手話 / Sign Language       HOME戻る
     《最終更新日:2025年9月15日》  

   東京デフリンピック2025/ Deaflympics
☆ページ内リンク☆
リンクデフリンピックとは?

リンク東京2025デフリンピックボランティアについて
 *募集方法と応募総数など

デフリンピックのプレゼン用の資料
 *2025年4月に市民講座用スライド資料、説明文、プレゼン後の感想

各種デフリンピックに向けての研修
 *デフリンピック、東京都観光ボランティア、日本財団ボラセン
 *紹介アプリ

ハートネットTV(Eテレ毎週水曜20:00)で日本手話の魅力を!

 *デフリンピックを控えての国際手話の講座でのエピソードも

☆関連ページへのリンク☆
リンクアルファベットの国際手話

国際手話 (International Sign) について

What is the trouble for the Deaf in daily life?
/ 日常生活での聾(ろう)者の困ることは何でしょう?

↑英語と日本語で説明しているページです。

☆関連外部サイトへのリンク☆
東京2025デフリンピック大会ポータルサイト

デフリンピック/ウイキペディア

【10/1(水)対面/オンライン開催】いよいよデフリンピック!教えて!いちろう先生 2nd stage 特別版「伝えてみよう!手話Cafe」
オンラインは、9月29日(月)9:00amまで募集しているので是非!


☆関連YouTubeへのリンク☆
きこえない・きこえにくい人のオリンピック”デフリンピック” 啓発映像
全日本ろうあ連盟スポーツ委員会/6.6万 回の視聴/2019年5月9日


しゅわしゅわ☆デフリンピック!(子供たち出演の手話歌)
スポーツTOKYOインフォメーション/11.3万 回の視聴/2024年2月13日


東京2025デフリンピックPR動画(エンブレム入り)
JDAA日本デフ陸上競技協会/2621 回の視聴/2024年5月28日
山田真樹選手、岡田海緒選手出演(駒沢オリンピック公園)


TOKYO 2025 DEAFLYMPICS
チャンネル登録者数 664人/25 本の動画


東京2025デフリンピックをみんなで応援しよう!(30秒)
↑大会のポスターの山田真樹選手も

目で見える応援スタイル「サインエール」を紹介
↑デフ陸上・山田真樹選手



デフリンピックとは?


 
デフリンピックとは、国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催し、4年毎に開催されるデフアスリートを対象とした国際スポーツ大会です。デフ(Deaf)とは、英語で「耳がきこえない」という意味です。

《歴史》
1924年、国際ろう者スポーツ委員会(ICSD/International Commitee of Sports for the Deaf)設立。
創始者はウジェーヌ・ルーベンス・アンケ氏(フランス人・自転車競技のデフアスリート)。
1924年、第1回大会(夏季大会)がフランスのパリで開催され、9カ国、148人の選手が出場しました。当時の名称は国際サイレント大会(または国際聾者競技大会?)。第二次世界大戦後の1948年に始まったパラリンピックよりも、歴史は古いです。
1949年、最初の冬季大会がオーストリアで開催。
1969年、世界ろう者競技大会(World Games of the Deaf)に名称変更。
1989年、国際パラリンピック委員会(IPC)創設に伴い、ICSDが参加。
1995年、ICSDがIPCを脱退。(理由:方針の相違/ なぜ聾者はパラリンピックに参加しないのかを質問されることがありますが、聾者の特性を十分考慮されなかったことが理由のようです。)

2001年、IOC国際オリンピック委員会の承認を得て、現在の名称のデフリンピックに改称。

 耳の聞こえない人は、声や音による、競技中の競技者間における意思疎通は、基本的に行えません。陸上や水泳など、スタートの合図の音が聞こえなくては、耳の聞こえる人と同じレベルで競技することはできません。さらに、審判からの合図や指示なども聞こえないので、普通のスポーツ大会に参加するのは困難です。そこで、聾者自らが企画、運営してきた大会がデフリンピックの始まりです。

 現在、デフリンピックには、「ほちょう器」などを外した状態で、きこえる一番小さな音が55dB(デシベル)を超えており、各国の「ろう者スポーツ協会」に登録されている選手で、記録・出場条件を満たしている人が参加できます。競技は「ほちょう器」などを外して行います。ただ、聴覚障害者と一言で言っても、コミュニケーションの方法は様々です。全く聞こえない聾者は手話を使う人が多いですが、難聴者の中には、手話がわからない人もいます。バレーボールなどの団体競技では、選手に選ばれてから手話を覚える人もいます。

