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東京2020大会ボランティア/フェンシング
Tokyo2020 Olympics & Paralympics Field Cast/Fencing
 
 私は、東京五輪のフェンシング会場の審判チームに配属だったのですが、フェンシングについてわからないことが多く、こちらのページを作りました。会場には、フェンシング未経験のボランティアの方も多く、このページをシェアしたところ、多くの方に「役立った」と言っていただけました。フェンシングのルールや英語表現などを勉強したい方に、このページを活用していただけたら幸いです。
  Last updated on Sept 16, 2021 by Makki

☆ページ内リンク☆
リンクnewTOKYO2020 オリ・パラ/フェンシング競技のスケジュール
 ↑A Schedule for TOKYO2020 Fencing Competition

リンク公式サイト"One Minute, One Sport"/フェンシングの紹介文
 ↑What is Fencing?/ 英文と和文(英文の直訳ではありません

リンクフェンシングで覚えておきたい英単語/Useful Words for Fencing

リンク審判の掛け声/「用意~始め」などをフェンシングでは何と言う?
 ↑Referee's Calls/ フランス語が基本なので難しいです。

リンクnewオリンピックの個人戦と団体戦/Individual Fight & Team Fight
 ↑対戦時間/ break time (休憩時間)/ 勝利となる得点について

リンクフェンシングの各種目の特徴/Features of each Weapon
 リンクフルーレ/Foil  リンクエペ/Epee リンクサーブル/Sabre

リンク右矢印オメガの得点記入用リモコンの使用法
↑オメガのリモコンの使い方の説明/How to use a scoring controller.


リンク右矢印オメガのリモコンの写真/審判のジェスチャーの写真
↑Pictures of a Scoring Controller and Gestures of a Referee

リンクJapan wins men's epee team event for 17th gold medal of the Tokyo Games/男子エペ団体優勝を伝える7月30日付けJapantimesの記事

リンクフェンシング男子エペ団体、初の金メダル ROCを振り切る/朝日新聞デジタルの記事

☆関連ページへのリンク☆
リンクTOKYO2020/大会ボランティア/役立つ英語表現まとめ
 上矢印担当のテクノロジー・サービスの役割と関連英語も…

外部リンクブログ:東京2020五輪/幕張でのフィールドキャスト研修
Blog: Tokyo 2020 Olympics Field Cast Training in Makuhari


外部リンクNHK/東京2020オリンピック 
↑すべての競技のライブ動画や見逃し動画を見ることができます。

外部リンク東京パラリンピック・車椅子フェンシングの競技スケジュールと結果

外部リンク東京オリンピック・フェンシングの競技スケジュールと結果

外部リンクNHK/東京2020/フェンシングの紹介
↑出場選手の写真から、それぞれの選手の紹介ページに飛べます!


外部リンクTOKYO2020 フェンシング 公式ページ
 ↑競技紹介、スケジュール、結果など

外部リンクTOKYO2020 Fencing Official Site
 ↑About this Sport, Schedule & Results


外部リンク
フェンシング/ ウイキペディア  外部リンクFencing/ Wikipedia

外部リンク幕張メッセ/ 公式サイト 外部リンクMakuhari Messe/ the Official Site


重要このページでお気付きの事、追加して欲しい項目などありましたら、以下のメール宛てにお寄せください。
If there is something you'd like me to correct or add to this page, please feel free to let me know.
リンク
Mail/ メールはこちら
ブタマーク東京2020オリンピックでは、千葉県の幕張メッセのフェンシング会場で、テクノロジー/ベニュー・リザルト・チーム・メンバーとして、大会ボランティアをやりました。会場は、英語はもちろん、フランス語(→競技用語はほぼフランス語)、ドイツ語(→機材担当のオメガ関連企業の社員の多くがドイツ?から入国)などが飛び交っていました。
そこで、フェンシングについて、英語
(少しフランス語も?)と日本語でまとめておきたいと考え、このページを作りました。少しでもフェンシングに興味を持っていただけると幸いです。
 参考:外部リンク
ブログ:東京2020五輪/幕張でのフィールドキャスト研修

I joined the Tokyo 2020 Olympics as a field cast. I was a venue result team member of TECHNOLOGY and worked at the Fencing field of Makuhari Messe.
I'd like to write about Fencing in both English and Japanese. I wish you would be intereted in Fencing after reading this page.
 ref. 外部リンク
Blog:Venue Result Team Training


