英作文をする時は、英語で考えて英語で書けると良いのですが、初めのうちは日本語で考えた文を英語に直すことになると思います。しかし、英語を直訳した日本語は変な日本語になったように、日本語を直訳した英語は、英語ネイティブから見ると変な英語になってしまうことも多いです。それではどうしたら良いのでしょう。
基本的には、今まで習ったことのある基本例文を使って書いていくと、失敗が少ないです。学校などで添削してもらったら、それはとても貴重なものになります。大事に書き留めておき、何度も音読して、スラスラ暗唱できるまで練習してみてください。自分のことを英語でスラスラ話せると、自信もついてきますし、きっと後で役立ちますよ。
クラブ活動の思い出(卓球部)
バレエの発表会
まず「日本語の作文」だけを見て、英文に直してみてください。意外とむずかしいと思います。むずかしかったら、「英文を書く時のポイント」をヒントに英文を作ってみてください。
なお、こちらに示した英作文は、あくまで例文です。英文の書き方は色々ありますよ。
クラブ活動の思い出(卓球部) Memory of Club Activity (中学3年生/英作文) |
|
《日本語の作文》 私は中学の時、卓球部で、朝も放課後も、卓球づけの毎日でした。本当にきつかったです。 卓球部での一番の思い出は、リサと友達になったことです。リサは私よりちょっと背が高くて、みんなに優しい子でした。今も、リサの事が大好きです。 |
|
《英文を書く時のポイント》 *どの文を現在形に、どの文を過去形にするか、考えながら書いていきましょう。 ①卓球部で→「~部の一員です」という言い方を覚えておくと便利です。 ②卓球づけ→これは中1レベルの文法で言い換えられますが、どうすればよいでしょう。意味をしっかり考えると、書けると思います。 ③本当にきつかった→It-toの文法が使えます。 ④一番の思い出→一番幸せな思い出 にすると、伝わりやすいです。比較で習った、最上級の文が使えます。 ⑤「~より少し」は、比較級で表現できます。 ⑥日本語文には主語がなくても、英文に主語を入れるのを忘れないように… |
|
英作文の和訳 (直訳が基本) |
英作文 |
①私は、中学生だった時、卓球部の一員でした。 ②わたしは、午前も、放課後も(両方とも)、毎日卓球を練習しました。 ③(毎日練習することは、)私にとって大変でした。 ④一番幸せな思い出は、私がそこでリサと友達になったことです。 (is=主節の動詞、that以下が名詞節のSVC文型/make friends with=~と友達になる) ⑤彼女は私より少しだけ背が高くて、皆にやさしかったです。 ⑥私は、今でも(even now)彼女をとても好きです。 |
①I was a member of table tennis club when I was a junior high school student. ②I practiced table tennis (both) in the morning and after school everyday. ③It was hard for me (to practice everyday). ④The happiest memory is that I made friends with Risa there. ⑤She was a little taller than me and kind to everyone. ⑥I like her very much even now. |
私のバレエの発表会 My Ballet Recital (中学2年生/英作文) |
|
《日本語の作文》 先週の週末は、A市の市民会館で、バレーの発表会がありました。観客は100人以上でした。私は3幕出演しました。開演前はすごく緊張したけれど、うまく踊れたと思います。すごく嬉しかったです。 来年はもっとうまくなって、両親に見てもらいたいと思います。頑張って練習します。 |
|
《英文を書く時のポイント》 *英語には、主語が必要で、「その人が何をした」の部分が動詞になるのが普通です。そこをしっかり考えて作文を書かないと、変な英文になってしまいます。 ①「~の発表会でした。」 日本語ではよく使うフレーズですが、この日本語のまま、英語にするのは実はものすごく大変です。「私は発表会に参加しました/発表会で演技しました」を英語に直すと、書きやすいと思います。 以下、考えられる英訳文: I performed in a ballet recital I joned a ballet recital. I joined a ballet presentation. I did a ballet performance. There was a ballet recital of our ballet school. recital(=リサイタる)は、英語では、習い事の発表会にも用います。日本語と違うので、注意が必要ですね。 ②1文が長くなると書きにくい時は、短い文をつなげていく方が間違えが少なく、伝わりやすい文になります。「それは~で開かれました=It was held~」のような受け身の文はよく使われる言い回しなので、覚えておくと便利です。 ③「観客100人以上→100人以上の人が見ました」にすると、観客という英単語を知らなくても表現できます。 ④以下、考えられる英訳文: I danced on three stages. I had chances to perform on three stages. 不定詞を使って、have a chance to do は、英語ではよく使う表現です。 ⑤開演前→私の演技の前 で、伝わりやすいと思います。 ⑥思う=現在、できた=過去 ⑦was very glad/ felt so happy…「すごく嬉しかった」の英語も色々ありますね。 ⑧showを使って、SVO+to Oの表現はどうでしょう。 ⑨「練習します」ということは未来の事なので、willかbe going toを使いましょう。 |
|
英作文の和訳 (直訳が基本) |
英作文 |
①私は先週末、バレーの発表会に参加しました。 ②それはA市の市民会館で開かれました。 ③100人以上の人が私達の演技を見ました。 ④私は3つの舞台で演技をする機会がありました。 ⑤私は、私の演技の前にとても緊張していました。 ⑥でも、私はうまく踊れたと思います。 ⑦私はとても幸せに感じました。 ⑧私は来年、私の両親に、もっと良い演技を見せたいです。 ⑨私は一生懸命練習するつもりです。 |
①I joned a ballet recital last weekend. ②It was held at A City Citizen Hall. ③More than one hundred people watched our performance. ④I had chances to perform on three stages. ⑤I was so nervous before my performances ⑥But I think I could dance well. ⑦I felt so happy. ⑧I want to show better performances to my parents next year. ⑨I am going to practice hard. |