 東京2025デフリンピックは、100周年の記念すべき大会であり、日本では初めての開催になります。70~80か国、地域から、選手が約3,000人、関係者を含めると約6,000人の人が集結します。スタートランプや旗、国際手話などを使った競技進行、声が届かない選手に向けた応援の手段など、聞こえない人達が作り上げてきた異文化を楽しめるのがデフリンピックです。多くの方にデフリンピックに興味を持っていただき、応援いただき、聴覚障害者への理解が深まることを願っています。

*dBは音の大きさを表し、数字が大きいほど音が大きい
*55dBはふつうの声での会話がきこえない程度

名称 第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025 
(略称)東京2025デフリンピック
期間 2025年11月15日~26日(12日間)
会場 駒沢オリンピック公園総合運動場、東京武道館 ほか
競技 21の競技
(陸上、バドミントン、バスケットボール、ビーチバレーボール、ボウリング、自転車(ロード・MTBマウンテンバイク )、サッカー、ゴルフ、ハンドボール、柔道、空手、オリエンテーリング、射撃、水泳、卓球、テコンドー、テニス、バレーボール、レスリング(フリースタイル・グレコローマン)
参加国 70~80か国・地域
参加者数 各国選手団 約6,000人(選手は約3,000人が参加)
(大会情報サイトより)







東京2025デフリンピックボランティアについて

 *募集方法と応募総数など

 2025年11月に開催される東京2025デフリンピックの競技会場等で活動するボランティアを2024年11月15日から2025年1月31日までの期間で募集がありました。3,000人の募集に対し、18,903人の応募があったとのことです。
 希望の活動場所なども踏まえ、18歳から70代まで、男性約22%、女性約76%、その他約2%の3,500人が当選。そのうち、手話コミュニケーションが可能な人は1,641人(うち国際手話447人)、英語での円滑なコミュニケーションが可能な人は641人。とのことでした。

東京都スポーツ推進本部のページより》


《当選通知》

 この度は「東京2025デフリンピックボランティア」にお申込みいただき、誠にありがとうございました。予定人数を大幅に上回る応募をいただいたことから、厳正な抽選を行った結果、【当選】となりましたのでお知らせいたします。

 ボランティアには、国籍や障害のあるなしなどにかかわらず、様々な方が参加します。誰もが互いの違いを認め尊重し、協力して活動することを通して、共生社会実現に繋がっていくものと考えています。みんなで力を合わせて東京2025デフリンピックを成功させましょう!
Let’s make it together!

東京都生活文化スポーツ局国際スポーツ事業部


《英語バージョン》

Thank you very much for applying to become a TOKYO 2025 DEAFLYMPICS Volunteer. We received far more applications than planned, so as a result of a rigorous selection process, we are pleased to inform you that you have been selected.

Volunteers of all nationalities, and people with or without disabilities, will participate. We believe that recognizing and respecting each other's differences and working together will lead to the realization of an inclusive society. Let's all work together to make the Tokyo 2025 Deaflympics a success event!
Let’s make it together!

International Sports Projects Division, Bureau of Citizens, Culture and Sports, Tokyo Metropolitan Government

*rigorous=厳選な


《英語版の翻訳》


この度は、東京2025のDEAFLYMPICSボランティアにご応募いただき、誠にありがとうございます。 予定をはるかに上回るご応募をいただきましたので、厳正な選考の結果、入選されたことをお知らせいたします。

ボランティアは国籍を問わず、障がいのある方もない方も参加します。私たちは、お互いの違いを認め合い、尊重し合い、共に働くことが、共生社会の実現につながると考えています。東京2025のデフリンピックを成功に導くために、みんなで協力しましょう!
一緒に頑張りましょう!