TOKYO2020 オリンピック/フェンシング競技のスケジュール
→オリンピック2021年7月24日~8月1日 /パラリンピック8月25日~29日

外部リンクnew東京パラリンピック・車椅子フェンシングの競技スケジュール
…8月25日(水)~8月29日(日)/ 幕張メッセBホール

外部リンクnew東京オリンピック・フェンシングの競技スケジュールと結果

表



↓ボランティアの活動スケジュールについて:
 実際の競技時間は、以下のようになります。下段の18:00以降は、1ピストだけ使用し、
準決勝(semifinals)、3位決定戦(third-place match/ bronze medal match)、決勝(the final)をオメガの社員が担当。審判チームのボランティアは不要ということでした。ただ、実際は、団体の準決勝も、ボランティアが対応しました。

表


       
  フェンシングとは?(公式サイト、「1分1スポーツより」
外部リンク"One Minute, One Sport" from Official Site Tokyo 2020 will show you the rules and highlights of Fencing in one minute.

*東京2020の公式ページの「1分1スポーツ」は、1分でフェンシングのルールとハイライトを説明しています。以下、書き下ろしです。日本語訳は公式サイトから取っているので、英語の直訳ではありません。
  Fencing consists of three weapons; Foil, Épée and Sabre. フェンシングには、フルーレ、エペ、サーブルの3種目があります。
  The shape of the weapon target areas on the body and rules differ among each discipline. それぞれ剣の形状や得点となる体の場所(有効面)が異なります。
  However, sabre is unique in that athletes are allowed not only to thrust but also cut using their blade. サーブルには「突き」だけでなく「斬る」動作が認められているのが特徴です。
  Atheletes' strategic manoeuvers and techniques are a major feature with a split second able to determine the outcome of a match. 見どころは、選手の駆け引きとテクニックで、州ん一瞬の攻防が勝敗を分けるカギになります。
  The lighting used at venues is a special feature of the sport and provides an enjoyable and fun atmosphere. また、ライトアップされた会場の雰囲気もフェンシング観戦の楽しみの1つです。
  A light and buzzer also let spectators know each time an athlete wins a point. 得点が決まるたびに、ランプとブザーが知らせてくれます。
  This makes it easier for anyone to follow and enjoy the match. 誰が見ても、試合の流れがわかりやすく楽しめるようになっています。
  Fans can also enjoy both individual and team events. さらに「個人戦」と「団体戦」を両方楽しめるのもポイントです。 
  Come and witness intense duels between the world's top fencers. 超一流の戦士たちによる暑い戦いを是非ご覧ください。
     
     
  フェンシングで覚えておきたい英単語/Useful Words for Fencing

リンク当サイトの発音表記の「ひらがな」の部分は、特に注意がいる発音です。発音の仕方はこちらをご覧ください。
fencing ふェンスィング フェンシング
  foil  ふォイる フルーレ
=(仏)fleuret=ふートゥ
重要
英語のつもりで「フルーレ」と言っても、通じないので要注意です。
  Épée イペイ、ペイ エペ
  (英)sabre
saber 
イバー サーブル、サーベル(軍刀)
  fencer ふェンサー フェンシングの選手、剣士
  referee レふァ 審判(員)
  piste ピーストゥ ピスト(フェンシングの長方形の試合場
(幅1.5m~2m。長さ14m。両選手はピスト中央に4mの距離をおいて構える)
  bout (≒round) バウトゥ 1試合(≒1ラウンド)
…団体だと1matchで9bouts戦うことになります。
  weapon ポンヌ 武器  (foil/epee/sabreは武器の名前)
  (a) valid target リッドゥ ーゲットゥ   有効面 …得点となるターゲットの範囲 (foil→胴体/epee→全身/sabre→頭や両腕を含む上半身)
  right of way   通行券
→フェンシングでは攻撃権
  warning cards    警告カード
  non-combatibility 
cards
  戦う意思のない場合の警告
柔道の「指導」のようなもの
passivity cards
(P Card)
  priority  プライリティー 優先権
…フルーレとサーブルだけ。エペにはない。 
  dice  ダイス さいころ(ばくちをする)
…優先権をランダムに決める事
  tip ティップゥ (剣の)先、とがった部分
  blade ブイドゥ  刃、(フェンシングの)剣身
  pammel パムる  (剣の)柄頭(つかがしら)
  hilt るトゥ  (刀剣の)柄(つか)
≒handle
  Mask  ースクゥ (防護用の)マスク、面
  Plastron  プストロンヌ プラストロン、胸当て
   *torso  *ーソウ   *(人体の)胴、《競技》トルソー
  duel ジュァる  (二者間の)決闘、対決
  (英)manuever
maneuver
ニューばー 機動作戦、巧妙な手段
       
