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食事は、その国の生活・文化と密接な関係があります。
 海産物を食べないところで、魚の種類の英語をいくら並べても、まず通じないでしょう。また、同じ国でも、海辺の地域と内陸では、食文化に大きな違いがあります。
 私が
英語を勉強し始めたころ同じ「牛」なのに呼び方がたくさんあることがわかり、頭が痛くなりました。後になって、これも文化の違いで、仕方がないこと・・・と気づいたのですが・・・・。

 日本食ブームが起きる前、おにぎりの海苔について、知り合いの外国人に説明したことがあります。その時は、「気持ち悪い!」と言われ、ちょっとショックを受けました。
 また、テレビで見たのですが、戦時中、外国人の捕虜に「ごぼう」を食べさせた日本人が、「根っこを食べさせた!」などと言われて、戦後の裁判で訴えられたという話も聞きました。それこそ、本当にショックで、それぞれの国の食文化の違いが理解されないのは、怖い事だと思いました。

 余談ですが、ボーイスカウトの日本連盟で、環太平洋地域の20ヶ国(+地域)以上からスカウトを招く行事の手伝いをした時、皆のために用意された食事が、「肉やハムを使わず、魚介類を使った物」というのが印象的でした。理由は、アジア地域には、
イスラム教徒のスカウトも多く、肉類は、豚肉だけでなく、すべて、「halal」(ーる=ハラール=祈りを捧げて処理された食べ物の意味」)にしなければならず、彼らにとって、とても重要な事と知りました。因みに、彼らとの会話はすべて英語でした。
 東京オリンピック開催も決まり、日本の国際化をより進めるためには、各国の宗教と食文化についても、最低限の知識が必要と思いました。

 話が逸れてしまいましたが、今では、「sushi」(寿司)や「tempura」(てんぷら)などは、外国でもかなり有名になってきていて、日本語のままで通じることも多いようです。しかし、日本食に触れたことのない人も、まだまだいるでしょう。関心のある食材や自分の得意料理の「
recipe」(スィピィ=調理法・レシピ)の説明など、あらかじめ英語でできるようにしておくと、コミュニケーションにとても役立つと思います。その際、単語の知識は必要ということで、次のページの表を、活用してみてください。





                
食事と食べ物 /Meal & Food