《ボランティア募集結果を踏まえての私見》

今回、ボランティアをやることが決まった後、手話サークルのろう者の友人などからの情報で、多くの日本手話通訳者が落選したという話を聞きました。また、東京都観光ボランティアの活動の際にも、外国語に堪能で東京五輪などでもボランティアをした経験豊かな方々も、多く落選したと聞きました。

デフリンピックの最大の目的の一つは、ろう者への理解を深めてもらい、聞こえる、聞こえないの障壁を無くすことではないかと思っています。そんな中、多くのボランティア志願者が落選する事態になり、大変悲しく思いました。
私は、ボランティアの人員は、もっと多くても問題ないのではないかと思いました。東京五輪の時も、無観客でボランティアは余り気味でしたが、その分、ボランティアで選手を応援しようと頑張っていました。また、研修などはほとんど配信動画になります。動画を見るだけでも、ろう者と接触が少ない人にとっては、大変勉強になるのではないかと思いました。(ちなみに、2025年8月以降、東京都観光ボランティア事務局では、デフリンピック前に特別に、聴覚障害者に関する知識と、配慮を持って接するための具体的な方法を学ぶ研修が用意されました。)

ボランティアの人数が増えることで予算がオーバーになってしまうのでしたら、想定以上の反響があったわけですから、他に予算を取りに行く努力など、何か方法はなかったのかと思います。交通費など諸経費が自腹であっても、ボランティアをやりたかった人は多かったのではないかとも思います。
せめて、研修だけでも、応募者全員が受けられるようにしてもらえれば良かったのではと思いました。

2025年8月20日、日本財団ボランティアセンター主催、デフ陸上選手の山田真樹選手がゲスト出演したオンラインセミナーがありました。その時、講師を務めた橋本一郎先生がおっしゃっていたのは、「ボランティアでなくて、実際に会場に行くことで、色々な国のろう者に出会ったり、交流できる機会があると思います。競技場が満席になることがぼくの夢です。是非、会場に足を運んで応援して欲しいです。」ということでした。本当に、そうだなーと思います。




デフリンピックのプレゼン用の資料

 *2025年4月に市民講座用。パワーポイントで作成したスライドを23枚用意して行いました。(詳しくは、以下に。ただし、写真や画像に関してはネットからコピーさせていただい物も多く、著作権侵害に抵触するかもしれませんので、取り扱いにはご注意ください。)

 
パワーポイント・TOKYO2025デフリンピック説明資料

以下は、各スライドに合わせた説明文になります。

《デフリンピックとは? (パワーポイント説明資料)》

1)
今日は、デフリンピックについて説明させていただける機会を頂き、ありがとうございます。

デフリンピックとは、国際ろう者スポーツ委員会が主催し、4年毎に開催されるデフアスリートを対象とした国際スポーツ大会です。デフ(Deaf)とは、英語で「耳がきこえない」という意味です。


2)
こちらは、オリンピック、パラリンピック、デフリンピックについてまとめた表ですが、パラリンピックが第2次世界大戦後の1948年に始まったのに対し、デフリンピックは1924年に第1回大会が開催されました。つまり、デフリンピックはパラリンピックよりも、歴史は古いです。


3)
もともとのデフリンピックは、聞こえる人とは同等に競技ができない、聾者による聾者のための大会でした。そのため、現在のデフリンピックに参加できる選手の条件は、補聴器などをはずした状態で、聞こえる一番小さな音が55デシベルを超えている人です。普通の声で会話が聞こえない程度の聴力になります。競技は、公平をきすため、補聴器は外すことになっています。


4)
東京2025(ニーゼロニーゴー)デフリンピックは、デフリンピック100周年を記念する大会になります。開催期間は今年の11月15日から26日まで12日間です。参加国・地域は70~80で、参加選手は約3,000人、役員やスタッフを含めると約6,000人になるとのことです。


5)
行われるのは21競技です。

まず、開催場所に注目していただくと、開会式が開かれる東京体育館など、東京都内を中心にさまざまな場所で行われますが、サッカーは福島県、自転車は静岡県と、東京以外で行われる競技もあります。


6)
こちらと次のスライドは、全21競技の画像になります。ルールなどはオリンピックと同様です。ボウリングは、オリンピックへの追加種目として検討はされていますが、まだ正式採用になったことがありません。ですが、デフリンピックでは実施競技となっています。


7)
オリンピックにはないオリエンテーリングも、競技として実施されるとのことで、どのようなものなのか、私も見たことがないので、興味深々です。


8)
ところで、デフアスリートは、なぜオリンピックで戦えないのでしょう。
耳の聞こえない人は、競技中、声を出して選手同士の意思疎通は行えません。団体競技やバトミントンのダブルスなど、とても大変です。さらに、コーチの指示や審判からの合図なども聞こえません。つまり、それなりの配慮がなければ、普通のスポーツ大会で、耳の聞こえる選手と同じように競技するのは困難なのです。