  審判の掛け声 /Referee's Calls
 「用意、始め」などをフェンシングでは何と言う?
  Rassemblez! Saluez!
 ラッサンブレー・サリューエ
気をつけ、礼。
  雲マーク試合開始や、仕切り直しの時に必ず以下の3つの言葉が順番に発せられます。↓
  En garde/ オンガードorアンガルド
=get into position 
構えて
(マスクを着用し、スタートラインにつま先をあわせてポジションへ) 
  (Etes-vous )Prets?
/ (エト・ヴ・)
プレ =Ready? 
準備はいいですか? 
  Allez! /アレ
=to go
始め/試合開始の号令
  雲マーク得点が入る時に、以下の3つの言葉が順番で発せられることが多いです。↓
  Attaque/ アタック 腕を伸ばした状態での突き(fente: ファント)
や走り飛ぶように腕を伸ばして突くこと(Flecheフレッシュ)を行う攻撃動作のこと
  Touche / トゥーッシュ
=be touched
/フランス語の受け身
突き/タッチ(接触)された
→相手に点数が入る。
  pointe/ ポワン(トゥ)
=point
点数が入った
(点数が入った選手の方の手を上げて審判がいう言葉)
  雲マーク 
  Halt/ アールトゥ
=halt(ーるトゥ)=stop
やめ。
  Coup double/ クー ドゥブル 《エペの場合》
同時突き/ 両者に得点が入る
 
  Non Valable/ ノン パラブルorバラブレ
/ノンパラ
有効でない/
無効面がついたということで、得点が入らない。 
  l' action simulanee/
 ラクシオン・シムルタネ
《エペ以外》
両者の同時攻撃/
どちらにも優先権がなく、どちらにも点が入らない
  Marche/ マルシェ 前進
  Rompre/ ロンペ  後退 
     
  newフェンシングの基本ルール (東京2020五輪にて)
Basic Fencing Rules and Process to find a winner. (Tokyo 2020)
*対戦時間/ break time (休憩時間)/ 勝利となる得点について

下矢印私が日本語で書いた文を英訳したので、日本語文は英文の直訳にはなっていません。
  Individual Fight  個人戦
  *Each match has 3 rounds of 3 minutes each, and the winner is decided when the either fencer gets 15 points, even if the time is not used up.

*If the score is tied even after the specified time, the dice is thrown to find a priority to one of the fencers. (Now randomly selected by the device.)
The fencer who got one point soon becomes a winer.
If the either fencer doesn't get a point, the fencer who has the priority becomes a winner.

*For Foil and Epee, there is a one-minute break time at the end of each round.

*In case of Sabre, a one-minute break time is given when the either fencer has earned 8 points (even within three minutes).

The second set starts with 3 minutes (the 1st-set-remaining time is reset).

In general, Sabre ends in the second set.
Even if the score becomes 14 to14, the fencer who gets the nest point (15) wins. No extra time is added.
*3分間x3セットありますが、どちらかが15点先取した時点で、時間を使い切らなくても、勝敗が決定します。

*規定時間が過ぎても同点ならば、ダイスで(今は機械でランダムに)優先権を与えられる選手が決められ、1分間で1本先にポイントを取った選手の勝利となります。

それでも決まらなければ、優先権を持つ選手が勝利します。


*
フルーレ(foil)とエペは、1セット終わるごとに、1分間のbreak time (休憩時間)があります。


*
サーブルの場合は、どちらかが8ポイント獲得した時点で、1分間のbreak time(休憩時間)があります(3分以内でも)。

2セット目はタイムがリセットされ、持ち時間が3分与えられます。

サーブルは2セット目で終わってしまうのが一般的です。14対14になっても、次の15点目を入れた選手が勝利します。延長戦はありません。
  Team Fight 団体戦
  *Each team has three fencers.
There is another substitute player, so one team with 4 fencers in total.
Each fener fights 3 bouts (rounds).

