought you to Japan? 《外国人に日本に来た理由を尋ねる時に使える表現》
何があなたを日本に連れて来たのですか?



3例文:話し手と聞き手が違う場所に居る時
話し手→聞き手の居る場所
和訳
(直訳を基本とします)
解説
May I come to the party?↗ (私は)パーティーにお伺いしてもよろしいでしょうか。 相手の立場から見ると「come」になるので、 「go」に比べ敬意が感じられます。
May I come in?↗ 

Yes, come in.
(私は)入ってもよろしいですか?

はい、入りなさい。
 英検の2次試験と思ってみてください。試験官の方へ行く…試験官の立場から見て「come」を使うのです。
Come downstairs.
Dinner is ready.

I'm coming.
下に降りてきなさい。
夕食が準備できています。→夕食よ。

(私は)今行きます。→今行くよ!
2階にいる子供に「ご飯できたわよ」と言う母親への返事など。goを使いたいところですが、母親[相手]の立場から見て「come」になるので…
When will you bring your book?

I'll bring it to you tomorrow.
(あんたは)いつ、あなたの本を持ってきてくれるの?

(私は)明日あなたにそれを持っていきます。
→それをそちらへ持ってまいります。
電話などで、物を持って来るように依頼された時。または、物を電話相手に届けたい時に使います。この場合、takeは使えません。
  Q: What shall I bring to the party?

A: Just bring yourself.
問:(私は)パーティーに何を持って行きましょうか。

答:あなた自身だけを持って来て。
→手ぶらで来てね。
相手主催のホームパーティーなどに招待された時などを想像してみてください。


「go to 場所/come to 場所」になる場合
 go と come は自動詞なので、「go to 場所/come to 場所」の形で使いますが、 「go 場所/come 場所」のように、to を省く例があります。これは、副詞の意味も持っている単語が場所に入る時です。以下にまとめますので、苦手な方は参考にしてください。 自動詞と他動詞についてはこちら

   例文 副詞の意味も持つ
英単語 
 和訳
  Go downstairs. downstairs
=《名》階下
《副》階下へ
階下に行きなさい。 
  Come upstairs. upstairs
=《名》階上
《副》階上へ、2階へ
2階に来なさい。
  I go downtown every Saturday. downtown
=《名》繁華街、都心
《副》繁華街へ 
私は毎週土曜日に繁華街に行きます。
  Go there. there
=《名》そこ
《副》そこへ 
そこに行きなさい。
  Come here. here
=《名》ここ
《副》ここへ 
ここに来なさい。 
  I went abroad. abroad
=《名/U》外国
《副》外国へ、海外へ 
私は海外へ行きました。 
  He came home early yesterday. home
=《名》家、故郷
《副》わが家に、故郷に
彼は昨日、早くに家へ帰ってきました。 
       



②see・watch・look at、hearとlisten toの使い方

seeとhearは、自然に見えたり、聞こえたりする状態を表します。
 一方、look at、watch、listen toは、自分の意志で行う動作を表します。

   例文  和訳 (直訳を基本とします)
  Can you see something from there? (あなたは)そこから何か見えますか。
*anythingを使わないのは、Yesという答えを期待しているから。 
    
  I looked and looked, but I couldn't see it. 私は、何度もじっくり見ましたが、それを見ることはできませんでした。
(→穴があくほど見ましたが、それは見えませんでした。) 
    
  《At a dress shop》
Can I help you?
I'm just
looking.
《洋服屋さんで》
私はあなたをお手伝いできますか。(→何かお探しですか。)
(私は)ただ見ているだけです。
 
  Look at that picture on the wall. 壁の上のあの絵を見て。
→壁にかかったあの絵を見て。
  I went to the exhibition to see paintings.
(pictures≒paintings)
絵画を見に展覧会に行きました。
《行事などを見る時もseeを使う》
  I went to see a film. (film=movie) 私は映画を見に行きました。
《映画を見る時はseeを使う》
  I went to see a baseball game. 私は野球の試合を見に行きました。
   
  I am watching TV now.  私は今テレビを見ているところです。
  I watched a film (on TV) at home.
≒I
saw a film (on TV) at home.
私は、家で(テレビで)映画を見ました。
  I watched a baseball game on TV.
≒I
saw a baseball game on TV.
私はテレビで野球の試合を見ました。
    
  I saw the doctor yesterday.
≒I went to the doctor yesterday.
私は昨日、医者の診察を受けました。
    
  Can you hear me? 《電話で》
(あなたは、私の事を)聞こえますか。
  I heard a strange noise. 私は奇妙な音を聞きました。
  Listen to me. 私(の言うこと)を聞いて。
  We listened in silence, but could not hear anything. 私達は黙って耳を傾けました。しかし、何も聞こえませんでした。