9)
こちらはサッカーなどのフィールド競技の画像です。選手には、笛の音が届かないため、審判の合図には、このように旗を用います。


10)
空手競技では、ランプを設置しています。


11)
聾者が競技に参加する際、特に不利になってしまうのが、陸上や水泳など、スタートが重視される競技です。オリンピックに出られるレベルでも、配慮がないと、スタートの音が聞こえず、耳の聞こえる人に比べてスタートが遅れてしまいます。

そこで、考え出されたのが、ランプの光でスタートを知らせる器具です。(現在は振動などでスタートの合図を知らせる器具の開発も進んでいるようですが、今大会では、ランプが使用されると聞いています。)


12)
こちらは水泳競技場のスタートランプです。

スタートランプや旗、国際手話などを使った競技進行、声が届かない選手に向けた応援の手段など、聞こえない人達が作り上げてきた異文化を楽しめるのが、デフリンピックでもあります。


13)
先ほど、競技では「ほちょう器」などを外して行うと言いましたが、聴覚障害者と一言で言っても、コミュニケーションの方法はさまざまで、難聴者の中には、手話がわからない人もいます。以前、オンラインセミナーで、デフリンピックに参加予定の難聴のバレーボール選手の話を聞く機会があったのですが、彼はもともと手話を使っていなかったので、選手に選ばれてから手話を覚えたと言っていました。選手間のコミュニケーションを取るためには、やはり手話が必要です。


14)

千葉県には、聾学校が3校しかなく、難聴者では普通校を選択するご家庭も多いようです。しかし、聞こえにくいため、授業についていけなくなることもあると聞きます。聞こえない人、聞こえにくい人が、スムーズにコミュニケーションをとるのに役立つ手話が、普及してくれると良いなーと思います。


15)
話がずれましたが、デフリンピックでは国際手話が使われます。
手話は世界共通語と思われている方もいるようですが、手話はそれぞれの地域の聾者によって、コミュニケーションが円滑にいくように工夫され、形成されてきた文化です。当然、国や地域によって違います。

例えば、国際手話の「ありがとう」は、向かって左のイラストのように、右手の平をあごに当ててから、少し前方に動かします。
日本手話は右のイラストのようになりますが、こちらは、後でじっくり練習したいと思いますので、楽しみにしていてください。


16)
東京2025(ニーゼロニーゴー)デフリンピックの大会エンブレムはこちらになります。

手を使ってコミュニケーションを取る聾者の社会(デフコミュニティ)のシンボルとして、手をモチーフにしています。デフリンピックを通して、互いの交流が輪のようにつながり、その先に「新たな未来の花が咲いていく」。輪の先にあるのは桜の花びらのイメージです。


17)
先ほどお伝えしたように、デフリンピックを主催するのは、国際ろう者スポーツ委員会です。英語では、International Committee of Sports for the Deaf。このイニシャルを取って、ICSDと言います。こちらはそのロゴマークです。
両手でOKマークの形を作り、中心の輪の部分が、聾者にとって重要な、人の目を表すそうです。
この形が、そのままデフリンピックを表す手話にもなっているので、ちょっと、一緒にやってみましょう。両手でOKマークを作って胸の前に構え、右手の中指、薬指、小指の3指の先を下に向けます。その後、輪の部分を重ねます。次に、左右の手の上下の向きを入れ替えます。(←「デフリンピック、デフリンピック」と言いながら、皆でやってみる)


18)
こちらは、大会マスコットの「ゆりーと」です。(もともと東京都のスポーツ親善大使という事ですが、残念ながら、まだあまり知られていないようです。)


19)
こちらはメダルのデザインです。
日本は、1965年から大会(第10回米ワシントン大会)に参加し、前回は2022年のブラジル(カシア・ド・スル)大会でした。
皆さまは、日本がどのくらいメダルを獲得したかご存知ですか?
当時、新型コロナウイルスの流行で、決勝まで進めず途中棄権した競技もありました。が、メダル獲得総数は、過去最多の30個でした。
(競泳男子の茨隆太郎選手は、400m個人メドレーなど4冠を獲得)


20)
この方は、ご存知の方もいると思いますが、東京2020(ニーゼロニーゼロ)パラリンピックの際、NHKの応援番組などにも出演されていた、聾者の映像作家の早瀬憲太郎さんです。(今年1月に千葉市で行われたデフリンピック新春イベントでも講演をしてくださいました。)奥様は聴覚障害者で初の薬剤師になった早瀬久美さんで、お二人は自転車競技の日本代表経験があります。


21)
日常生活で耳が聞こえないというのは、どういうことでしょう。後ろからスピードを出して近づく自転車や自動車。

想像してみて下さい。とても怖いのでは?