*Each bout has 3 minutes, but when either side gets 5 points, the bout ends and the next one starts.

*The maximum points for each bout are as follows:
1st bout....5
2nd bout...10
3rd bout...15
...continued in the same way,
The last 9th bout...45

*If the team can't get 45 points in advance by the 9th bout, the team that leads the total will win.

*If the score is a tie in the 9th bout, an one-minute-extra bout is given. The team which
got 1 point wins the game.
*1チーム3名。
控え選手がもう1人いるので、1チーム合計4選手になります。
1人当たり3試合します。

*1試合3分ですが、どちらかが5点取った時点でその試合は終わり、次の試合が始まります。

*各試合の最大ポイントは次のようになります。
 1試合目…5
 2試合目…10
 3試合目…15
…同じように続き…
最後の9試合目…45

*9試合目までで45本先取できなければ、トータルでリードしているチームが勝利します。

*試合目までで同点であった場合、1分間に1点先取の延長戦があります。

重要さらに、スコアの入れ方などリンク団体戦での注意点はこちら
     
  フェンシングの各種目の特徴
 …訳はリンクスラッシュリーディングにつながる直訳にしています。
 1 Foil ふォイる フルーレ
  *的(有効面)になるのは、胴身体だけ
*剣の先端だけを使って得点できる。
(突きのみ)
*攻撃と守備に分かれ、ポイントは、必ず片方のみに入る。(両者有効面をついた場合は、攻撃権を持っている選手のポイントになる。先に攻撃を仕掛けた選手に攻撃権が与えられる。)
*延長戦になった場合、「優先権/priority」がランダムに与えられ(昔はコイントス、今は機械が自動的に選ぶ/dice)、
1点も点が入らなかった場合は優先権を持つ選手に得点が入る。
  The foil is a light thrusting weapon with a maximum weight of 500 grams. フルーレは、軽い突く武器です/最大の重さが500gの(武器)。
  The foil targets the torso, but not the arms or legs. フルーレは、胴を的にします/が、腕や脚は(的に)しません。 
  The foil has a small circular hand guard that serves to protect the hand from direct stabs. フルーレは、小さく丸い手のガードがあります/直接の「刺し」から手を守るのに役立つ(ガードが)。 
  As the hand is not a valid target in foil, this is primarily for safety. フルーレでは、手は有効な(正当な)的ではないので/これは第一に安全のためです。 
  Touches are scored only with the tip; hits with the side of the blade do not register on the electronic scoring apparatus (and do not halt the action). タッチ(軽く打つこと)は、tip(先端)でだけ得点されます/剣身(�刃)の側面での一撃は電子得点機器には表示(記録)されません(そして戦いも止めません)。
  Touches that land outside the target area (called an off-target touch and signaled by a distinct color on the scoring apparatus) stop the action, but are not scored.
Only a single touch can be awarded to either fencer at the end of a phrase.
的になる場所(有効面)から外れるタッチ(オフターゲットタッチ・非有効面タッチとよばれ、得点機器に明瞭な色で合図されますが)/アクション(競技)を止めます。/しかし得点はされません。
1つのタッチだけが、一連の動きの最後に、どちらか一方のフェンシング選手に与えられます。
  If both fencers land touches within a close enough interval of milliseconds to register two lights on the machine, the referee uses the rules of "right of way" to determine which fencer is awarded the touch, or if an off-target hit has priority over a valid hit, in which case no touch is awarded. もし、両方の選手がタッチを決めたら/機械に2つのライトを表示されるようなほんのわずかな差で(←千分の1秒の間隔に近いくらい以内に)/審判は「ライト・オブ・ウエイ」というルールを使います。/どちらの選手にタッチを与えられるかを決める(ルールを)/か、または非有効の打撃が有効な打撃よりも優先権を持つならば、その場合、タッチは認められません。
  If the referee is unable to determine which fencer has right of way, no touch is awarded. もし審判がどちらの選手が「ライト・オブ・ウエイ」を持つか決められないならば/1つのタッチも与えられません。
     
