2) 主語・人称代名詞について


*「主語の重要性」をもっと強調する必要があるのでは?



 「日本人が英語を話すために絶対覚えておきたい4箇条」の、2条「英語には必ず主語がある」でも書きましたが、日本語と英語の一番の違いは、「英語は基本的に主語が必要である」ということです。また、「すべての主語が、人称代名詞の主格に置き換えらる。」ということも、大変重要です。


 日本語は、主語を省略することが多い言語です。それ故、英語の文を作る時は、相当「主語」を意識しなければならないはずですが、今の日本の学校(一部?)で、そのあたりの説明や指導の不足を強く感じます。

  「窓を開けてくれますか。」
  「窓を開けてもいいですか。」
  「窓を開けましょうか。」

 これは、助動詞を学習する時、よく使う例文ですが、助動詞以前に、「主語」をきちんと入れられない生徒が結構います。

 
英語の初期の初期の指導で、もっと、「主語の重要性」を強調していただきたいと思います。


 また、「中学1〜2年の英文法」の1「主語について」でも書きましたが、
「主語の認識が苦手な生徒の存在」ということを、先生方はご存知でしょうか?

 私が塾講師をしていて感じたのは、英語学習の初期段階で「主語がよくわからず、英語ができない、英語嫌いな生徒がいる」ということです。「my mother」を人称代名詞に置き換えるのに、「I」としてしまう生徒がいるのです。そして、一度教えたくらいでは、なかなかその認識を直すことが出来ないのです。

 私も初めにそんな生徒を見た時、「まさか!」と思いました。でも、そういう生徒が「特別」ではないことを、後々知ることとなります。これは、本当に、「なんで方向音痴な人がいるんだろう?」と、同じ感覚だと思って教えるしかないと思いました。ただ、方向音痴はなかなか治りませんが、「主語の認識の苦手さ」は、根気強く教えれば、意外と早く、克服できるものです。
  
 参考までに、私が実践してきた「主語の認識が苦手な生徒への対処法」を挙げておきます。
 生徒に10〜20枚程度のカード(メモ用紙)を用意させ、表に「主語となりうる、いろいろな単語や句」を、裏に「人称代名詞の主格」を書きこみます。表の単語を見て、すぐに人称代名詞を言えるようになるまで、何度も練習するのです。リングノートなどでも、良いかもしれません。

 英語学習の初期段階で、遊び感覚で何度何度も練習させれば、「主語の認識が苦手な生徒」はいなくなると思います。

  参考:主語になり得る単語や句




*「人称代名詞の一覧表」を、早い段階で暗記させるべきでは?


 最後にもう一つ、大変気になるのが、人称代名詞の一覧表を、しっかり学習させない学校があるということです。

 初期の段階で、「I」「my」「you」「your」などは、覚えなければならないのですから、中途半端に覚えるよりは、掛け算の九九のように、「I」「my」「me」「mine」は、しっかり覚えた方が、どう考えても、後々便利です。

  自分の受け持った最年少の生徒は、小学5年生でしたが、この表1つ覚えるくらいわけなくできました。小学生は遊び感覚で覚えてしまいます。さらに、表の意味をしっかり教えた方が、口でいろいろ説明するよりも、「you」と「your」の違いをすんなり理解してもらえるという効果もありました。

  塾で英語を教える中、人称代名詞の一覧表を軽んじている学校が存在するということは、本当に驚きでした。人称代名詞の一覧表の暗記をしっかりやらせている学校とそうでない学校に、生徒の英語理解度に大きな差が出ていることも実感できました。

  どうか、
「人称代名詞の一覧表を暗記させること」を重視してください。


  
参考:人称代名詞を覚えられる英作文




        
            

1中学校の英語教育について

戻る