22)
スーパーのレジで「ポイントカードはお持ちですか?」とか、「割りばしはご入用ですか?」など聞かれた時。どうでしょう。
一度でも、耳の聞こえない人の立場に立って考えてみることが、本当の共生社会の第一歩になると思います。


23)
手話は耳の聞こえない聾者が、コミュニケーションを取るために工夫して作りあげてきた文化です。合理的なのに趣もあって、私は、知れば知るほど、さらに知りたいと思うようになりました。
聾者に出会った時、今日覚えてくださる手話を1つでも使って頂けたら、聾者も嬉しいと思います。

多くの方にデフリンピックに興味を持っていただき、応援いただき、聴覚障害者の理解へのきっかけになることを願っています。
さらに、このことを、ご家族やお友達にもお伝えいただけると、大変ありがたいです。

ありがとうございました。


******

所要時間:12分くらい


《プレゼン後の感想など》

*本番一週間前に、ランスルーリハーサル(対象: 手話サークル会員)をやり、文字の大きさなど、見えにくい箇所を指摘され、訂正しました。
かな表記、漢字表記でミスもあり、訂正しました。

*本番後、概ねわかりやすかったという感想をもらい、安心しました。
「デフリンピックの手話」を会場の皆さんと練習した際、多くの方が苦戦しながらも一生懸命やってくださり、想定した所要時間をオーバーしてしまいました。
ただ、話を聞いているだけでは面白くないので、もう少し時間に余裕を持ち、手話応援の仕方なども加えても良かったかもしれません。

*デフリンピックのボランティア抽選で、外れた人が多かったようですが、実際会場に足を運んでもらい、選手の名前や応援メッセージ入りのプラカードを持参したり、皆でできる手話応援など、デフリンピックならではの方法で応援してもらえると、選手の皆さんは何より嬉しいということを聞きました。
今まで、デフスポーツについて、ほとんど知られていなかったこともあり、会場がガラガラということも多かったようです。多くの人が来場することで、デフスポーツを盛り上げ、聴覚障害者の理解へつながって欲しいものです。




各種デフリンピックに向けての研修

東京2025デフリンピックに向け、色々の研修が行われています。研修がどのようなものか、ご紹介したいと思います。

東京2025デフリンピックボランティア
「動画研修」


1) ボランティア活動の心構え/ 公開日: 2025-06-25
 大会応援アンバサダーの川俣郁美(かわまたいくみ)さん

2) 共通研修|大会概要/ 公開日: 2025-06-25
 那須映里さん/デフリンピックとは?大会ビジョンなど
 手話言語の理解・普及・拡大、ろう者の文化への理解の促進も含まれます。

3) 共通研修|ボランティア活動の基本/ 公開日: 2025-07-01
 那須映里さん/活動のルール他、コミュニケーションと取り方(簡潔でわかりやすい表現など)、様々な人へのサポートについて

4) 共通研修|コンプライアンス/ 公開日: 2025-07-07
 那須映里さん/コンプライアンス、ハラスメント、セーフガーディングについて

5) 共通研修|ボランティア活動の紹介/ 公開日: 2025-07-07
 那須映里さん/各種ボランティアポータルサイトの紹介
 東京ボランティアレガシーネットワーク、TOKYO障スポ&サポート、ボラ市民ウェブ

6) 手話言語研修|日本手話言語/ 公開日: 2025-07-22
 講師:那須映里さん/日本手話言語とは?、あいさつ、活動でよく使う手話

7) 手話言語研修|国際手話/ 公開日: 2025-07-28
講師:宮本一郎氏 協力:一般財団法人全日本ろうあ連盟デフリンピック運営委員会

8) ろう者の文化等理解研修|全日本ろうあ連盟による講話/ 公開日: 2025-08-12
 講師:嶋本恭規氏 協力:一般財団法人全日本ろうあ連盟デフリンピック運営委員会/きこえない・きこえにくい人の文化やその歴史を学ぶ