 2 Épée イペイ、ペイ エペ
  *的になるのは、頭からつま先まで身体のすべて
*剣の先端だけを使って得点できる。(突きのみ)
*攻撃と守備に分かれず、
ポイントが両者に同時に入ることがある
*延長戦になった場合、「優先権/priority」がランダムに与えられ(昔はコイントス、今は機械が自動的に選ぶ/dice)、1点も点が入らなかった場合は優先権を持つ選手に得点が入る。
  The épée is a thrusting weapon like the foil, but heavier, with a maximum total weight of 775 grams. エペはフルーレのような突く武器です/しかし、より重く/総重量が最大775g(になります。
  In épée, the entire body is a valid target. エペでは/全ての体が有効面になります。 
  The hand guard on the épée is a large circle that extends towards the pommel, effectively covering the hand, which is a valid target in épée. エペの手のガードは、大きな円形です/柄頭(つかがしら)に向かって伸び/効果的に手を覆う(円形)/そしてそれは、エペでは有効な的(有効面)です。
  Like foil, all hits must be with the tip and not the sides of the blade. フレールのように/全ての打撃は(剣の)先でなされなければなりません/剣の側面ではいけません。
  Hits with the side of the blade do not register on the electronic scoring apparatus (and do not halt the action). 刃の側面での打撃は、電子点数機器には表示されません(そして、競技も止めません)。
  As the entire body is legal target, there is no concept of an off-target touch, except if the fencer accidentally strikes the floor, setting off the light and tone on the scoring apparatus. 全ての身体が、正当な(有効な)的なので、無効のタッチという概念はありません/選手が偶然にフロア(床)を叩いてしまい、得点機器のライトと音を消してしまう場合以外は。 
  Unlike foil and sabre, épée does not use "right of way", and awards simultaneous touches to both fencers. フルーレとサーブルと違い/エペは「ライト・オブ・ウエイ」を使いません/そして両方の選手に 同時のタッチが与えられます。
  However, if the score is tied in a match at the last point and a double touch is scored, the point is null and void. しかしながら/もし得点が最後のポイントで試合の中で同点となり/二重タッチが取られたら/ポイントは、無効で何もなくなります。

*be tied=同点になる
*null=る=無効の
*void=ぶォイドゥ=空の、何もない
     
 3 Sabre/Saber イバー サーブル
  *的になるのは、腰より上の身体のすべて。(武器の手の部分を除く)
*剣の先端で
突くだけでなく、斬る動作でも得点できる。
*攻撃と守備に分かれ、ポイントは、片方のみに入る。(フルーレと一緒で、攻撃権がある。)
*どちらかが8ポイント先取したら、1分間の休憩(break time)に入り、2セット目は再び、持ち時間3分からスタート。15点先取なので、3セット目に入ることはあまりない。
延長戦になった場合、「優先権/priority」がランダムに与えられ(昔はコイントス、今は機械が自動的に選ぶ/dice)、
1点も点が入らなかった場合は優先権を持つ選手に得点が入る。
  The sabre is a light cutting and thrusting weapon that targets the entire body above the waist, except the weapon hand. サーブルは、軽く切り、突く武器です/腰より上のすべての身体を的にする(武器)/武器の手の部分をのぞく(すべての身体)。
  Sabre is the newest weapon to be used.
Like the foil, the maximum legal weight of a sabre is 500 grams.
サーブルは使われる最も新しい武器です。
フルーレと同様に/サーベルの最大の正当な重量は500gです。
  The hand guard on the sabre extends from hilt to the point at which the blade connects to the pommel. サーベルの手のガードは、柄(つか)から先まで伸びています/(その先に)剣身は柄頭につながっています。
  This guard is generally turned outwards during sport to protect the sword arm from touches. このガードは、一般的に外側に曲げられています/競技中、剣のアームをタッチから守るために。
  Hits with the entire blade or point are valid. 刃全体での、または刃の先での攻撃は/有効です。
  As in foil, touches that land outside the target area are not scored. フルーレでのように/有効面の外で決まる接触は得点されません。
  However, unlike foil, these off-target touches do not stop the action, and the fencing continues. しかしながら/フルーレのように/これらの有効面から外れたタッチは戦いを止めません/そしてフェンシングは続きます。
  In the case of both fencers landing a scoring touch, the referee determines which fencer receives the point for the action, again through the use of "right of way". 両方の選手が得点になるタッチを決めた場合/審判は(次のことを)決めます/どちらの選手がそのアクションのポイントを得るかを/再び「ライト・オブ・ウエイ」の使用を通して。
     
  オメガの得点記入用のリモコンの使用法
How to use an Omega Scoring Controller.