③findとlook forの使い方

find=~を見つける、look for=~を探す
 
何が問題?と思われる人も居ると思いますが、意外とよくわからなくなる人が多いので、和訳の文だけを見て、英文が作れるか、考えてみてください。xは間違え、〇△は場合によって可能なものなので、まず〇の文を覚えましょう。
 (中学2年の英文法、不定詞履修後にご覧ください。)

   例文  和訳 (直訳を基本とします)
 〇
I tried to find the dog. 私はその犬を探しました。
(見つけようとしました。)
 × I tried to look for the dog.
 〇 I looked for the dog.
 〇
I went to find the dog. 私は犬を探しに行きました。
(犬を見つけに行きました。)
 〇 I went to look for the dog. 
 〇 "Go, find him!" 「行け、彼を見つけろ!」
→やつを捕まえて来い!

《かなりきつい言い回し》
 〇 He looked for his house key. 彼は(彼の)家の鍵を探しました。
 〇 Finally he found his house key. ついに彼は(彼の)家の鍵を見つけました。
 〇 I'm looking for the city hall. 私は市役所を探しています。
 〇 You'll find it on the second corner of this street. あなたは、この通りの2番目の角にそれを見つけるでしょう。
→この通りの2番目の角にありますよ。
findは探して「見つける」という「結果」を重視する表現で、look for は探す「過程」を重視する表現と考えるとしっくりすると思います。むずかしく考えるとわからなくなってしまうので、正しい文だけ、覚えるてみましょう。
    
 〇 Have you found the key yet?  あなたはもう、鍵を見つけましたか。
現在完了
 〇 No, I'm still looking for it. いえ、私はまだそれを探しています。
現在進行形
 〇
When you read a complicated sentence, it is important to look for the verb of the main clause. (あなたが)複雑な文を読む時、主節の動詞を見つけることが重要です。
(探すことが重要です)
 〇 When you read a complicated sentence, it is important to find the verb of the main clause.. 




④動詞 have の使い方

 「have=~を持っている」 と覚えるよう、こちらのサイトでは書いています。辞書にあるような「~がある」とか、「(病気)にかかる」という意味を書いていない理由は、「~を持っている」という感覚をしっかり覚えておくと、英文を書く時に間違いが減り、応用が利くからです。

例文 和訳
(直訳を基本とします)
have cold と catch coldの違いをわかりますか?
和訳だけ見て、英文を作れるか、やってみてください。
  I have a bad cold now. 私は今ひどい風邪を持っています。

→今ひどい風邪をひいています。
  I had cold last week. 私は先週、風邪を持っていました。

→先週、風邪をひいていました。
  I caught cold last week. 私は先週、風邪をひきました。
  =I got cold last week.
  I caught cold last week, and I have cold still now.   私は先週、風邪をひきました。そして私は今まだ、風邪をひいています。

←今まだ、風邪を持っています。
 




⑤WhatとHowの使い分け

まず、和訳の文だけを見て、正しい英語が言えるか確認してみましょう。意外とむずかしく感じる人もいるのでは?出来なくても心配いりません。正しい〇の例文を何度も音読し、すらすら言えるようにしてしまいましょう。

   例文  和訳 (直訳を基本とします)
 〇 What do you think about this book? あなたは、この本について、どう思いますか。
 × How do you think about this book?
    
 × What do you feel about this book? あなたは、この本について、どう感じますか。
 〇 How do you feel about this book?
   
  What do you call this bird in English? あなたは、この鳥を英語で何と呼びますか。

《callは第5文型svocの文を作るので、この形になる》
 × How do you call this bird in English?
 × What do you say this bird in English? あなたは、この鳥を英語で何と言いますか。

《sayは第5文型svocの文がないのでこの形になる》
 〇 How do you say this bird in English? 
   
   What does she look like?

She looks like a teacher.
彼女はどのように見えますか。
→彼女は見た目どんな感じ?


彼女は先生のように見えます。
→先生みたいな人だよ。


《look likeの後は名詞なので、疑問代名詞のWhatを使う。ただし、《英》では、looks a teacherと、likeを省く。
詳しくは、前置詞へ》

 〇 How do I look?

You look fine.
《出かける時など「服装はこれでいいかな」と聞く時》
私はどう見えますか。

あなたは素敵に見えます。→いいんじゃない。

《lookの後が形容詞なので、疑問副詞のHowを使う》