9) ろう者の文化等理解研修|筑波技術大学の学生からのメッセージ/ 公開日: 2025-08-19
 国立大学法人筑波技術大学(国内で唯一の聴覚障害者・視覚障害者のための大学)の学生が作成した、きこえない・きこえにくい人のコミュニケーション等について

《動画研修を終えての感想》
聴覚障害者やろう文化、簡単な手話などのコミュニケーションの取り方をコンパクトに学べ、デフリンピック以外についても有意義な動画と思いました。ボランティアの応募総数は18,903人ということで、今まで接点のなかったろう者や手話に興味を持つ人も増えていると感じます。研修動画の一部でも一般公開されると、理解が深まるのではないかと思いました。



東京都観光ボランティア
「令和7年度障害者対応レベルアップ研修」


東京都観光ボランティアは、東京を訪れる国内外からの旅行者に東京の魅力を紹介するために募集されています。東京都産業労働局 観光部からの依頼で、(株)JTBコミュニケーションデザイン内の東京都観光ボランティア事務局が取りまとめています。

様々な障害を持つ方への対応方法を座学で学び、車椅子やAED(自動体外式除細動器/ Automated External Defibrillator)の実技研修なども行なわれていますが、今年度は、東京2025デフリンピックをきっかけに、聴覚障害に関して正しい知識と配慮を持って接するための具体的な方法を学ぶという、聴覚障害に特化した研修もあり、素晴らしいことと思いました。

以下、研修内容です。

■研修の目的
本研修では東京2025デフリンピックをきっかけに聴覚障害に関して正しい知識と配慮を持って接するための具体的な方法を学びます。観光ボランティアとして筆談・手話・音声認識アプリなど多様なコミュニケーション方法を活用し、誰もが東京を楽しめようサポート方法の習得を目指します。

■講師と概要
公益財団法人日本ケアフィット共育機構 (講師: ろう者)

2025年8月20日~10月7日 まで、各回定員100名の講習で、日程が合わずに参加できなかった人のために、後日アーカイブ動画の配信も行われる予定。

■研修の主な内容
【第1部:座学】
1) 聴覚障害の概要(種類や日常での困りごと)
聴覚障害の種類や聞こえ方の違いを通じて、個々に応じた配慮の必要性を学びます。

2) 接遇のポイント
顔が見える位置での対話、1対1の対応など、観光ボランティアとして現場で活かせる接遇の基本を学びます。

3)様々なコミュニケーション方法
口話、筆談、手話、音声認識アプリなど、聴覚障害者とのコミュニケーション方法とその使い方を学びます。

4)障害当事者との対話
聴覚障害者が日常で直面する困りごとや、観光現場での支援の工夫について、実際の声を聞きながら理解を深めます。

【第2部:実技研修】
1) 支援機器と使用方法
音声認識アプリを実際に使用し、観光案内などでの活用方法を学びます。

2) ロールプレイによる実践練習
街なか・観光ガイド・都展などの活動シーンを想定したシナリオでグループごとにロールプレイを実施し、対応方法を実践的に学びます。

3) 東京2025デフリンピックをきっかけに国際手話の基本単語を学ぶ
「こんにちは」「ようこそ東京へ」など、観光現場で使える手話の基本単語を学びます。


【実際の研修を終えて】

 私が参加した回のろう者の講師は、デフサッカーの元日本代表監督の植松隼人さんでした。地元の品川区でも、デフリンピックの啓蒙活動に尽力されている意欲的な方でした。(是非、上の植松さんに関する記事のページも御覧ください。)
ただ、聴者と同レベルで発話できるので(生まれつきのろう者では珍しい?)、初めから発話すると聴者と思われ困ることもあるので、気を付けているという話もありました。また、普段の生活では困らないし、困った時は自分から聞きに行くので、ヘルプマークなどは身に着けないということで、「観光ボランティア泣かせかな?」と思いました。見た目では障害のわかりにくい聴覚障害者は、やはりボランティア側から見ると、対応がむずかしいな~と思いました。

 また、音声認識アプリの支援機器の説明もありましたが、聴覚障害者には、目と目を合わせてコミュニケーションをとることが何より大切ということだったので、機器の使い方を熟知していないと、失礼な対応になりがちではないかと思いました。