 (Last updated on Jul, 27, 2021)
注目
以下は、A4サイズ6ページ渡る、英文のボランティア向けのオメガ社のBriefing(要旨説明)を、急遽、審判チームのボランティアのM氏が翻訳くださった文章をもとにまとめたものです。実際の試合を経験し、追加が必要な説明も加えました。機器の番号については、別途写真がありますが、こちらには掲載していません。リンクリモコンの実物の写真はこちら 
 わかりにくい英文の説明書を、時間がない中、研修後のほんの数時間で翻訳くださったM氏には、感謝の言葉もありません。
  0 機器のスイッチをONにする
…最初の試合で、機器がOFFの場合は、機器の左側面にあるボタン(71)を押してONにする。

1 選手の名前、サイドが合っていることを確認する。
…サイドが違っていたら、主審の指示により「CHANGE」ボタン(58)を押し左右を入れ替える。

2 機器を作動させる。
「FN」ボタン(60)を押したまま「Start Stop」ボタン(25)を押す。
《押すタイミングは、各ピストの選手と審判の紹介が終わり、審判がピストを降りる時の方が良いと、オメガの社員が言っていました。この操作で「3:00」の表示がされ、試合開始の雰囲気が盛り上がるようです。》

3 試合時間の管理
…原則として主審が手元の「Start Stop」ボタンで時間を管理するので、ボランティアの操作は不要。
《主審用の「Start Stop」ボタンの付いた、手のひらサイズのタイマーが2個用意されています(1つは万が一の時の予備)。 主審と副審のどちらが持つかは審判によって違うので、とりあえず主審が見やすいところに置いておきます。使用後はコロナ対策で、除菌タオルで拭いておいてください。大会中、どちらの審判もタイマーを持たずに試合が始まり、1ラウンド中タイマーが動かなかったという、あり得ないことが起きました。審判の責任とのことですが、ボランティアもできるだけ気にするようにすると良いと思いました。》

4 Break Time(休憩)
セットが終了後1分間の休憩時間になるので、(時間が0:00になったことをしっかり確認してから)
「Pause」ボタン(22)を押し、1:00が表示されたらすぐに「Start Stop」ボタン(25)を押しスタート。1分経過後自動的に3:00が表示される。

重要
サーブルの場合
8本決まったところで、休憩が1分入るので、8本目が決まった後に「Pause」ボタンを1回押し、その後すぐに「Start Stop」ボタンを押してください。

5 Score/得点を入れる
審判が片方の腕を90度曲げて上げ、得点を指示した場合(「ポワン」と、得点を示す審判の声が聞こえる)
には、指示された選手側の「+」ボタン(51又は55)で加点、もし間違った場合には「-」ボタンで(52又は56)で減点。
ここが一番大切で、目の前にいる審判は、トゥーシュ(touch)で刺された側に軽く手を上げた後に逆側の選手に
腕を90度曲げて上げて得点の合図を出すので、この得点の合図だけを、とにかく見逃さずに、得点の入った側に「+」ボタンで点数を入れてください。リンクポイントのサイン…写真参考

6 Warning Card/警告カード

主審は、警告を出す時に、
赤と黄色を斜めで区切ったカードを実際に出します。
Warning が出た場合には、受けた側の
「Card」ボタン(41又は43…実際のカードにそっくり)を押す。
*1回押すと黄色ランプが点灯(→
イエローカード)。
*2回目に同じ側にカードが出されたら、また「Card」ボタンを押す→赤色ランプが追加で点灯(→レッドカード)…この時、相手に1ポイント入れる操作もしてください。
《いきなりレッドカードが出たら、Cardを2回押し、すぐに相手に1ポイント入れてください。》
*3回目にさらに同じ側にカードが出されたら、また「Card」ボタンを押す→赤ランプの2個目が点灯(→
レッドカードが2枚)…この時、さらに相手にもう1ポイント入れてください。
間違って押した場合には、「FN」ボタン(60)を押したまま、「Card」ボタン(41又は43)を押すと減っていく。