 
紹介アプリ: UDトーク、 こえとら、 ボイストラ
余談です
 因みに、「植松」という手話が「上」ではなく、田植えの「植」を表す表現だったので、初め手話が理解できず、休憩時間にお名前を確認させていただきました。私の所属する手話サークルで、デフサッカーをやっていた青年がいるので、彼に植松さんを知っているか、後で確認したかったからです。その話をすると、植松さんから「名前は?」と聞かれ、名前をお答えすると、何と青年のことをご存じでした。東京と千葉、全く違う地域なのに、世の中狭いな~と感動しました。






ぼ活! (日本財団ボラセン)

日本財団ボラセンのぼ活!とは、日本最大級のボランティアプラットフォームで、スポーツ大会から災害支援まで、多種多様な活動を紹介しています。サイトから無料で会員登録すれば、情報が得られるだけでなく、活動に必要と思われる色々な無料研修やセミナーにも応募できます。

イベント情報では、ジャンル「ダイバーシティ」を選択すると、手話に関する研修情報も得られます。今までに、日本手話や国際手話の講座、さらに、デフアスリートの山田真樹選手を迎えてのデフリンピックに関する話を聞くイベントもありました。手話を教えてくださるのは、橋本一郎・亜細亜大学特任准教授(通称: いちろう先生)が中心のようです。

いちろう先生によると、デフリンピックでは、ボランティアに登録できなかった人こそ、是非会場に足を運んで、実際に選手を応援して欲しいとのことでした。一般的にデフスポーツへの認知度はとても低く、今までの会場は、ガラガラというケースが多かったそうです。
実際に会場に来てもらい、声が届かないデフアスリートに伝わる応援を見て、学んで、楽しんで欲しいです。それが選手への大きな力になるでしょう。さらに、最大級の国際大会なので、海外のデフアスリートや応援団を見たり、交流したりできるかもしれません。是非会場に足を運んで欲しいとのことでした。

 以下、2025年9月13日現在紹介されているセミナー情報です。

【10/1(水)対面/オンライン開催】いよいよデフリンピック!教えて!いちろう先生 2nd stage 特別版「伝えてみよう!手話Cafe」
■場 所:東京カルチャーカルチャー(東京都渋谷区)、オンライン(Zoom 利用)
■開催日:2025年10月01日(水)19:00~20:30

オンラインは、9月29日(月)9:00amまで募集しているので是非!


日本財団ボランティアセンター(通称:日本財団ボラセン)とは?
2010年にNPO法人日本学生ボランティアセンターとして設立。2015年に一般財団法人日本財団学生ボランティアセンターへ、2017年に公益財団法人へ移行。2021年に「日本財団ボランティアセンター」へと名称変更し、2022年からは学生だけではない幅広い世代へ対象を広げ、ボランティアに関する事業を実施。




ハートネットTVで日本手話の魅力を!
 (Eテレ毎週水曜20:00~)


《こちらは、ちば県手話通訳問題研究会/2025年8月号「私のイチオシ」への寄稿文原文になります。》

 
日本手話は、日本語対応手話に比べてむずかしいと思っていたのですが、この番組を見て、日本手話がとてもわかりやすいと気づきました。音声を聞いてしまうと、手話表現がずれるので、初めは全く分からなかったのですが、録画して音声付きで内容を理解した後に、音声なしで手話に注目して見直すと、少しずつ理解できる部分が増えました。私は英語を使って仕事をしていますが、言語として、勉強方法も似ています。

 好きなのはシュワ・ワ・旅。旅番組を見ながら手話を学べるなんて最高です。NHKの人気番組を手話付きで見られるのも魅力です。番組を通じて、長谷川翔平さんと那須映里さんのファンになってしまいました。

 先日、全日本ろうあ連盟主催の国際手話オンライン講座というのがありました。その際、カナダ人講師の話を聞いたのですが、カナダの山火事を伝えるニュースで手話通訳が付かなかった時、耳の聞こえる人からクレームが来たそうです。感情も加わった手話表現は、聞こえる人にも伝わりやすく、手話通訳が付かなかったことに不満があったようです。即座に改善されたとのことで、素晴らしいことと思いました。

 今年の11月には東京デフリンピックも開催されます。手話の苦手な難聴者も、ろう者とコミュニケーションをとるために手話を覚えていると聞きました。豊かな手話表現が、次世代にもしっかり継承されていって欲しいものです。