7 Non-combatibility cards(P Card=Passive Card
(戦う意思のない場合の警告)
主審からPカードの警告が出た場合には「FN」ボタン(60)を押したまま、「Dice」ボタン(57)を押す。その後すぐに、受けた側の「Card」ボタン(41又は43)を押す
両サイドに警告が出ることが多いようなので、両サイドにPカードが出たら、「FN」を長押し+「Dice」…その後「Card」と押す作業を、両サイドに1度ずつ行う必要がある最初はYellow P card、次は1st red P card, 2nd red P cardと増えていく。
*1回目の操作で黄色Pランプが点灯(→イエローPカード)。
*2回目に同じ側にカードが出されたら、また同じ操作をする。赤色Pランプが追加で点灯(→レッドPカード)…この時、相手に1ポイント入れる操作もしてください。

間違って押した場合には、「FN」ボタン(60)を押したまま、「Dice」ボタン(57)を押す。さらに「FN」ボタン(60)を押したまま、「Card」ボタン(41又は43)を押すと減っていく。

8 Priority (優先権)
試合時間経過後に同点の場合でPriorityを決めてなくてはならない場合には、「Dice」ボタン(57)を押す。
《もし、すでにP-Cardが出されていたら、Pマークを消さなくてはならないので、「FN」ボタン(60)を押したまま、「Dice」ボタン(57)を押す。両側を消すのにもう一度同じことをする?←ここはむずかしいので、オメガのスタッフにアドバイスを求めてください。

9 Medical Break
選手が怪我をしMedical Breakが決定された場合には、「Pause」ボタン(22)を3回押して5:00を出し、「Start Stop」ボタン(25)を押しスタートさせる。

5:00経てばMedical Break前の経過時間に戻る。
もし5:00経つ前に試合再開の場合には、「Start Stop」ボタン(25)を押して時間を止め、「RESET」ボタン(23)を押せばMedical Break前の経過時間に戻る。

下矢印
絶対に間違ってはいけないこと
誤って59(中段)、33(下段)の「RESET」ボタンを押すとスコアが0に戻ったりし、大変なことになるので、
必ず23(上段)の「RESET」ボタンを押す。

10 試合結果の保存
・試合終了後、まず、タブレットチームが操作し、試合結果が天井のスクリーンに映し出されたのを必ず確認する。
その後、
「FN」ボタン(60)を押したまま、「Start Stop」ボタン(25)を押す。もし結果が間違っている場合には、スクリーンに赤字のメッセージが出るので修正する。間違っていないと自分で確認できたら、「FN」ボタン(60)を押したまま、「Start Stop」ボタン(25)を押す。(これで結果がセンターに転送される)

11 次の試合終了後、次の試合まで時間があく場合
「FN」ボタン(60)を押したまま、「RESET」ボタン(33 下段)を押す。
・・・選手の写真やスコアが消え、Standby状態になるが、この作業でOMEGAのマークが表示される。OMEGAのスタッフは、スポンサーとして、この作業を要求してくる時もあるが、空き時間がない場合は操作不要。


12 次の試合の5分前くらいになったらデータを呼び出す。
「FN」ボタン(60)を押したまま、「+」ボタン(53)を押す。選手の名前、写真などが映し出される。

13 その日最後の試合が終わったら…
最後の試合の場合には、左側面のボタン(71)を押してOFFにする。
《ただし、今回は18:00以降のセミファイナルとファイナルは、OMEGAのスタッフが担当するので、特に操作の必要ない。》

区切り線

14 団体戦についての注意  リンク「団体戦とは?」はこちら

①団体戦(Team Fight)では、合計9戦(9Round)行われます。1人が3Round、相手が重ならないように対戦が組まれます。
1Round終了後、直ぐに別の選手によるRoundが始まるのでRoundRoundの間に1分間の休憩はありません。よって「Pause」ボタンを押す必要はありません。

Round終了後直ぐにFNStartを2回押して結果を送信して下さい、直ぐに次のRoundが始まるので、すぐに対戦相手が間違っていないか確認してからFNStartを押して
次のRoundをAvtivateしてください(3:00が表示されます)

Round終了後は直ぐにFNStartを押さず、タブレットチーム(Tublet Team)が確認ボタンを押して天井のディスプレイにWinnerが表示されたのを確認してから、FNStartを押して結果を送信する。先にFNStartを押してしまうとWinnerが表示されなくなってしまう。

特に個人戦と異なる、点数にかかわるルール
*どちらかのサイドが5点取るか、3分経過するごとに、Roundが修了し、次の選手と交代します。
*次のRoundに入る(→選手が交代する)と、イエローカードやレッドカードは消えますが、点数は加算されます。Pカードのサインは消えません。
*サーブルの個人戦の場合、8点で休憩(Break)になりましたが、団体戦では全く違ってきます。「勝っているチーム側が5の倍数の得点を得ると交代」という感じです。
もし、「15対8」で交代となった場合、負けているチームが逆転して交代となるのは、負けているチームがさらに12点入れて20点を取った時になります。例えば
「16対20」とか「19対20」とかです。


下矢印コントローラーの実物写真

コントローラーの写真
↑実際のコントローラーです。マニュアルは白黒ですが、
色付きで見るとわかりやすいかと思います。




下矢印「トゥーシュ/Touch」の審判のアクションです。
左側がタッチされたという意味で、ポイントのサインではありません。
レフリー写真
↑腕の角度をよく見て、得点を入れないでください。



下矢印「ポワン/Point」…ポイントのアクション
右側に1ポイント入ります。
レフリー写真
↑この時、素早く右側の「+」マークを押して、点数を入れてください。
審判のアクションは色々あります。サーブルは特に複雑です。
腕を90度くらいに曲げて上げた、このポーズだけ、見逃さないようにすると良いと思います。ただし、審判によっては、腕をあまり曲げず、ポイントなのかわかりにくかったり、大柄な方だと、見えにくい時もあるので大変です。



下矢印両者に1得点ずつ入った時の審判のアクション
写真
「エペ」だけは、両者に1ポイントずつ入る場合があります。
「+」ボタンは、2つ同時に押してしまうと片方しか点数が入らないので、
1つずつ丁寧に押しましょう!
私は初め、同時に押してしまい、大変なことになりましたびっくりマーク



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注意Record haul: Japan wins men's epee team event for 17th gold medal of the Tokyo Games

外部リンクThe Japantimes, July 30, 2021

CHIBA – In a surprise victory, world No. 8 Japan claimed the gold medal in the finals of the men’s team epee event with a 45-36 victory over the Russian Olympic Committee on Friday.

Japan had trounced top-ranked France in the quarter-finals, and cruised to victory over South Korea in the semis.

The medal is the first in the epee discipline for Japan, and the third in the country’s fencing history.

The team maintained a steady lead over the ROC which gradually widened and the venue was filled with tension as reporters filled the press seats and volunteers looked on.

As the final point inched closer, the cheers inside the venue grew louder, until they erupted into a roar when Japan’s Koki Kano took the final point with a calculated, clean lunge at his opponent’s chest.

The match was aired on prime time TV in Japan, and “fencing” was trending on Twitter with over 200,000 tweets on Friday evening — a rare moment in the spotlight for a sport that otherwise is not that in Japan.

South Korea beat China 45-42 in the bronze medal bout.

Japan and South Korea’s wins mark the first time in the epee team event that Asian countries have claimed Olympic medals.

On a day of upsets, France, Italy, Ukraine and Switzerland all failed to reach the semis — the first time since the 1992 Barcelona Games that none of the world’s top four got a medal.

“That’s what you get at the Olympics… everyone’s at their top level. That’s what it is,” said Romain Cannone of France after their loss to Japan in the quarter-finals.

France have won gold at the past three Games and last failed to secure a medal in 1992 when they finished fourth.



注目フェンシング男子エペ団体、初の金メダル ROCを振り切る

外部リンク2021年7月30日 朝日新聞デジタル

東京オリンピック(五輪)第8日の30日、フェンシングの男子エペ団体決勝で日本(見延和靖、加納虹輝、山田優、宇山賢)はロシア・オリンピック委員会(ROC)に45―36で勝ち、この競技で日本勢初の金メダルを獲得した。

日本は1回戦で米国に45―39で逆転勝ちすると、準々決勝ではリオデジャネイロ五輪金メダルのフランスを相手に、1点差で競り勝って勢いに乗った。続く準決勝も韓国に45―38で勝利。決勝ではROCを振り切った。

エペ団体は今回と同じ顔ぶれで臨んだ2019年3月のワールドカップで初優勝。近年の強化が実を結んだ。フェンシングでは、12年ロンドン五輪の男子フルーレ団体(千田健太、三宅諒、太田雄貴、淡路卓)の銀以来のメダル獲得となった。